フィンテック の商品レビュー
フィンテックという言葉が何を意味し、どういう流れでそれが生まれ、経済や金融にどのような影響があるかの全体が非常によく理解できた。 個々のサービスに使われている具体的な技術の話はほぼないが、フィン「テック」といいつつも、技術そのものよりその技術が生み出す仕組みとその意味の方が重要...
フィンテックという言葉が何を意味し、どういう流れでそれが生まれ、経済や金融にどのような影響があるかの全体が非常によく理解できた。 個々のサービスに使われている具体的な技術の話はほぼないが、フィン「テック」といいつつも、技術そのものよりその技術が生み出す仕組みとその意味の方が重要だから、変に技術に関する細かい話をして内容を分かりにくくするよりも、今の内容の方が良いと思う。
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200ページ少々のコンパクトさながら、FinTechの注目企業や技術動向、ビジネス要諦がまとまっており、外郭を把握するにはピッタリであった。米国の勢いあるスタートアップは知らない企業も多かったので勉強になった。 FinTechは、ブロックチェーンなど新技術的側面もあるが、金融業...
200ページ少々のコンパクトさながら、FinTechの注目企業や技術動向、ビジネス要諦がまとまっており、外郭を把握するにはピッタリであった。米国の勢いあるスタートアップは知らない企業も多かったので勉強になった。 FinTechは、ブロックチェーンなど新技術的側面もあるが、金融業界のビジネスモデル破壊であり情報非対称からの解放だと思っていたので、その点もイノベーションのジレンマでしっかり解説されており、総花的ではない網羅的な本といえよう。 「xxxTech」はIT業界の流行り言葉だが、次から次に新しいトレンドが生まれるIT分野において、こうしたコンパクトにかつ軸をしっかり理解できる書籍というのは有難いものだ。
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海外のサービスが色々と紹介されてて、面白かった。日本初のフィンテックは出てきていないのだろうか…ユーザー志向のサービスがもっと増えて欲しい。 ユーザー同士でお金を貸し借りするサービスが、銀行業務の部分は既存の金融機関のインフラを借りてなりたっているのが興味深かった。
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技術の発展が、金融、保険など様々なビジネスモデルを変えていく。 フィンテックの発展は、ITの発展、インターネットの普及、そしてSNSの広がりと共に、その姿をかえる。それは一見、金融とは関係ない世界から広がっていく。また、先進国で受け入れられなかったエムペサは、ひととひととの仲介...
技術の発展が、金融、保険など様々なビジネスモデルを変えていく。 フィンテックの発展は、ITの発展、インターネットの普及、そしてSNSの広がりと共に、その姿をかえる。それは一見、金融とは関係ない世界から広がっていく。また、先進国で受け入れられなかったエムペサは、ひととひととの仲介で送金、決済をこなし、銀行口座を必要とせず、莫大な先行投資を必要としない。 APIのプログラム技術、そして、オープンソース化することで技術的な難易度も下がる。ブロックチェーンに代表されるビットコインの堅牢さ。人工知能の登場は劇的にコストを下げる。 もちろん、マネーロンダリングや、ビットコインの一企業の破綻、法整備の普及の遅れなど不安な材料は尽きませんが、久々に面白い本でした。 科学を征するものは世界を征す。と言った感じでしょうか。
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一口にフィンテックといっても幅広く、理解が浅かったため一読。 時系列でフィンテックが誰によって、どのように、なぜ広がっていったのかが体系的に整理されていてわかりやすい。 今最もホットなビットコインやブロックチェーンに関して専門書を読む前に一読しておくとよさそう。 ※上記は、本書...
一口にフィンテックといっても幅広く、理解が浅かったため一読。 時系列でフィンテックが誰によって、どのように、なぜ広がっていったのかが体系的に整理されていてわかりやすい。 今最もホットなビットコインやブロックチェーンに関して専門書を読む前に一読しておくとよさそう。 ※上記は、本書における「第三世代:既存ビジネスを破壊する新興企業(2013年以降)の登場」にあたる。
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フィンテックの概説書。フィンテック(FinTech)とはFinance+Technologyの造語だが、ここでいうTechnologyとはもっぱらITのことである。 金融に関してもITに関しても全くの門外漢である僕がサラリと読むことができたのだから、まぁわかりやすく書かれている...
フィンテックの概説書。フィンテック(FinTech)とはFinance+Technologyの造語だが、ここでいうTechnologyとはもっぱらITのことである。 金融に関してもITに関しても全くの門外漢である僕がサラリと読むことができたのだから、まぁわかりやすく書かれていることは確かだ。一通りの情報が手堅くまとめられている。フィンテックの概要とその可能性、これまでの歩みと今後の見通し、政府や企業はこれとどう向き合うべきか、等々。サービスの具体例も豊富である。 他方、マクロな視点に立った展望には乏しい。フィンテックが真に重要な動向であるのなら、それが社会に対してどのようなインパクトを与えるのかという考察が不可欠だが、本書はあくまでフィンテックを紹介するに過ぎない。これについては別の知見を参照する必要があるだろう。 本書の中で個人的に面白いと思ったのは、近年のフィンテックの躍進の要因の一つにリーマンショックの影響が挙げられていることである(pp.22-24)。1.金融恐慌により、既存の金融機関への不信感が高まったこと、2.リストラなどで金融機関から流出した人材がフィンテックベンチャーの世界に移っていったこと、というのがそれだ。ここに見出されるのは不況ないし恐慌の「積極的側面」、すなわち経済の新陳代謝の有り様だといってよいであろう。
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フィンテックとは何か、という概要をざっと知るうえで役に立つ本。 ただ、海外の企業の紹介が多く、日本の企業が出遅れている感もある。たぶん、フィンテックのまとめ役が弱いんだろうなぁ、と思ったりする。
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東洋経済新報社の『決定版FInTech』と比較すると、こちらの日経文庫は金融業界アナリストのレポートという感じが強い。各項目について比較的丁寧なまとめ方をしていて信頼できそうだが、ブロックチェーン技術に関しては、まだ海のものとも山のものともという扱いのようだ。
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ちょっと分厚いので、全てに目を通せてないです。 まあ、そういう動きがあるってことは分かりました。 なんか、長い期間かけて読もうとすると飽きちゃうんですよね、
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フィンテックの全体像を俯瞰するのに便利な本。 いま日本でもてはやされているフィンテック企業はまだまだ序ノ口レベル。既存金融機関の今後がどうなるか.....
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