昭和元禄落語心中(10) の商品レビュー
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. 『昭和元禄落語心中』 著 : 雲田はるこ ◇ 八代目有楽亭八雲、そして、 三代目有楽亭助六の一代記。 遂に終幕。 読了致しました。 人の営みから垣間見える人情・風情を 余す事なく詰め込んだこの作品は、 連載当初から知っておりましたが、 時を経て形を変え 私の大切な一部となったように思います。 先細る文化の行く末を見届けるという この作品の大枠からは、 私自身の好きの意義が 問われるようでもありました。 天才「八雲」を救ったのは、 何処ぞのムショ上がりのチンピラ「与太郎」 だったことを想うと、 一心に想うことは尊いと思わざるを得ません。 悲喜劇で終わるかに思えた三人の人生も 最高の形で幕を閉じて、 『芝浜』や『居残り』が見せ場かと思いきや、 真に要の一席は『寿限無』と、 これまた感動いたしました。 最後の出囃子が鳴った時、 あの姿で高座に上がった場面は 漫画として屈指の場面だと思います。 最終話で主人公は二人いたことに気付き、 後書きでどれほどの物に支えられ この作品の血肉が形作られたかを想った時に ようやく物語の完結を実感しました。 捲った頁を戻しては…を何度も繰り返しました。 雲田先生 素敵な作品をありがとうございました。 .
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全巻読破。10巻の唐突で、怒濤のフィナーレが漫画で読むと違和感。 9巻までの丁寧な描写は、原作だからこその良さがあって読んで良かったけど、逆に、アニメ版が本当に良く出来ていたことが分かった。キャストも最高だったし。 信之の出自が一番気になっていたので、そこに注目して読んでいたの...
全巻読破。10巻の唐突で、怒濤のフィナーレが漫画で読むと違和感。 9巻までの丁寧な描写は、原作だからこその良さがあって読んで良かったけど、逆に、アニメ版が本当に良く出来ていたことが分かった。キャストも最高だったし。 信之の出自が一番気になっていたので、そこに注目して読んでいたのだけど、うーん・・・。 そうだったとしての、この八雲師の言葉と態度なら、ちょっとやだなあ。 いや、だからこそのこの態度で言葉なのだと解釈できてしまうし、信之の造形はどうみてもそうなんだけど・・・。 そうでなかったことを願ってしまうなあ。 なんにせよ、助六と八雲、この因縁に満ちた素晴らしい関係は、最高です。
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素敵な作品。 菊比古時代がすごくかっこよく、同時に八雲はたくさんの物を抱えてきたんだなあと切なくなります。 最後も意外なラストで、こうやって次の世代に受け継がれていくのかと感動しました。
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2020.7.18市立図書館 テレビドラマをみてからもうずいぶん時間がたってしまったけれど、図書館で少しずつ借りてようやく完走・完結。助六再び篇其の十五〜十七。 最終巻は寄席が火事で焼失して八雲がケガを負って以降の話。与太と小夏のあいだにはついに念願の「二人の子」が。そして小夏が...
2020.7.18市立図書館 テレビドラマをみてからもうずいぶん時間がたってしまったけれど、図書館で少しずつ借りてようやく完走・完結。助六再び篇其の十五〜十七。 最終巻は寄席が火事で焼失して八雲がケガを負って以降の話。与太と小夏のあいだにはついに念願の「二人の子」が。そして小夏が弟子入りの許しを得てやっとわだかまりが解けたと思ったら…の展開。そこから先はテレビドラマ版とは違う展開で、じっくりたっぷり楽しむことができた。心中しようとして心中しきれなかった弧高の八代目八雲だけれど、知らぬうちに数少なくかけがえのない弟子と家族を通して落語の未来への種を蒔いていたのだなぁ…老若男女古今東西そろいぶみで垣根なくゼロからスタートする雨竹亭の柿落としは感無量だった。 巻末の番外編9は「シブラク」こと「渋谷らくご」を信之助&小雪がご案内。 ずいぶん時間をかけて読んできたので、また1巻から読み返したいし、ドラマのほうもあらためて見返したくなった。(これは大人買いしか…)
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ついに完結。すっきりした! 今度こそ本当に師匠、旅立つんだね。お迎えは大好きな助六、死出の見送りは松田さん(生きてるやん!) 旅立ちの前に一人だけ、自分の落語を聴かせたい生きている人を呼べる、として師匠が呼んだのは信之助。そりゃあ孫のようにかわいがっていたし、小夏ちゃんはすでに助六が呼んだからもういいんだろうと思っていたら・・・ええっ!? 樋口センセイ、そこ気づく?っていうかそれホンマやったら外道・・・ ま、でも樋口センセイと小夏ちゃんのつながりは何となく想像はついていたけどね。 でも確かに大人になった信之助は助六と師匠を足したような顔立ち。 なんにせよ、ハッピーエンドでよかったよかった。
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読了:2018/12/30 最終話…新之助の父親があの人かも、は別に受け入れられたんだが、明かし方がちょっとなぁ。「アタクシはぜーったい口を割りませんでしてよ?」「ぜーんぶまとめて恋だったんじゃないの?」ってほぼ確定したようなもんだよなぁ。 1話前の生者を呼べる座布団に二代目助六は小夏を呼んだのに対して八代目八雲は新之助を呼んだこととか、大親分と八雲の「口の堅さでここまで」云々の会話とか、2話前の「この気持ちに名前をつけることなんてできない」とか匂わせるものはいっぱいあるのだから、それらからほのめかすだけで十分だったんじゃないか?と思う。小夏さんも樋口先生もしゃべりすぎだ。 そして与太郎は最後まで超人的いい人。
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大団円でした。与太がすっかりおっちゃんになって貫禄もでて、一門を率いているのに頰がゆるみました。小夏ちゃんもますます姐さんで与太とも仲睦まじいようで嬉しいです。この物語が読めて、私は幸せでした。雲田先生、ありがとう。
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“ 都内でただ一軒残っていた寄席が焼失。燃え盛る炎から間一髪救い出された八雲は、自分の落語に絶望しながらも、なんとか生き延びた。それから幾日、春の東京に訪れたある日。与太郎こと三代目助六は、小夏との念願を叶えた事を知る。満開の桜の中、ようやく八雲に正直な気持ちを伝えようとする小夏...
“ 都内でただ一軒残っていた寄席が焼失。燃え盛る炎から間一髪救い出された八雲は、自分の落語に絶望しながらも、なんとか生き延びた。それから幾日、春の東京に訪れたある日。与太郎こと三代目助六は、小夏との念願を叶えた事を知る。満開の桜の中、ようやく八雲に正直な気持ちを伝えようとする小夏。そんな中、「助六」の落語が聞こえてきて、二人を温かく包む―。 落語を愛し、落語とともに生きた八雲と助六の物語、ついに完結―!!”―裏表紙より。
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正にこの絵でなければ描けなかった日本文化の一つである落語の世界。 落語のネタとも相まっての深い人間模様と、世代をまたいでの長い時間軸とで、壮大な作品が完成された。
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