手のひらの音符 の商品レビュー
きのうのオレンジが良すぎて、期待しすぎたとこもあった笑 幼馴染の家族のような存在の信也。私にそういう人っていないから、すごく素敵な関係だなと思った 支え合ってそれぞれ頑張ってる感じ…
Posted by
読んでいて辛くなる部分も多かったけど、胸がぼおっと熱くなったり、むず痒くなったり、色々な気持ちにさせてくれた長編小説。読む人によって色々なメッセージが受け取れるんじゃないかと思う。自分は少しずつ読み進めたけれど、一気読みすればよかったな。ぱらぱらっと読める感じの話ではないので、体...
読んでいて辛くなる部分も多かったけど、胸がぼおっと熱くなったり、むず痒くなったり、色々な気持ちにさせてくれた長編小説。読む人によって色々なメッセージが受け取れるんじゃないかと思う。自分は少しずつ読み進めたけれど、一気読みすればよかったな。ぱらぱらっと読める感じの話ではないので、体力がある時に一気読みするのがおすすめです。
Posted by
特に前半はつらい、しんどいって思いながらも読むのを止められなかった。 そのときの別れがもしかしたら一生の別れかもしれないこと 自分の闘い方で闘うこと 後悔しないように生きたいものだけど、それにはいろいろと勇気が必要。 人との繋がりは、びっくりするほど簡単に切れてしまうものだ...
特に前半はつらい、しんどいって思いながらも読むのを止められなかった。 そのときの別れがもしかしたら一生の別れかもしれないこと 自分の闘い方で闘うこと 後悔しないように生きたいものだけど、それにはいろいろと勇気が必要。 人との繋がりは、びっくりするほど簡単に切れてしまうものだと大人になってから実感している。 約束しなくても会える関係(同僚とか、学校とか)というのは普段は意識しないけどとてもありがたいものなんだなと思う。 「縁があれば必ずまた巡り会える」と若いときは信じていたけれど、縁だけではなくて、それを繋ぐための努力は必要だと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初、藤岡陽子作品。 いま気づきました。私はこの手の作品に弱い。途中から、涙が止まらなくなってくる。 いつの間にか失ってしまった何かを埋めてくれたのかもしれない。「本に救われた」って気持ちが少しわかる。 あの頃を懐かしむことなく、悔やむことなく。ただ時間の流れの中に感じ、閉じ込めてゆく。それは今も同じ。楽しむこともなく苦しむこともなく。自分をどうするかでもなく、どうしたいかでもなく…。 自分の気持ちに正直に生きる? 自分の闘い方を自分で決めていい? そんな難しいことをいとも簡単に通り過ぎてしまう主人公たちに感心する。そこまで言い切らなければいけないのは何故?って。 物語は、デザイナーの主人公・水樹から、デザイナーの仕事がなくなることから始まる。結局、信じてきた自分の土台が無くなった時に、”自分の闘い方”を意識するのかもしれない。今までに縋るのも解答。捨てるのも、足掻くのも、諦めるのも。 結局、価格競争に進むレミングスたちに染まることなく、自分が求めた”何か”を目指して、次世代に繋ぐことを、精一杯のバトンを繋ぐことを、”諦め”を伝染させないことを、選んだ水樹に涙しているのかもしれない。 「独りで生きるのは平気だけれど、時々はだれかと触れ合いたいと思った」最後まで、泣かせるエンディングでした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当の自分がいて、役割を演じている自分がいて。そのどっちが正しいなんてないんだけど、それでも本当の自分を出せる相手に巡り会えたらそれだけでももう幸せなのよ。 人なんてわずかな時間を生きているのだから、いまこの瞬間のある本当の心を大切にしなければ、なんのために生きているのかわからなくなってしまう。
Posted by
ずっと、積ん読となっていましたが、読みました! デザイナー水樹の転職物語と思いきや、過去と現在のいったりきたり。同級生、憲吾くんと結ばれるのか?あれあれ…えーっ!と驚かされる結末でした。人生なにが起きるかわからない。この本も涙涙でした。
Posted by
初めましての藤岡陽子さん。最近『きのうのオレンジ』のおすすめレビューをよく見かけ、読みたいなぁと思ってました。この本はかな〜り前に買って積んだままになっていて、ようやく読みました。 この本を買った過去の私、グッジョブ! とても良かったです。 服飾デザイナーの水樹は45歳独身。...
初めましての藤岡陽子さん。最近『きのうのオレンジ』のおすすめレビューをよく見かけ、読みたいなぁと思ってました。この本はかな〜り前に買って積んだままになっていて、ようやく読みました。 この本を買った過去の私、グッジョブ! とても良かったです。 服飾デザイナーの水樹は45歳独身。転職し16年勤めてきた会社が服飾業界から撤退することを告げられる。そんな中、中高の同級生だった憲吾から、恩師の入院を知らせる電話がきて…よみがえる様々な思い出と現在とが入り混じり、葛藤しつつも新しい一歩を踏み出すまでが描かれています。 回想シーンはかなりつらく胸が痛くなることしばしばでした。決して裕福とは言えない生活、いじめ、抗えない別れや翻弄される時代の波…そんな中でも懸命にひたむきに生きていくことで大切な人の存在に気づき、乗り越えた困難の分だけ強く優しくなれる、そう思わせてくれる本でした。 あ、ちなみに内容は音楽とは関係ないです、念のため。
Posted by
仕事のこと、家族のこと、社会、生き方、死、いろんなことが書かれていて、確かに人生はそうだなぁと思った。
Posted by
記憶と後悔と時間は切なさを生む。 それぞれの登場人物の複雑な感情をうまく描いていると思う。 素晴らしく、心に残る文章もたくさんあった。 家族や友達、恋人。もちろん、お互い気遣いあって良好な関係を保てる関係は、素晴らしい。そして、その中に1人でも、本当の自分を見せられる相手が い...
記憶と後悔と時間は切なさを生む。 それぞれの登場人物の複雑な感情をうまく描いていると思う。 素晴らしく、心に残る文章もたくさんあった。 家族や友達、恋人。もちろん、お互い気遣いあって良好な関係を保てる関係は、素晴らしい。そして、その中に1人でも、本当の自分を見せられる相手が いるのなら、それはものすごく幸せなことなんだ、と思った。 良い読書体験ができました。
Posted by
過去を捨て去らなければ今を生きられないとばかり思っていた。けど、過去が積み重なることで今は構築されていき、今もやがては過去となり未来の今へとなっていく。 自分の中で大切な想い出は閉じ込めるべきだというけど、なぜか恋愛は捨てるべきだと言われることが多い。その感覚自体に違和感とかは...
過去を捨て去らなければ今を生きられないとばかり思っていた。けど、過去が積み重なることで今は構築されていき、今もやがては過去となり未来の今へとなっていく。 自分の中で大切な想い出は閉じ込めるべきだというけど、なぜか恋愛は捨てるべきだと言われることが多い。その感覚自体に違和感とかは持ってなかったけど、良いものだとも思っていなかった。 しかし映画や小説ではときたま長年の恋愛が成就する瞬間を尊ぶことは多く、決して誤った行為ではないのではなかろうか。 それは年齢をいくら重ねようが、その行為に対する普遍的な価値は変わるはずもなく、それを客観的に間違っていると決めつける行為が間違っているのだと思う。
Posted by