サイレント・ブレス の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
メディア予約 同じ経験をしたことがあるので、同感できた。人がなくなるときの気持ちの揺れ動き方がていねいに、書かれているので当時を思い出して泣けそうだった。 最後の章、ドクターであるからこそできることかな?と思った。一般の人が病院で看取るときにはできないと思った。 いい本でした。次作を楽しみにしてます。
Posted by
大学病院から、訪問医療クリニックへの異動を命じられた水戸倫子。 終末期を自宅で過ごす患者たち。 〈今は看取りの医療がとても大切な事に思える〉 患者とどう向き合うか、倫子は悩む。 著者が現役のお医者様ということもあり 死についてのリアルな思いが綴られている気がする。 中でも第6話...
大学病院から、訪問医療クリニックへの異動を命じられた水戸倫子。 終末期を自宅で過ごす患者たち。 〈今は看取りの医療がとても大切な事に思える〉 患者とどう向き合うか、倫子は悩む。 著者が現役のお医者様ということもあり 死についてのリアルな思いが綴られている気がする。 中でも第6話、倫子の父親の最期の話は、読む者に考えるきっかけを与えてくれる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サイレント・ブレス 静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉です。 多くの死を見届けてきた私は、患者や家族に寄り添う医療とは何か、自分が受けたい医療とはどんなものかを考え続けてきました。 人生の最終章を大切にするために医療は、ひとりひとりのサイレント・ブレスを守る医療だと思うのです。 筆者 と本の前書きにありますが、「穏やかな終末期」を本当に考えさせられる内容でした。
Posted by
訪問医療とそれに伴う終末医療現場の担当医の奮闘…というより、もう少し静かに考え理解していく物語と感じました。 巻頭にあった サイレント・ブレス: 静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉… というのが心に残りましたね。 どんな最期が「理想」とは決...
訪問医療とそれに伴う終末医療現場の担当医の奮闘…というより、もう少し静かに考え理解していく物語と感じました。 巻頭にあった サイレント・ブレス: 静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉… というのが心に残りましたね。 どんな最期が「理想」とは決められないけど、個人的には自分の最期を自覚して受け入れる状況であったらありがたいなぁって。 看護士のコースケをはじめ、訪問医療スタッフたちの和やかさのおかげで、重くなりがちなストーリーを一気に読み進めるめることできたかも。 でも今後も考えていきたいテーマです。
Posted by
家で最期を看取る」ということの大切さと困難さ。そしてその意義が深く深く心の刺さりました。 身内が治癒困難な状態になったとしても、多分どんなことをしてでもその命を長らえさせたいと思うでしょう。一日でも一分でも一秒でも長く生きていて欲しい、と。 けれど「、それってだれのため?看取る側...
家で最期を看取る」ということの大切さと困難さ。そしてその意義が深く深く心の刺さりました。 身内が治癒困難な状態になったとしても、多分どんなことをしてでもその命を長らえさせたいと思うでしょう。一日でも一分でも一秒でも長く生きていて欲しい、と。 けれど「、それってだれのため?看取る側のエゴじゃないの? もちろん最善の手を尽くす必要はあるけれど、本人が望まない延命は家族の自己満足であるだけで、本人にとっては苦痛でしかない場合もある。 じゃぁ、どこで線を引くのか。どの時点で諦めるのか。難しい選択だと思う。多分、正解なんてない。 「患者の意思に沿わない医療は不遜である」穏やかで安らぎに満ちたサイレントブレスを守る医療、患者の思いに愚直に寄り添う医療、それを求め続ける倫子たちの姿にきっとそう遠くない将来自分も直面するんだろうと思うと、不安と共に哀しみも覚えます。 けれど、見送るものとしてそのときに患者本人の意思を尊重してよりよき最期を迎えさせなければ、そう強く思いました
Posted by