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強父論 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2021/09/18

「阿川弘之と言うより、阿川佐和子の父と言う方が通りが良い」と阿川弘之が言っていたのを 何かで読んだことがある。 娘思いの良い父だと勝手に思い込んでいたのだが、 そうでもなさそうだ。 書名の強父論は恐怖論、恐父論に通じるのだろう。 でも表紙の写真も裏表紙の写真も父娘とも良い顔、良...

「阿川弘之と言うより、阿川佐和子の父と言う方が通りが良い」と阿川弘之が言っていたのを 何かで読んだことがある。 娘思いの良い父だと勝手に思い込んでいたのだが、 そうでもなさそうだ。 書名の強父論は恐怖論、恐父論に通じるのだろう。 でも表紙の写真も裏表紙の写真も父娘とも良い顔、良い表情をしている。 少なくとも、DV親父ではないだろう。

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2021/09/20

阿川佐和子が父阿川弘之との思い出を綴ったエッセイ。 平成生まれの私からすると信じられないほどの阿川弘之横暴ぶり。よくもまあ阿川佐和子はグレなかったこと。 そんな弘之の暴君ぶりに、いかに困らされたかという数々のエピソードが綴られているわけだが、不思議と愚痴っぽさや悲壮感を感じない。...

阿川佐和子が父阿川弘之との思い出を綴ったエッセイ。 平成生まれの私からすると信じられないほどの阿川弘之横暴ぶり。よくもまあ阿川佐和子はグレなかったこと。 そんな弘之の暴君ぶりに、いかに困らされたかという数々のエピソードが綴られているわけだが、不思議と愚痴っぽさや悲壮感を感じない。普通の人が書いたら愚痴っぽくなりそうなところを軽妙洒脱にまとめあげてしまうあたり、阿川佐和子さすがだなぁと思う。

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2020/09/21

阿川佐和子さんが描く、父、阿川弘之さんとの日々。今ではなかなかお目に係れない亭主関白で癇癪持ち。さらには男尊女卑な弘之さんのインパクトがスゴイ。佐和子さんも幼いころから、叱られ、怒鳴られて過ごしてきたらしい。でも、作品中、ところどころに覗く、お父様への愛情。お父様からの愛情。特に...

阿川佐和子さんが描く、父、阿川弘之さんとの日々。今ではなかなかお目に係れない亭主関白で癇癪持ち。さらには男尊女卑な弘之さんのインパクトがスゴイ。佐和子さんも幼いころから、叱られ、怒鳴られて過ごしてきたらしい。でも、作品中、ところどころに覗く、お父様への愛情。お父様からの愛情。特に、文章を佐和子さんに教える時のやさしさが印象的でした。本書では弘之さんと佐和子さんの何枚かの写真が紹介されていますが、どれも幸せそうな雰囲気を醸し出しているように思います。たしかに頑固おやじさんで大変だったのだろうけど、固い絆で結ばれた家族だったのだろうな。そういえば、我が亡き父も同じような気性の持ち主だったっけ。

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2019/02/24

-お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出す限り精魂込めて書いてみることにいたします。 父・阿川弘之の傍若無人ぶりを、娘・阿川佐和子が書く、書く。よくグレなかったよな。…というか、グレることもできなかったのか? それでも、どことな...

-お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出す限り精魂込めて書いてみることにいたします。 父・阿川弘之の傍若無人ぶりを、娘・阿川佐和子が書く、書く。よくグレなかったよな。…というか、グレることもできなかったのか? それでも、どことなく“愛”を感じる。 親子ってこんなもんなのかな。

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2018/10/15

実に面白い♪ TVタックルでの強気な印象が思い浮かぶ阿川さんですが、御父様がこういった(強父)方であれば、そりゃそうなるわなって感じです。 数々のエピソードが盛り沢山(笑)、この調子なら、もう2冊ほど書けそうですね(^^) おもわず含み笑いしてしまう作品でした?

Posted byブクログ

2018/03/23

大変なお父様であったことには違いないが、娘の愛が感じられる。そこを嫌味なく書いているところが、さすが佐和子さん、上手いと思った。途中、何度も笑ってしまった。読んだ後とても気持ちよかった。

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2018/03/19

なかなかクセがすごい父上だったと思うが、それも他人から見たこと。当の娘として、大変だったんだろうと想像する。

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2018/01/28

さすが、作家の娘。実に読みやすい文章で、数時間で読み終えました。 若すぎる死は読んでいても辛いものがあるけれど、94歳ともなると、ほとんどの細胞が弱っているので、自然な死を迎えることができるんだなぁ、と人が長生きを望む一端が理解できた気がします。 正義の御旗を掲げるようになるな、...

さすが、作家の娘。実に読みやすい文章で、数時間で読み終えました。 若すぎる死は読んでいても辛いものがあるけれど、94歳ともなると、ほとんどの細胞が弱っているので、自然な死を迎えることができるんだなぁ、と人が長生きを望む一端が理解できた気がします。 正義の御旗を掲げるようになるな、というご意見など、確かに作家らしい教養あるものもありますが、ここに挙げられたほとんどは理不尽というかあまりにもえらそうでいただけません。 こんな人を父に持たなくてよかったなぁと思うし、ましてや夫でなくて、ほんと!よかった。 現在、介護中の人には参考になるだろうと思います。

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2017/12/06

阿川さん、軽快でユーモアのある文章が読みやすく、やっぱり上手です。最近女優デビューもしてるけど演技もうまくって。。多才ですね。 なによりこの、横暴で気難しい父親とのエピソードを読み手に不快な気分を与えずに最後まで読ませたのは、文章力+愛情のお蔭でしょう。 とはいえ、それを差し引...

阿川さん、軽快でユーモアのある文章が読みやすく、やっぱり上手です。最近女優デビューもしてるけど演技もうまくって。。多才ですね。 なによりこの、横暴で気難しい父親とのエピソードを読み手に不快な気分を与えずに最後まで読ませたのは、文章力+愛情のお蔭でしょう。 とはいえ、それを差し引いてもこの父親の理不尽さには唖然としましたけどね。 具体例は省きますが普通なら絶縁してもおかしくないと思う。よくもまあ屈折せずに生きてきましたね、と声を掛けてあげたいくらいです。 そればかりか父親の晩年は甲斐甲斐しく入院のお世話までしているのだから、何十年も積み重なったあれだけの出来事をうまく昇華している阿川さんの懐の広さ、肉親に対しての無条件の愛の深さには恐れ入りました。 ただ、内容には一切口を挟まず、日本語の表現の指導のみを自ら行う作家としてのプロ根性には感銘を受けたし、父親なりの愛情を感じました。 親子の関係は色々ですからね。そういう関係もあるのかもしれません。。 でも、私の父親は普通に優しい常識人でよかったです。大事にしなきゃ☆

Posted byブクログ

2017/07/30

あとがきを読みながら感涙。おもしろおかしく書いてあるが、父と娘の間に流れる素直ではないが確かにある愛情に溢れた素敵な1冊でした

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