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強父論 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2016/10/14

時代が今とは違うと言えば違うのだろうが。 私も父は怖かった。 それで良かったのだと思いつつ、いろいろなことを思い出さされた。

Posted byブクログ

2016/09/29

2015年8月に亡くなった阿川弘之の一人娘であり作家、タレントとしても知られる阿川佐和子による父の思い出を綴ったエッセイ。 著者の他のエッセイにも登場する父親、阿川弘之は娘や家族にとっては暴君であると知られている。このエッセイも確かに、その暴君ぶりが余すところなく語られている。...

2015年8月に亡くなった阿川弘之の一人娘であり作家、タレントとしても知られる阿川佐和子による父の思い出を綴ったエッセイ。 著者の他のエッセイにも登場する父親、阿川弘之は娘や家族にとっては暴君であると知られている。このエッセイも確かに、その暴君ぶりが余すところなく語られている。 冒頭辺りは亡くなる近年の父親や母親の衰えのこと、また父親の死の直前の様子が書かれており、もう既に両親を送った身にとっては父や母の最期のあたりのことを振り返り、当時の私自身の気持ちや父、母それぞれの姿を思い出した。高齢の両親を見送るということはある意味、親にとっても子にとっても幸せな事なのかもしれない。 さてそれはそうであるが、阿川家の父親は典型的「昭和の父親」の更に極端な父親像、いや異端といえるだろう。父の横暴な振る舞い暴言等で被った辛い思いを作家としての客観的な目を通して書き、だが娘としてやはり憎みきれない愛情を父に持っていることがその行間に感じられる。著者によって語られる父親はその言動だけをみれば、現代ではある意味DVに近いかもしれない。しかし著者のユーモアあふれる筆にかかると、子供っぽいが可愛い愛すべき父親という印象さえ受ける。 著者から父への愛情あふれる追悼エッセイだろう。

Posted byブクログ

2016/09/07

阿川さんはとても明るそうなバランスのとれた人に見受けられるのだが、こんなお父さんでもちゃんとした人に育つの?! というエピソードがいっぱい。子供のときの気分で読むとたいへんな話ばかりなのだが、やはり愛情が一連の話を微笑ましいものにしていると思う。面白かった!!

Posted byブクログ

2016/09/05

「お父さんてどんな人?」と訊かれて、水も甘いも(大半苦そうだったけど)含めてこれほどに父親を語れる人は少ないのではないだろうか? 単純に作家で在宅のために接するじかんがサラリーマン家庭より長いからという訳ではなく、これだけ個性というかキャラクターがハッキリした父親が珍しい。中身を...

「お父さんてどんな人?」と訊かれて、水も甘いも(大半苦そうだったけど)含めてこれほどに父親を語れる人は少ないのではないだろうか? 単純に作家で在宅のために接するじかんがサラリーマン家庭より長いからという訳ではなく、これだけ個性というかキャラクターがハッキリした父親が珍しい。中身を読むと“強父”を超えて“恐父”な気がするけど、それが“強父”だと思えるのは無茶苦茶ではあってもブレていないから? しかし、我が家ですら日本語を直される私はきっと阿川家では話すことを許されないレベルだろう。

Posted byブクログ

2016/07/01

【没後一年、前代未聞の追悼本】瞬間湯沸器だった弘之氏に罵倒されること何千回。でも、時にはユーモラスな一面も。故人をまったく讃えない(!)「父と娘」の記録。

Posted byブクログ