猿の見る夢 の商品レビュー
出向先で役員におさまっている59歳の元銀行マンがあることをきっかけに堕ちていく物語。主人公を始めとしたほとんどの登場人物がイヤなやつで感情移入できません。読後感も最悪。
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定年間近な一人の軽薄な男のお話。悪足掻きをすればするほど堕ちてくアホな男は愛しいと言えばそうかも。人間の負の心理描写が上手くて共感してしまう。そして女のほうが一枚上手だと改めて。ある意味コメディでもありホラーでもあるエンタメ。面白かった。
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薄井、今でいうところのゲス野郎ですな。 読んでる間中ここまで不愉快な気持ちになれるなんて ある意味貴重。
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2016/9/19 59歳仕事も愛人もあり恋人候補も見つけ充実した日々を送る薄井が、ご信託を与える女•長嶺に出会う。 薄井は人間の黒いところ全部集めたような奴で、最低最悪と思うのに、そんな欲望が自分の中にもあるのでは、と恐ろしくなってくる。 薄井を罰したい気持ちからか、どこまで...
2016/9/19 59歳仕事も愛人もあり恋人候補も見つけ充実した日々を送る薄井が、ご信託を与える女•長嶺に出会う。 薄井は人間の黒いところ全部集めたような奴で、最低最悪と思うのに、そんな欲望が自分の中にもあるのでは、と恐ろしくなってくる。 薄井を罰したい気持ちからか、どこまで落ちるのか怖いもの見たさか、先に先に読み進めてしまう。 本当に桐野さんは上手いなぁ。
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うーん、実に面白いし、こういう中堅どころの、どこにでもいる普通のサラリーマンを描いている小説はさすがに、現実味がある。しかも、ある程度、裕福に育ってきた我儘な男という設定も面白い。 しかし、男というのはどうしてこうもだらしないものだろうか?読んでいて納得するところもあるが、いささか同じ男性ながら幻滅する。奥さんにも、愛人にも、ましてや兄妹までにも嫌われ、浮気もばれて、離婚せざるをえなくなり、唯一の妹夫婦にまでも見捨てられ・・・家庭崩壊まで引き起こす。この主人公は自分さえよければいいのだろうか?と疑問さえわく。 その中で、一種異様なのが「長嶺」という占い師。この人の存在も不気味だ。要するに夢占いの一種だろうが、これが、よく当たるからついてない、主人公にとっては疫病神だというが、何故か人を惹き付ける物を持っている。物語も、この「長嶺」の夢通りの結末になっていくのであるが、占いが当ったのではなくて、自業自得ではないかと私は思う。なるべくしてそうなったのかもしれない。
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桐野ワールド120パーセント。この何とも言えない暗さがたまりません。 あと一歩の努力・幸運で登りつめられる成功を前に、立ちはだかる運命。 あと、、、女性が書いたとは思えない文章であり、ストーリーでした。・・・星、五つ。
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薄井は役員である以外はどこにでもいそうな優柔不断な中年男。 薄井と占い師と妻と愛人と妹と会社。 兎狸蛙猫犬猿魚の順に物語が展開していく。 どうしようもない中年男の話。
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3.8 大手銀行から アパレルのトップメーカーOLIVEへ出向した薄井。愛人・美優樹、妻・史江、会長・織場、秘書・朝川真奈 いつの間にか、周りの人間を深く取り込んでゆく謎の占い師・長峰。 社長・福原のセクハラ問題。 親の介護・遺産を巡る妹夫婦との確執。 薄井のアホさ加減が飛び抜けていて笑えるのだけれど、帯のところで作者が、最も愛しい男を描いたとあるのは、何を意味しているのだろう・・
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一気読み!面白かった!面白かったけど~~・・・w このラストはちょっとな~~・・・なくない?w あと、夢見の占い師?当たり過ぎじゃん?wwコワいわ!w あ、それと、こんなに女にだらしのない幹部ばっかの会社ヤダし!www
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薄井ってどんだけ自惚れてんねん 3万円ってドケチ丼 男って何歳までやるん?未知の世界だーーーーー
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