サイレント・ブレス の商品レビュー
在宅で迎える終末医療を、 感情よりも現実的な医療面で描いてあって、 確実に死に向かう人たちなのに、こんなにも生命力に溢れている事に感動する。 筋ジストロフィーの青年の章は、 読み終わった後に何度思い出しても胸に来て、悔し涙がこぼれた。 倫子先生と共に、医療の倫理を学ぶ思いでした...
在宅で迎える終末医療を、 感情よりも現実的な医療面で描いてあって、 確実に死に向かう人たちなのに、こんなにも生命力に溢れている事に感動する。 筋ジストロフィーの青年の章は、 読み終わった後に何度思い出しても胸に来て、悔し涙がこぼれた。 倫子先生と共に、医療の倫理を学ぶ思いでした。
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人間の死に方、看取り方を考える本。 もう治らない病の親、配偶者をどう看取るか、 また自分ならどういう最期を迎えたいか。 重いテーマだけど読みやすくてよかった。
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最期くらい自分で決める、あるいはそれを支える、自分がそういう人間になれるのか。死について、命の尊厳について、自分の律し方について考えた一冊。登場人物が皆暖かくて優しい。
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終末期の人に在宅医療で寄り添う医師を中心とした物語。急速に高齢化が進む日本では、ここでとりあげられた話に似たことが、今日もどこかで起きている気がします。 人は必ず終わりを迎える、その時まで終末期に入った人も家族も医療関係者も福祉の人も、誰もが自分の人生を生きながらどう関わり、どういう選択をしていくか。改めて考えさせられます。 重いテーマですが、多分、書き手の優しさでしょう、それが見え隠れして、良かったです。 両親を送った私としては、涙なしには読めない作品でした。
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在宅医療や看取りがテーマ。 死を前にして、人間のエゴややさしさが渦巻く。 上手に人生を終わらせるって難しい。
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3.5 医大の付属病院から、在宅の訪問医療へと配置転換になった女医が、何人かの患者を看取るうちに徐々に変化して行く。 最後は父親の看取りを通して、真の医療とは・・という答えを見出して行く
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新宿の大学病院で働くアラフォー女医師。毎日終電、彼氏もいない 。三鷹の訪問専門の病院へ異動。 寝たきり患者の家を巡回する日々 著名女ジャーナリスト、42歳。末期の乳癌。お屋敷の離れには義妹ははいれない。部屋にはスキンヘッドの男を連れ込み、タバコを吸っている。ご臨終。スキンヘッドは坊さん 共著で死に向かう作品を出版。 奇病の若者。年々筋肉が衰えていく21歳。母親は離婚後、生活保護。呼吸保護する機械が停止。部屋の電気が止まっている。巡回車に入れて助かる。母親はついに失踪 クリスマスイブの日に機械が停止でご臨終。警察に説明 ヘルパーの人をイブの日は大切な人といて欲しかったので 誰もアサインしていなかった ブレス3 エンバーミング 古賀芙美江(84歳) 老衰 一度は胃瘻を拒否し、穏やかな最期を選んだ芙美江だが、息子の懇願で翻意する。しかしその胃瘻がもとで苦しんで逝ってしまう。そして、彼女の遺体が消えたが、それは息子の企みだった。息子はエンバーミングビジネスの借金あり。遺産相続のためだった ブレス4 ケシャンビョウ 高尾花子(推定10歳) 言語障害 高尾山に捨てられていた美少女・花子。土産物店の初老夫妻が面倒を見るが、一切、言葉を話さない。ある日、花子は突然卓上の料理を投げ捨て逃げ出し、妻はその後、急激に体調を崩し緊急搬送されてしまう。 ブレス5 ロングターム・サバイバー 権藤勲(72歳) 膵臓癌 消化器癌の権威・権藤教授が末期の膵臓癌に侵されたが、積極的な延命治療を拒絶した。そして、競馬場、巣鴨、動物園……と謎の外出を繰り返す。癌治療の名医が人生の最期に知りたかったこととは? 自分が手術して助けた患者を訪問。 ブレス6 サイレント・ブレス 水戸慎一(78歳) 脳梗塞 倫子の父・慎一は、8年前に脳梗塞で寝たきりになり、今は一切意思の疎通が図れない。父はこの状況を望んでいたのか? 几帳面な父が、なぜ「遺志」を残していなかったのか疑問に思う倫子は、母の行動に疑いを持つ。 脳梗塞の後遺症で、もう意思の疎通がはかれない父の最期について静かな決断を下す。延命措置はせず アラフォーの女医は大学で講師としてよびもどされるが現場に残った
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現役医師の書いた在宅医療、終末期医療を題材にした短編連作。高齢化社会になって終末期医療のあり方が問われるようになってきた。自分がそうなったときどうするかということを頭の片隅に置きながら、また親を看取ったときのことを回想しながら読んでいった。医師にとって医療の手を尽くしても患者の治...
現役医師の書いた在宅医療、終末期医療を題材にした短編連作。高齢化社会になって終末期医療のあり方が問われるようになってきた。自分がそうなったときどうするかということを頭の片隅に置きながら、また親を看取ったときのことを回想しながら読んでいった。医師にとって医療の手を尽くしても患者の治癒が望めず死がほど遠くないという状態は、ある意味敗北ということなのだろう。少し前なら患者も家族も最期まで少しでも長く、そして生還という奇跡を信じて医療に委ねただろう。しかしそればかりが正解ではないことが昨今言われている。 現代の私達は人間の「生」と「死」をあまりにも簡単に医療現場に丸投げしてしまっているのではないか。しかしそれを身近なものとして各自の家に持ち込むのも現状ではなかなか簡単なモノではない。これからの終末期医療を考えさせられる作品だ。 この小説の主人公は在宅終末期医療を行う女性医師、日常的に身近に「死」に接しながらそれを仕事として生活している。仕事の重さ、その頻度の多さをいかばかりかと思う。しかしこのようなドクターに看取ってもらえたら幸せだろうと思った。
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友人にもらった本 読んでよかった! 巻頭の著者の言葉が心に刻まれた やはり現役の医師しか書けない本だな 6話の人生の最終章のお話 自然な死を迎えることができるのでしょうか?わたし ≪ 生きたから サイレントブレス 祈ります ≫
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わかりやすいストーリーなので、日頃考えない、終末期をいかに過ごすか、周りの人間はどう接すべきかを考えさせるいいトリガーになった。 人は「ポックリいきたい」とか「できるだけ長く生きたい」とか簡単に言うけれど、死期が迫っている状況で、果たして何が正しいことなのか?本人の生き様を終末...
わかりやすいストーリーなので、日頃考えない、終末期をいかに過ごすか、周りの人間はどう接すべきかを考えさせるいいトリガーになった。 人は「ポックリいきたい」とか「できるだけ長く生きたい」とか簡単に言うけれど、死期が迫っている状況で、果たして何が正しいことなのか?本人の生き様を終末期に集大成的に表現して行くことが大切なんだなぁと思った。 自分だったら、スパッと逝きたいなぁ。でも、似合わないか。。。
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