闇に香る嘘 の商品レビュー
全盲の主人公の描写が巧みで非常に引き込まれました。視覚を頼れない分、杖から伝わる感触や匂い、音などを頼りにしているというのは読んでいて深く刺さるものでした。 小説の設定もすごく引き込まれます。自分の兄は本当に兄なんかという疑問から謎を解くミステリーですが、殺人というのを大きく...
全盲の主人公の描写が巧みで非常に引き込まれました。視覚を頼れない分、杖から伝わる感触や匂い、音などを頼りにしているというのは読んでいて深く刺さるものでした。 小説の設定もすごく引き込まれます。自分の兄は本当に兄なんかという疑問から謎を解くミステリーですが、殺人というのを大きく扱っている訳では無いので、そこに物足りなさを感じる人はいるかもしれません。
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目が見えない… 自分がなったことないから、イメージでしかないけど、見える人が簡単にできない不自由さはキツい。 この主人公は、40歳ぐらいまで、見えてただけに余計にね。 これ、映像化されたら、全盲の主人公だけ分からんけど、その他大勢は分かるっていう真実が… 「なに疑ってんねん!...
目が見えない… 自分がなったことないから、イメージでしかないけど、見える人が簡単にできない不自由さはキツい。 この主人公は、40歳ぐらいまで、見えてただけに余計にね。 これ、映像化されたら、全盲の主人公だけ分からんけど、その他大勢は分かるっていう真実が… 「なに疑ってんねん!」 「なに怒ってんねん!」 「ほんまに…」 ……… って、その他大勢さんからのかけ声というかコールが連呼されそう〜 確かに、見えない自分に苛立ち、母、妻、娘に当たり散らしてとか分からなくはない。 その他、色々に対しても… 兄がホントの兄なのか? ホントの兄はどこか? 母は殺されたのか? 疑心暗鬼になる気持ちは分かるけど、やっぱり、闇は、目だけにして、心には光を灯したままにして欲しいな… 最後に分かる真実! 途中に、大きな空回りはあったけど、良かったんかな。 終わりよければ全てよしや〜! (*'ω'ノノ゙☆パチパチ 常闇の中にも家族の温かさをー光を感じた。 まっ! 見えてもお先真っ暗な人もおるし(ーー;) 誰のことやろ?…
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ミステリー要素を除けば、中途視覚障碍者、中国残留孤児、開拓団の悲劇など、細かく描写されていて圧倒された。 目が見えないことは、想像する以上に困難な状況だと知った。それが、手に取るように描かれており、それだけでも、読んで良かったと思えた。
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かなり好きな感じ そこで繋がっててここで繋がるのね、って思うことが多くて、章ごとに場所で区切られてるのが印象的だった。 主人公が盲目という設定を惜しみなく使ったミステリ、いつも見るような殺人事件とは一味違って最後全ての霧が晴れた時すごくスッキリした 中国在留孤児、二十歳過ぎの自分...
かなり好きな感じ そこで繋がっててここで繋がるのね、って思うことが多くて、章ごとに場所で区切られてるのが印象的だった。 主人公が盲目という設定を惜しみなく使ったミステリ、いつも見るような殺人事件とは一味違って最後全ての霧が晴れた時すごくスッキリした 中国在留孤児、二十歳過ぎの自分にはすごく昔の話に感じるけれど、自分のルーツを考えるとほんとつい最近までの話で、さほど遠くない出来事なのだなと身近に思った 歴史的事実に基づいた作品は、一見すると自分とは程遠い話に感じるけれど、実はそんなことなくて、過去に限られた事でなくても、今現在に起きている事からも目を背けてはダメだと思わせてくれる 2023.12.31
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最初から最後までドキドキしながら読んだ。 フェイシズって映画みたいな恐怖を想像していたけど、最後はただの良い話でした。 生みの親より育ての親。 濃い霧、嵐の夜が明けて快晴、みたいな小説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目が不自由な主人公が謎を解く小説は初めて読んだので新鮮でした。 一見単純なトリックでも主人公は視覚以外の情報を頼りに行動するので他者の言葉が全て本当なのか、気配を消した誰かがすぐ近くにいるのではないか等、読み手にも主人公の緊張感が伝わってきて面白かったです。 視覚から与えられる情報を含まない分、ミステリーが単調化するのではと読み始めたときは思ってましたが、ストーリー自体が(主人公が視覚障害者であるため)ゆったりと進行するため十分だと思います。 点字を使ったトリックは普段から点字を使用してなければ理解できない分、著者の発想の素晴らしさを非常に感じる作品でした。
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27年間兄だと信じていた男は、本当の兄ではないのではないか――。全盲の男・村上和久は、兄の正体に迫るべく真相を追う。(e-honより)
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中国残留孤児のお話し。真実がどうなるのかドキドキしながら読みました。大人になって歴史を学ぶ機会が減っているので、過去に悲しい出来事があったことを知れて良かった作品でもありました。 ラストも嫌な終わり方ではなく、スッキリとした終わり方だったので良かったです。
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盲目の男性、孫の腎臓移植に向けて兄に相談したら協力できないと言われる、そこから全ての疑惑が始まる、、、この人、本当に私の兄なのか? もうあらすじだけで気持ち掴まれてしまいました。 話しは中国残留日本人孤児をベースに進んで行き、最後は優しい気持ちで終わる話しでした。 戦争と言えば原...
盲目の男性、孫の腎臓移植に向けて兄に相談したら協力できないと言われる、そこから全ての疑惑が始まる、、、この人、本当に私の兄なのか? もうあらすじだけで気持ち掴まれてしまいました。 話しは中国残留日本人孤児をベースに進んで行き、最後は優しい気持ちで終わる話しでした。 戦争と言えば原爆の話しや日本に居ながらの悲しさややるせなさを感じる話しが数多く聞かれますが、新天地に夢を持ち海を渡った先の満州、中国での日本人もまた苦難を強いられ、今なお消えない傷として持ち戦っている人がいるということ、忘れてはいけないと思いました。
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謎が短いペースでやってくるので、続きが気になって、どんどん読み進めました! 目が見えないハラハラ感がたまらなかった! 最初は残留孤児がテーマなのかと思うと難しそうで抵抗感が生まれそうだったけど、すごく読みやすいし、実際はどうだったのか、さらに調べてみたくなりました。 目が...
謎が短いペースでやってくるので、続きが気になって、どんどん読み進めました! 目が見えないハラハラ感がたまらなかった! 最初は残留孤児がテーマなのかと思うと難しそうで抵抗感が生まれそうだったけど、すごく読みやすいし、実際はどうだったのか、さらに調べてみたくなりました。 目が見えない人は白杖を持つことが義務とは知らず、驚きました!みんな当たり前に知っているのでしょうか? 中国語の発音が最初の一回しかふりがながないので、最後まで適当な発音で読んでました。笑
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