11/22/63(下) の商品レビュー
よくあるタイムスリップものであるが、過去に行ってケネディを助けるといった発想が面白かった。 前半から中盤までは盛り上がりにかけた。
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ケネディよりもオズワルドよりもセイディーなんよ。 この女性のまぁ、魅力のあること。 S.キングの作品に登場する女性はどれも魅力的。 その中でも1,2を争うぐらいのキャラクターでした。 エンディングはオリジナルも読みましたがやっぱりこっちがいい! オリジナルだと第六部は丸ごとなかったってことやろか? キングが褒めるジャック・フィニィの「ふりだしに戻る」はぜひ読んでみたい。 大大大満足です。
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下巻は一気読みでした。 もしケネディ暗殺がなかったら...から 始まった物語ですが ただひたすらに主人公ジェイクと セイディーの壮大なラブストーリー だったんだなと。 読後が切なくて。 たまらない気持ちになりました。 切ない感じは、グリーンマイルに似てます。 キングはこうい...
下巻は一気読みでした。 もしケネディ暗殺がなかったら...から 始まった物語ですが ただひたすらに主人公ジェイクと セイディーの壮大なラブストーリー だったんだなと。 読後が切なくて。 たまらない気持ちになりました。 切ない感じは、グリーンマイルに似てます。 キングはこういう作品もよいですよね。
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中巻でダレたのが嘘のようにあっという間の下巻でした。 いくつかのパターンでの結末を想像しながら読み進めたけど、ちょっとキングらしからぬ終わり方だった。 小さく綺麗にまとまりすぎたなと思いつつあとがきを読んだら、どうも息子のアイデアを取り入れたらしい。 キングだったらもっと荒々しさと若干のイタズラ心が残る結末だったんじゃないかな。あともっと、いやかなり蛇足ぎみに書いてたと思う。 HPでキング版エンディングが読めるらしいので気が向いたらチェックしよう。 ただ、結末にいたるまでの過程、終盤ラッシュは文句なしに面白かった。 いつも以上にエンタメ性が出てて、長大な小説だけどほぼこのまま脚本なしでもハリウッド映画にできそうだなと思ってたら、すでにドラマ化されてましたね。 そして本作もダークタワーシリーズの1つだと思われるので、あわせて読むと"紐"理論への理解が深まるのではないでしょうか。 奇しくも主人公の名前がジェイクというところも共鳴現象でしょうね。
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タイムリープ物の作品は数あれど、そういう解釈で来ますか。といったところ。 ロマンスを挟みつつ、だらだらときて結論だけ読めればいいかなという作品だった。
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ついに完結。長い話だが尻上がりに面白くなった。 キングおなじみの、フィジカルな苦痛の生々しい描写あり、それでも頑張るガッツあり。 終盤の、JFKが助かった世界はあっさり書かれていたがなかなかに悲惨。アメリカ現代史はロクでもない結果を引き起こしたけど、さらにもっと悪くなる可能性もあったんですよ、ということか。 100%のハッピーエンドではないが、それでも少しの笑顔が生まれる、そんな結末。 ドラマも一気見。だいぶ端折ってありダレる暇なく最後まで突っ走る。衣裳や車へのこだわりが凄い。お金かけている。
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文庫本で3巻構成の超大作であるが,特に後半は加速がついてほぼ一気読み. ケネディ暗殺を阻止するべく過去に向かった主人公.だがそこは一癖も二癖もあるキングのことなので,単純なタイムトラベルではない.過去に向かう際の到着時間は,必ずケネディ暗殺の約5年前に当たる同一時刻,同一場所なのである.そのため,ケネディ暗殺を阻止するためには,それまでの5年間,その時代を一般市民として暮らさなければならない.主人公は現地で高校教師として日々を過ごしながら恋をして.かつ,オズワルドの狙撃を阻止するための準備を進める. 一方,過去を改変しようという試みに対しては,超越的な力(キング的!!)が色々な方法で邪魔をはかる. 上巻の感想欄にも書いたが,ケネディ暗殺というのはアメリカ社会に対して大変な衝撃を与えた重大事件である.これにてアメリカの第二次大戦後の幸せな時代は一区切りを迎え,夢を失い,ベトナム戦争の泥沼に引きずり込まれてゆく.むろん,ケネディが存命であったらベトナム戦争が起こらなかったかどうかは判らないが,大多数のアメリカ人がこの2つを結びつけて考えているのは事実である.これが主人公がケネディ暗殺をどうしても止めなければならない理由である.ヒトラーがいなかったら第二次大戦は起こらなかったかもしれないし,誰か別の人間が同じように第二次大戦を起こしたり他の民族や他の国の人を大量虐殺したかもしれないけれど,とりあえずはヒトラーを暗殺しに行きますよね.
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ディークの電話の叫びに所構わず泣きそうになった。どうしてもタイムトラベル、ケネディ暗殺をどう料理するのか意識して読んでたけど、キングの小説は人なんだと再確認しました。
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主人公は幸せなんだろうか。 物語自体は素敵だったけど、〈イエロー・カードマン〉の存在意義や、タイムスリップできるようになった理由とか、スッキリしない部分もあったな。
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見事にキングらしい小説でした。 続きが気になってぐんぐん読み進められる、論理的に説明できないことはそのままスルー、大きな世界を書いているようで実は人の心が一番大きい。 世界平和を実現するためにケネディ暗殺を阻止しようとするジェイク。 しかし過去は改変されることに抵抗する。 改変が大きくなればなるほど、抵抗も大きくなる。 ケネディ暗殺を阻止することは、ジェイクの命がけのミッションとなる。 さて、読者である私は、ケネディが暗殺された世界に生きている。 だからキングが本格的なSF作家でも歴史小説家でもないのだから、多分ケネディは暗殺されると予想。 そのうえで、多くの試練を乗り越えてきているジェイクとセイディーの恋はハッピーエンドで終わると想像し、落としどころを考える。 結末は、ものすごく納得。 実はラストを考えたのは息子さんらしいけど、これ以外のラストなら、私はきっと文句を言っていたと思う。 自分では考えつかなかったけれど。 ただ、ここがキングらしくスルーされているけれど、ジェイクには過去を変える義務はないはずなのに、なぜああも暗殺阻止に全力を尽くすのか。 本人も阻止するためにオズワルドを殺さなければならないことに十分なためらいを持っているのに、後戻りできなくなっている。 どういう生い立ちの持ち主が、そのような思考の持ち主になるのかと疑問に思ったけれど、ジェイクの過去についてはアル中の妻と最近離婚したことくらいしかない。 ジェイクの過去は、ストーリーを動かすのには無関係ということだ。 ではなぜ、気の向かない義務でもないことにジェイクは関わっていこうとするのか。 このあいだ読んだ伊坂幸太郎の小説に、詐欺師の手口が書いてあった。 自分の選ぶ道は気の向かない選択肢2つしかないと思わせ、ならばこっちを選ぶしかないと誘導するのだそうだ。 ケネディ暗殺を阻止するか、自分の恋愛を優先するか。 2択しかないと思われたジェイクの選んだ道は…。 作品本編も面白かったけど、岐路に立つたびにジェイクが選ばなかった未来を想像するのも楽しかった。(必ずしもハッピーエンドではないけれど) タイムトラベル物って、そういうところがすごく好き。 ああ、楽しかった。
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