ささやく真実 の商品レビュー
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精神科医ウィリングの3作目。 1作目の「やせ薬」も胡散臭くて良かったが、 今回は「自白剤」。 1作目の舞台は社交界お披露目パーティだったが、 今回は夫の前妻が出席したりするお騒がせパーティ。 やっぱりちょっと華やかなお話の方が良いのかも。 ウィリングは、そのパーティの主に海辺の小屋を借りていて、 自白剤を盛られたパーティには参加せずに済むが、 事件に巻き込まれる。 ウィリングが近づいた時に去っていった犯人は、 音を聞きつけたからのか、それとも…。 どういう成り行きでそうなったかはわからないが、 前作でいきなりキスをしてしまった亡命者の美女とデートしているようで、 良かった。 それと、海辺の小屋は海までたったの22歩で行けて、 それでいて人気のない素晴らしい小屋でうらやましかったが、 できれば電気は通っていてほしい。
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先日「二人のウィリング」を読みましたが同じシリーズだったんですね。章が進むにつれて各登場人物の関わりが分かっていく展開は面白く読みましたが、謎解きについては自分的にはあまりスッキリ感がありませんでした。なるほどとは思いましたが、架空の(ですよね?)の薬品にまつわるお話なので、それ...
先日「二人のウィリング」を読みましたが同じシリーズだったんですね。章が進むにつれて各登場人物の関わりが分かっていく展開は面白く読みましたが、謎解きについては自分的にはあまりスッキリ感がありませんでした。なるほどとは思いましたが、架空の(ですよね?)の薬品にまつわるお話なので、それをありとするかどうかということ。
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何とか渕上痩平さん訳(ちくま文庫)から逃れようと選んだ作品。良かった。読みやすかった。というか理解できた。時代は変わっても、人を陥れ、それをネタにゆすったり、マウンティングしたりする人はいるもんで、逆にそういうこうばしい人がいるからこそ、推理小説というのが成り立つのかな、などと思...
何とか渕上痩平さん訳(ちくま文庫)から逃れようと選んだ作品。良かった。読みやすかった。というか理解できた。時代は変わっても、人を陥れ、それをネタにゆすったり、マウンティングしたりする人はいるもんで、逆にそういうこうばしい人がいるからこそ、推理小説というのが成り立つのかな、などと思いました。
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緻密な本格ミステリ。自白剤を人に飲ませて暴露大会を行った後、何者かに殺された傲慢な美女・クローディア。正直、「そりゃ殺されるわ」って思いました。まったく、誰が犯人でも全然おかしくありません。むしろ殺されない方がおかしい(笑)。 事件の解明に乗り出したウィリング博士によって、徐々に...
緻密な本格ミステリ。自白剤を人に飲ませて暴露大会を行った後、何者かに殺された傲慢な美女・クローディア。正直、「そりゃ殺されるわ」って思いました。まったく、誰が犯人でも全然おかしくありません。むしろ殺されない方がおかしい(笑)。 事件の解明に乗り出したウィリング博士によって、徐々に明らかになる各々の人間関係とそれぞれの事情。もうますます誰もかれもが怪しく思えてきて、また手がかりとなりそうな事象もすべてが怪しく思えて、収拾がつきません。決め手はいったいどこにあるの!? 物語に紛れてさらっと読み飛ばしてしまったところに、手掛かりはあったのですねえ。というよりも、一番シンプルな手掛かりがあからさまに示されていたのに、それに気づけなかったことが無念。派手さはないのだけれど、ひたすらやられたなあ、という感覚が残りました。
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★3.5 傲慢美女を描くのが上手いが、癖の強い嫌な容疑者を描くのも上手い。結果的に犯人から外れた事件関係者達のその後がいつも気になる。人物造形が巧みだからこそ、マクロイの話はたとえ事件自体が単発でも面白いのだろうなぁと思う。
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本格謎解きミステリーだ。知人の生化学者であるロジャーから、自白剤であるノボポラミンを盗んだクローディアが、パーティーで大暴露大会を催してしまい、その夜に絞殺される。パーティーの参加者の誰にも動機がある状況で、ウィリング博士が謎解きをする。フーダニットの要素が強い作品であり、読読者...
本格謎解きミステリーだ。知人の生化学者であるロジャーから、自白剤であるノボポラミンを盗んだクローディアが、パーティーで大暴露大会を催してしまい、その夜に絞殺される。パーティーの参加者の誰にも動機がある状況で、ウィリング博士が謎解きをする。フーダニットの要素が強い作品であり、読読者もあれこれ考えながら作品に夢中になれる。作品名も秀逸だ。真実を知る不幸のようなものが表現されている。様々な場面で伏線がはられているので、自分でも犯人を特定できるかなと思うが、少なくとも私は見事に騙された。楽しい作品である。
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アメリカ本格ミステリーの古典。 途中で、犯人が推測できてしまった。 昔の本格作品は、とにかく伏線が多すぎる。 ある程度、本格ものを読み込んだ読者には、犯人や トリックがわかってしまう。 ただ、それをおいても、この作品は良いと思う。本格の持つ独特な雰囲気や、論理の美しさ、力強い性格...
アメリカ本格ミステリーの古典。 途中で、犯人が推測できてしまった。 昔の本格作品は、とにかく伏線が多すぎる。 ある程度、本格ものを読み込んだ読者には、犯人や トリックがわかってしまう。 ただ、それをおいても、この作品は良いと思う。本格の持つ独特な雰囲気や、論理の美しさ、力強い性格原型を付与された人物像を、楽しむことができるから。 第二次世界大戦時のアメリカ人の生活が、日本と比べて、信じられないくらい豊かなこともわかる。 いろいろと考えさせられた作品。
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自白剤というガジェットや癖のある登場人物たちが魅力的ですし、犯人を特定する手掛かりやヒントが至る所に散りばめられており、良質なフーダニットに仕上がっていると思います。 ただ犯人を特定する物的証拠が弱く、また犯人があっさり自白してしまうのがやや残念なところです。
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ウィリング博士ものを続けて読んでいる。 誰とも友達付き合いしたくない人々が登場するパーティー!とりわけクローディア・ベスーンの弾けっぷりは驚きを通り越して哀れみさえ感じさせる。後半で彼女の素顔が明らかになり、漠然とした哀れみは確かなものとなった。 何気ない会話から真犯人を導き出す...
ウィリング博士ものを続けて読んでいる。 誰とも友達付き合いしたくない人々が登場するパーティー!とりわけクローディア・ベスーンの弾けっぷりは驚きを通り越して哀れみさえ感じさせる。後半で彼女の素顔が明らかになり、漠然とした哀れみは確かなものとなった。 何気ない会話から真犯人を導き出すウィリング博士、ミステリの面白さはここなんだと実感した。
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ヘレン・マクロイ面白かった。1941年の作品なので結構古いんだ。ベイジル博士の分析に脱帽。 日本でも少し前に話題になったけど、まさかそんな検証方法があるとは!
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