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通貨の日本史 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2023/06/28

古代以来の通貨の歴史を俯瞰している。かつては輸入銭に依存していた時代もあったなど、紆余曲折が面白い。

Posted byブクログ

2020/11/20

私は、物々交換が通貨に転じる歴史的過程が理解できていない。なぜ魚と米の交換の仲介として「きれいな貝殻」(や「貴金属」)を使うことが人々に是認されて、しかもそれが後に硬貨に替わるのかが、どうしても理解できない。そこで本書を入手。 正直に言って、本書を読んでも、よくわからなかった。...

私は、物々交換が通貨に転じる歴史的過程が理解できていない。なぜ魚と米の交換の仲介として「きれいな貝殻」(や「貴金属」)を使うことが人々に是認されて、しかもそれが後に硬貨に替わるのかが、どうしても理解できない。そこで本書を入手。 正直に言って、本書を読んでも、よくわからなかった。本書が力作なのだろうことは、わからないなりにも、わかった。

Posted byブクログ

2019/01/12

NHK Eテレで毎週木曜日23時〜放送しているスーパープレゼンテーション URLはこちら http://www.nhk.or.jp/superpresentation/pastprogram/170202.html 『2017年2月2日の放送では、「お金の未来」 』 : という...

NHK Eテレで毎週木曜日23時〜放送しているスーパープレゼンテーション URLはこちら http://www.nhk.or.jp/superpresentation/pastprogram/170202.html 『2017年2月2日の放送では、「お金の未来」 』 : というテーマで仮想通貨が紹介されました。 『 「プログラム可能な通貨」は、お金を「民主化」します。そして、いろいろなことが私たちの想像を超える変化を遂げるでしょう。』 TEDプレゼンターは、MITメディアラボで仮想通貨の技術や応用法を研究する「デジタル通貨イニシアチブ」研究部長を務める、ネハ・ナルラ氏。  → URLはこちら https://www.ted.com/talks/neha_narula_the_future_of_money?language=ja 『ネーハ・ナルラ:貨幣の未来 』 :  この番組を見て、お金のことが 気になり始めました。 まずは、歴史から。 この本は 面白いです。知らなかったこと、考えもしなかったこと。ほかの人にも教えたい! (*^_^*)♪ 2017/02/13  予約 2/15 借りる。2/16 読み始める。8/22 4章途中までで、読み終わる。 通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書) 内容と目次・著者は 内容 : 無文銀銭が初めて登場した7世紀から現在まで、通貨をめぐる歴史はエピソードに事欠かない。 通貨政策に大きな影響を与えてきた庶民の事情にも着目しながら、その歩みをたどる。 今も昔も私たちを悩ませる、お金をめぐる通史。 目次 : 第1章 銭の登場―古代~中世  (都の建設のために 外国銭の奔流、国産銭の復活) 第2章 三貨制度の形成―戦国~江戸前期  (シルバーラッシュの中の信長・秀吉 江戸開幕、通貨の「天下統一」) 第3章 江戸の財政再建と通貨政策―江戸中期~後期  (改革政治家たちの悪戦苦闘 開港前夜の経済成長と小額通貨) 第4章 円の時代へ―幕末維新~現代  (通貨近代化の試行錯誤 帝国の通貨と戦後) 著者 : 高木 久史 1973年大阪府生まれ。博士(学術、神戸大学)。安田女子大学文学部准教授。 著書に「日本中世貨幣史論」がある。  

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2017/10/23

古代の無文銀銭、富本銭から現代の電子マネーまで、「通貨」を通して日本の歴史を振り返っている。中世の輸入銭をはじめ、民間での通貨創造の動きを政府が追認し採用するということが繰り返されてきたということが理解できた。 鎌倉の大仏の原料は宋銭であったであるとか、江戸時代に四文銭の発行に合...

古代の無文銀銭、富本銭から現代の電子マネーまで、「通貨」を通して日本の歴史を振り返っている。中世の輸入銭をはじめ、民間での通貨創造の動きを政府が追認し採用するということが繰り返されてきたということが理解できた。 鎌倉の大仏の原料は宋銭であったであるとか、江戸時代に四文銭の発行に合わせて「四文屋」というワンコインショップが登場したであるとか、通貨をめぐる興味深い豆知識も多く、知的好奇心をくすぐられる面白い一冊だった。

Posted byブクログ

2017/10/14

貨幣の歴史を超ざっくりまとめると、物→金属→紙となる。と考えると、最近の電子マネーやポイント制度って実は革命なんだなぁ。素材が必要ないってすごい。

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2017/06/29

通貨から見た日本の通史。当時の経済状況を通貨の需給状況の関係から説明している点がよい。現在の日本の通貨をめぐる状況は整理されすぎているため、過去の複雑な通貨の状況を我々は理解できなくなっているのではないか。通貨とは、貨幣とは何か、という点については数百年前の日本人のほうがよく理解...

通貨から見た日本の通史。当時の経済状況を通貨の需給状況の関係から説明している点がよい。現在の日本の通貨をめぐる状況は整理されすぎているため、過去の複雑な通貨の状況を我々は理解できなくなっているのではないか。通貨とは、貨幣とは何か、という点については数百年前の日本人のほうがよく理解しているように思える。

Posted byブクログ

2017/03/02

通貨の通史。だいぶ前に読み終わっていたが、レビューを書き忘れていたようだ。しかし、思い出そうとしてもほとんど印象に残ってない。近代以降が薄いような印象。さらに電子マネーまでとうたっているが、そちらも同様。

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2017/02/17

お金に視点を置いて日本史を見るという本は読んだことがなかったので楽しんで読めた。通貨は政府や中央銀行が発行して統制するってのは近代以降のことで、昔から民間の需要から生まれるってのを改めて学べた。お金の話だけではなく、その時代時代の気候から生産高や人口の増減についても触れていて、歴...

お金に視点を置いて日本史を見るという本は読んだことがなかったので楽しんで読めた。通貨は政府や中央銀行が発行して統制するってのは近代以降のことで、昔から民間の需要から生まれるってのを改めて学べた。お金の話だけではなく、その時代時代の気候から生産高や人口の増減についても触れていて、歴史の流れの底流にあるそういったものの変化を知れて面白い。間に孔を開けた硬貨が材料節約のためだったり、円の語源だったり、トリビアとして人に話したくなる話題も多い。

Posted byブクログ

2017/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高木久史『通貨の日本史-無文銀銭、富本銭から電子マネーまで-』(中公新書、2016年8月)読了。 実に面白かった。 新書は鞄に入れて移動途中で読むことが多いので少々時間がかかったが、それ以上にじっくり読ませてくれる内容でもあった。 内容は、帯にあるように「悪『銭』苦闘の1400年」。通貨の歴史といえば銭の歴史であることを思い知らされた。 読後に著者履歴を読んで得心したが、高木氏は現役の大学教員であり、しかも本書の底本(?)は3本の科研の研究成果だという。 とはいえ、いわゆる研究者のための研究書ではないので、十分面白く読める。何しろ、お金に関するうんちくやことわざの由来なども随所にちりばめられている。早起きがなぜ三文の得か[p.48]、ビタ一文のビタは何を指すのか[p.80]なんて話もある。しかも可能な限り実物大の大きさで貨幣の写真を掲載していることも、より具体的に捉えることができて良かった。 仕事柄、もっとも驚いたのは、日本における紙幣のルーツが割符(さいふ。現在はわりふと呼ぶ方が多い)だったということだ。14世紀に登場し15世紀後半に使用例が多いらしい。 割符は現在の為替手形や約束手形と同じ書式・使用方法だったようだ。具体例も記載されているが[p.55]、割符を使えば、遠隔地との取引でも、重くてかさばる銭を持ち運ばなくてもいいことになる。これが紙幣のルーツだという。 だいたいにおいて商人同士の取引では取引高が高額になるので銭よりは紙幣(銭よりも高額な額面)が便利である。参勤交代でも道中の諸費用を賄うためには紙幣を携行し、その都度、銭に交換した方が軽くて便利だ。 ちなみに、ヨーロッパにおける手形の利用はイタリアで12世紀頃から始まったらしいが(『帳簿の世界史』に書いてあったような)、遠隔地との取引に対する人間の知恵は洋の東西を問わないようだ。しかも当然、国々(日本でいえば藩)で使う通貨は違っている場合が多いので、それらの取引をどうするかを解決する手法を考えたのは素晴らしい。 もうひとつ、掛取引(信用取引)も15世紀後半以降に使われ出したという[p.57]。 高木氏によれば、手形の利用や信用取引の普及の影には、銭不足(絶対的な流通量の不足)があったというから面白い。 もともと銭から始まった通貨の歴史だが、紙幣そのものは銭の不便さを補うものとして生まれたこと、通貨が日本銀行券のような形で発行されるまでは、私札から始まり藩札へと広がり、戦時中は軍票などが使われるといった感じで、紙幣の歴史それだけでも面白い展開を見せている。 本書を読むと、歴史的には紙幣よりも銭を重視していたように思われる。そして銭の歴史は銭の素材(金属)の調達と鋳造・鍛造・形成といった技術の歴史でもある。穴あきコインが実は材料を節約するためだったと聞かされると、『知恵者がいたんだなあ』と唸ってしまう。 でも銭。「ぜに」と読んでいたが「せん」と読むのが正しいのだろうか。 最近はビットコインが流行の兆しを見せている。 ビットコインといっても現物があるわけではない。これまでは形ある通貨の時代だったが、いずれは無形通貨が一般化するのかもしれない。 そんなことを思いながら読み終えた。

Posted byブクログ

2017/01/15

通貨とは一般的に「政府の独占事業」と言われているが、古来永劫的にそうであったわけではない。むしろ通貨制度の黎明期は大衆先行型で、政府はそれを追認するケースが多かった。これは意外である。なにしろ、天皇支配、武家社会という専制君主的時代に、政府機能が大衆をコントロールできなかったとい...

通貨とは一般的に「政府の独占事業」と言われているが、古来永劫的にそうであったわけではない。むしろ通貨制度の黎明期は大衆先行型で、政府はそれを追認するケースが多かった。これは意外である。なにしろ、天皇支配、武家社会という専制君主的時代に、政府機能が大衆をコントロールできなかったということを意味するからだ。プロセスが異なれど、西洋のように金銀を基軸に通貨を考える時代を経てきているのも面白い。結局人間、考えることは同じ。

Posted byブクログ