1,800円以上の注文で送料無料

蜜蜂と遠雷 の商品レビュー

4.4

1517件のお客様レビュー

  1. 5つ

    784

  2. 4つ

    439

  3. 3つ

    144

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

音楽の奥深さを知る

音楽に対するすごい情報量がありそれを文章で音楽が鳴り出すような表現はすごいと感じた。音楽のことはわからないけど、場面と心情でコンサートの雰囲気が伝わってきた。ピアノを弾くのは、譜面通りにただひくわけでなく、作曲した人がどう思うのか、時代背景など表現者により変わることを初めて知った...

音楽に対するすごい情報量がありそれを文章で音楽が鳴り出すような表現はすごいと感じた。音楽のことはわからないけど、場面と心情でコンサートの雰囲気が伝わってきた。ピアノを弾くのは、譜面通りにただひくわけでなく、作曲した人がどう思うのか、時代背景など表現者により変わることを初めて知った。コンサートに行きたくなった。

ゆう

2025/02/27

映画を観た後に本作を手に取りました。原作を読んでみて、ピアノ曲の旋律やコンクール会場の熱気を表現する恩田さんの紡ぎ出す言葉の素晴らしさとともに、映像で視覚と聴覚を揺さぶる映画版の凄さも再認識しました。これは初めての経験だったのですが、本作を読む際に、サブスクで映画版のサウンドトラ...

映画を観た後に本作を手に取りました。原作を読んでみて、ピアノ曲の旋律やコンクール会場の熱気を表現する恩田さんの紡ぎ出す言葉の素晴らしさとともに、映像で視覚と聴覚を揺さぶる映画版の凄さも再認識しました。これは初めての経験だったのですが、本作を読む際に、サブスクで映画版のサウンドトラックの音源を聴きながら楽しんでみました。小説の話の中で描かれるコンテスタントたちの演奏と同じ曲を再生しながら。これはもうBGMではない、まるでピアノ曲の解説を読みながら音色を楽しんでいるような不思議な気分になりました。オススメの楽しみ方です。

Posted byブクログ

2025/02/24

◆読書会に参加して、主催者の教授からたくさんのオススメを教えていただきました。そのうちの1冊。表紙もタイトルも素敵で、手に取りました。※文庫本で、まず「上」から。 ◆中学生の校内合唱コンクールを父兄として見学した際、心が穏やかになり、もっと聴いていたい…と思うピアノ演奏をする生...

◆読書会に参加して、主催者の教授からたくさんのオススメを教えていただきました。そのうちの1冊。表紙もタイトルも素敵で、手に取りました。※文庫本で、まず「上」から。 ◆中学生の校内合唱コンクールを父兄として見学した際、心が穏やかになり、もっと聴いていたい…と思うピアノ演奏をする生徒さんがいました。当時は不思議な感覚だなと思っていましたが、そういうことってあるのですね。作品に登場する皆さんのピアノ演奏も、聴いてみたい、実際のピアノコンクールも可能であれば拝聴させていただきたいと思いました。 ◆まだ文庫本の「上」しか読んでいませんので、予選の結果がどのようになるのか楽しみです。コンクールに出場し、いろいろな出会い・経験をすることで、登場人物のみなさんそれぞれに、徐々に霧が晴れていくような、そんなエピソードが待っているような予感がしています。 ◆時々演奏会に出かけることがありますが、次の機会には、心も体もしっかり向き合って、演奏家の想いを感じ取りたいと思います。音楽好きのお友達にオススメしたい一冊です。

Posted byブクログ

2025/02/24

恩田睦の作品を初めて読んだ。気になっていたけど、ボリュームのある作品が多く、途中で飽きてしまわないか心配で敬遠していたのだ。蜜蜂と遠雷もピアノコンクールの話というとこで、ピアノやクラシックの知識が全くない中で最後まで読めるか自信がなかった。 でも読み始めたら続きが気になってあっと...

恩田睦の作品を初めて読んだ。気になっていたけど、ボリュームのある作品が多く、途中で飽きてしまわないか心配で敬遠していたのだ。蜜蜂と遠雷もピアノコンクールの話というとこで、ピアノやクラシックの知識が全くない中で最後まで読めるか自信がなかった。 でも読み始めたら続きが気になってあっという間に読了した。 一次予選から本選まで1週間強のピアノコンクールが濃密に描かれている。4人のコンテスタンツの目線で描かれていくのが面白い。 コンテスタンツそれぞれが演奏曲を、物語のように、風景のように、宇宙のように感じて、引き上げていく様子を体感させてくれるように描かれているが、予選が進むにつれて曲の解釈にかかる描写が多くなり、読み飛ばしたくなる気持ちにもなってしまったが…。 私はクラシック曲を小難しい退屈な音楽としか捉えていなかったけど、現実の音楽家達もこの登場人物達と同じように感じているのかな?音の連なりとして演奏しているのではないし他者の演奏からも何かを感じ取っているのかな?と思うと、純粋に羨ましく興味深く思った。 でもよくよく考えてみたら、普段聞くポップスの曲調に切なさを感じたり鼓舞される感覚を抱いたりすることはある。同じ音楽に変わりないと思うと、クラシックってだけで自分が遠ざけていただけなのかもしれない。今度、この小説に出てきたクラシック曲を聴いてみよう。もっとこの小説が好きになるかもしれない。そしてその上で映画を見てみるのも面白いかもと思った。映画のキャストもピッタリなイメージだし。 恩田睦さんの他の作品も読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2025/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私が今一番好きなシーンは、風間塵が「ギフト」とされていた意味が、才能を秘めた他の天才たちを開花させることだったってこと! もう一回読み返してみようかなあ 亜夜ちゃんとか審査を勝ち進んでいく他のコンテスタントとかの音楽が、また違って感じれるかも

Posted byブクログ

2025/02/19

初めて読んだ時から大好きな作品です!ピアノ経験はありませんが、それがなくても楽しめます。(逆に、ピアノを習っておきたかった…!と思ってしまうほどです。) 物語は国際ピアノコンクールを軸に、登場人物たちの心情や変化が描かれながら進んでいきます。登場人物たちの葛藤に共感するところもあ...

初めて読んだ時から大好きな作品です!ピアノ経験はありませんが、それがなくても楽しめます。(逆に、ピアノを習っておきたかった…!と思ってしまうほどです。) 物語は国際ピアノコンクールを軸に、登場人物たちの心情や変化が描かれながら進んでいきます。登場人物たちの葛藤に共感するところもあり、コンクールを一緒に体験しているようで、ハラハラしたり勇気づけられたり、涙したり。それぞれのキャラクターが良くて応援したくなります。読み終わった達成感も爽やかで最高です。 「蜜蜂と遠雷」というタイトルから、蜜蜂の羽音が聞こえてきそうな野原を連想させるカラフルな表紙と、雷やピアノを連想される本体表紙のバランスも素敵でお気に入りです。

Posted byブクログ

2025/02/04

いつか読みたいと思っていたベストセラー。 手にとった瞬間、こんな分厚くて二段表示の本なんて読めるのだろうかと不安に。読み始めてすぐに、これはおもしろいから大丈夫ちゃんと読めると確信。 でも1ヶ月くらいかかったけども。 音楽を文章で表現するということの難しさと偉大さにとにかく圧倒...

いつか読みたいと思っていたベストセラー。 手にとった瞬間、こんな分厚くて二段表示の本なんて読めるのだろうかと不安に。読み始めてすぐに、これはおもしろいから大丈夫ちゃんと読めると確信。 でも1ヶ月くらいかかったけども。 音楽を文章で表現するということの難しさと偉大さにとにかく圧倒される。 耳で聞くものと、目で読むもの。全く異なる知覚へのアプローチ。恐るべし恩田陸。 養蜂家の子がいるということと、このタイトルからもっと風間塵にフォーカスしたお話かと思っていたら、実は栄伝亜矢とダブル主人公だったのでは?と思ってしまう展開。 でもどうしたって彼女は魅力的だった。 私は舞台袖でコンテスタントを見守り、舞台へ送り出す田久保さんが実はとてもいい味を出しているなと感じた。あと、風間くんの調律師の人も。 コンテスタントが1番緊張する時間に1番近くにいる人物。その立場からの語りがなんともいえない包容力と人としての熟練度のようなものが滲み出ていた。

Posted byブクログ

2025/02/02

大好きな作品。 約5年ぶりに再読したが、2度目でも圧倒的な面白さに夢中になった。改めて、恩田陸さんの作品が大好きだと実感。彼女が描く、さまざまな形の“天才”が、私の好みにぴったり合っている。 何よりも圧巻なのは、その描写力。ピアノやクラシックに詳しくなくても、凄まじい文章力によ...

大好きな作品。 約5年ぶりに再読したが、2度目でも圧倒的な面白さに夢中になった。改めて、恩田陸さんの作品が大好きだと実感。彼女が描く、さまざまな形の“天才”が、私の好みにぴったり合っている。 何よりも圧巻なのは、その描写力。ピアノやクラシックに詳しくなくても、凄まじい文章力によって、天才たちの存在感がひしひしと伝わってくる。さまざまな視点からひとつのコンクールを描く構成も飽きることなく、最後まで引き込まれた。 とにかく面白くて、気づけば2日で読了。久しぶりの読書だったが、「そうだ、本を読む楽しさはこれだった」と思い出させてくれた一冊。 3度目も読みたいと思わせてくれた。最高の本!

Posted byブクログ

2025/02/02

ずっと気になってた本。そして初 恩田陸さん とても面白かったし、ただのピアノコンクールの話ではなく、音楽の中身やらをこんなに表現できるって、この作家さん凄いって思ってしまった。 三次審査からはYouTubeで曲を検索して聴きながら読んでました! 映画は音も感じられるから、映画も見...

ずっと気になってた本。そして初 恩田陸さん とても面白かったし、ただのピアノコンクールの話ではなく、音楽の中身やらをこんなに表現できるって、この作家さん凄いって思ってしまった。 三次審査からはYouTubeで曲を検索して聴きながら読んでました! 映画は音も感じられるから、映画も見てみたいし、その後の話、「祝祭と予感」も絶対読む! あー、コンクール行きたいなぁ〜♪

Posted byブクログ

2025/02/02

音を表現する言葉がこんなにあるのかと感心させられた。 自分は音楽から縁遠い人間なので、難しい表現は分からず作品を100%楽しめたかは疑問。追いかける人物も多く、くどい感じもした。

Posted byブクログ