1,800円以上の注文で送料無料

人工知能が金融を支配する日 の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/10

アメリカ株式市場におけるアルゴリズムのシェアは2012年段階で85% 10億分の1秒単位でのトレード 2010年を5月6日午後2時32分 フラッシュ・クラッシュ、30分の間に歴史的な暴落と回復。 引き金は取引ロボによる巨額売りと、それに追従した多数の超高速ロボトレーダー ...

アメリカ株式市場におけるアルゴリズムのシェアは2012年段階で85% 10億分の1秒単位でのトレード 2010年を5月6日午後2時32分 フラッシュ・クラッシュ、30分の間に歴史的な暴落と回復。 引き金は取引ロボによる巨額売りと、それに追従した多数の超高速ロボトレーダー 注文から執行までのタイムラグを利用して、先回りして安く買ってしまう。 チャート読み、板読み、イベント読み ロボトレード運用会社パーチェ、1238日の取引のうち、損失が出たのは1日だけ リーマンショックをきっかけに、電子化が進み、証券会社の信用低下。 人工知能の歴史 チューリングによるエニグマ解読。ノイマン式コンピューター ダートマス会議 探索木→エキスパートシステム→現代の機械学習 データ関連アルゴリズムが明らかにした「オムツとビール」同時に買われることが多い。 赤ちゃんのいる家庭では、父親がオムツを買いに行かされやすく、同時にビールを買いやすい 金融の下層業、事務や保険営業はすぐに代替される。信用リスク分析もAIの仕事。 保険における価格決定の仕事も同じ。 日本の銀行の護送船団方式、横並びと縦割り、上位下達。イノベーションに乏しい、無駄な競争 保険会社は儲かる。 今の日本の金融業は、精神力のない旧日本軍 数理・統計的な知見の圧倒的欠如 トレーダーが機械だらけになった場合、そのトレンドを作るのも機械。 金融の仕事は単純明快、単一の尺度しかない。別に共通のサービスで良い。全く差別化できない分野。 勝ち負けでは勝てない。価値観に基づく資金運用が人間の仕事。

Posted byブクログ

2022/08/23

ヘッジファンド業界で人工知能を使いこなすファンドが優勢になっている。従来の経験と勘に頼るカリスマ投資家の時代は終わりを告げようとしている。 人工知能は急速な進歩を遂げつつあり、チェスは10の120乗、将棋は10の220乗、囲碁は10の360乗のパターン数があるが、人工知能は次々と...

ヘッジファンド業界で人工知能を使いこなすファンドが優勢になっている。従来の経験と勘に頼るカリスマ投資家の時代は終わりを告げようとしている。 人工知能は急速な進歩を遂げつつあり、チェスは10の120乗、将棋は10の220乗、囲碁は10の360乗のパターン数があるが、人工知能は次々と人類を打ち破っている。 また、人工知能やビッグデータの分析技術の進歩により702の職種のうち47%が90%以上の確率でロボット化の可能性があるという。 ニューラルネットワークによる機械学習の特徴は、なぜ人工知能がそのような結果をアウトプットするのかわからないという。つまり、それを作った製作者でさえ、その理由がわからないのだ。 日本はアシモやペッパーのようなヒト型ロボットには強いが、目に見えないロボットには関心がなく遅れている。これから金融業界で必要とされるのは目に見えないロボットであり、日本はこのままでは世界に取り残されてしまうだろう。

Posted byブクログ

2020/01/04

櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』(東洋経済新報社、2016年)は人工知能が金融業界で利用される未来を論じる書籍である。株式などの金融商品を売買するトレーダーは人工知能に取って代わる未来が現実化しつつある。さらに多くの仕事が人工知能の対象になると予測されている。 本書はタイトル...

櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』(東洋経済新報社、2016年)は人工知能が金融業界で利用される未来を論じる書籍である。株式などの金融商品を売買するトレーダーは人工知能に取って代わる未来が現実化しつつある。さらに多くの仕事が人工知能の対象になると予測されている。 本書はタイトルからして「人工知能が金融を支配」であり、このことに悲観的なイメージを持ってしまうが、人脈コネが物を言った社会からの解放というプラス面がある。人工知能トレーダーの登場も金融取引が人間のブローカーを通じてではなく、電子取引で行われるようになったためである。ブローカーを介するとブローカーの不正問題を考えなければならなくなる。それよりは電子の方がまだ消費者にとって正直なのではないか。 好むと好まざるとにかかわらず、人工知能の発達と普及は現実である。ところが、日本社会は遅れている。日本では経験と勘に頼りがちである。また、旧大蔵省の旗振りの護送船団方式によって、横並びの行動に慣れてしまい、イノベーションを起こせなくなっている。ロボットや人工知能を人間的に考えるところが日本の強みと考えられていたが、それが弱みになっている。 本書は悲観的な将来予想として、人工知能技術が一握りの人や企業に独占されることとする。この懸念は既に多くの指摘がある。人工知能だけでなく、GAFAのような巨大IT企業への批判として存在する。しかし、古代から現代に至るまで市民の人権を侵害する最大の主体は国家であった。巨大ファンドやIT企業の登場は、国家を相対化するという面がある。巨大ファンドやIT企業への批判は、権力を独占していた国家の側の既得権擁護の側面があり、消費者がそれに乗せられないようにしたい。 別の未来予測として優れた技術が広く共有化されるケースがあるとする。そこでは個々の金融機関による競争の意味が薄れ、公共的なサービスという側面が強くなるとする。しかし、キャピタルゲインの投資は儲かる人と損する人の出るゲームであり、勝ち負けが存在する。新たなアルゴリズムの開発などイノベーションも存在する。競争はなくならないのではないか。

Posted byブクログ

2019/05/21

ロボ・トレーダーについて ロボ・アドバイザーについて その他の人工知能による金融サービスの代替 市場のランダムウォークというモダン金融ポートフォリオ理論は、当時の分析技術では市場の動向に規則性が見いだせなかったことに基づくが、現代のビッグデータ分析技術をもってすれば、何らかの法...

ロボ・トレーダーについて ロボ・アドバイザーについて その他の人工知能による金融サービスの代替 市場のランダムウォークというモダン金融ポートフォリオ理論は、当時の分析技術では市場の動向に規則性が見いだせなかったことに基づくが、現代のビッグデータ分析技術をもってすれば、何らかの法則性が見いだせる可能性を否定できない

Posted byブクログ

2018/03/04

人工知能が 様々なところで、言われるようになってきたこのごろ。 将棋において、棋士が人工知能に負けて、 囲碁においても、アルファ碁に同じように 負けた。 少なくとも、おおきな変化が起こっているな と思っていたが、あまり深く 考えていなかった。 よく考えたら、お金と言う数字を扱っ...

人工知能が 様々なところで、言われるようになってきたこのごろ。 将棋において、棋士が人工知能に負けて、 囲碁においても、アルファ碁に同じように 負けた。 少なくとも、おおきな変化が起こっているな と思っていたが、あまり深く 考えていなかった。 よく考えたら、お金と言う数字を扱っている分野である 金融に 人工知能が 有効ではないかと思って、 この本を 読んでみた。 想像を超えて、人工知能が 金融の分野に浸透して 活躍している様を見て、驚いたのである。 株式、為替などの分野において ロボトレーダーが 人間の勘と経験をもったトレーダーを追い出していた。 疲れを知らず、感情に溺れない ロボトレーダーが、 粛々と活躍していた。なんとも言えない 情景である。 人工知能って、ロボットのイメージがまとわりつくが、 みえない 人工知能が 株式と為替などを黙々と 活躍していた。 人工知能は 1万分の1秒の時間で 高いものを売り、安いものを買うと言う シンプルな作業で、利益を上げ続けているのである。 いまは、人間のトレーダーの闘いではなく、 ロボトレーダーの 品質と機能における闘いになっているのだ。 人間が 購入を決めて、送金している間に、行なわれている。 ヘッジファンドが、積極的に 人工知能の研究者を ヘッドハンティングしている様は スゴイものがある。 いやはや、金融業は 人工知能が 支配し、 人間は 駆逐されてしまう。 三菱UFJ銀行の職員 3万人は、まったくいらなくなるのかもしれない。 銀行は、ロボバンカーによって、運営される日が来るのかもしれない。 衝撃的な 本だった。

Posted byブクログ

2017/03/12

遠くない未来にタイトル通りの世の中になりますね。そして、確かに日本の金融業界は猛烈に遅れている。僕らのようなベンダーの方がよっぽど危機感持ってるんだけど、伝わらないなぁ…

Posted byブクログ

2016/10/09

人工知能がこれから金融の分野に進出してくるという話し。あまり聞き馴染みのないヘッジファンドで世界最高レベルの科学者が集められてるという話しは興味深かった。

Posted byブクログ

2016/10/07

Fintechがバズワードと化しているが、実は金融市場は既にロボ・トレーダーだらけであり、この先、AIの応用が進むと金融サービスは?この業界で働く人は?と想像を琢磨してくれる。

Posted byブクログ

2016/10/04

いろいろなはやりの言葉やバズワードもありますが、 今後一番追及すべきは、なかなかハードルが高そうでは あるのですが人工知能(AI)だろうと思います。 マイケルオズボーン氏の、将来AIロボットにとって かわられてなくなっていく職業と、それでも必要な職業の 論文は面白いと思います。 ...

いろいろなはやりの言葉やバズワードもありますが、 今後一番追及すべきは、なかなかハードルが高そうでは あるのですが人工知能(AI)だろうと思います。 マイケルオズボーン氏の、将来AIロボットにとって かわられてなくなっていく職業と、それでも必要な職業の 論文は面白いと思います。 金融において活発な流れになっていますが、この流れは 全体に波及するだろうと思いました。

Posted byブクログ

2016/09/25

幅広い内容を網羅しているのだが、 他の書籍の引用(紹介?)が結構ある 点と、同じような言い回しや変な比喩 が多くあり、頁数の割に内容が薄く感 じたのは私だけでしょうか。 まあ初心者向けにはこの程度が良いの かも^_^。

Posted byブクログ