ミッドナイト・バス の商品レビュー
初の伊吹さんの小説。長距離バスの主人公リイチが様々な乗客と織りなすドラマと勝手に想像してたら違ってた。リイチと付き合ってる志穂。そして16年前に別れた更年期障害の妻との再会から子ども達を巻き込んで展開していきます。可愛らしい志穂と離れる決意をしたところが腑に落ちないところもあった...
初の伊吹さんの小説。長距離バスの主人公リイチが様々な乗客と織りなすドラマと勝手に想像してたら違ってた。リイチと付き合ってる志穂。そして16年前に別れた更年期障害の妻との再会から子ども達を巻き込んで展開していきます。可愛らしい志穂と離れる決意をしたところが腑に落ちないところもあったが、ラストに会いに行くシーンでホッとした。
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利一と美雪がまた復縁するのかと思ったが、やはりもう始まってしまった家族があるので、現状のままそれぞれの人生を歩む。そういう人は割と居るのではないでしょうか。元妻や元交際相手に再会したら、一瞬の迷いは誰でもあるかも。しかしお互いが新しい人生を作ってしまっていて、それも壊してしまうともっと最悪の人生になるのかもと気づく。 敬三の介護のことや、子供の成長などどんどん状況が変わっていくので、いつまでも交際仕立ての頃の感情だけでは動けない。 年齢を重ねるにつれ色々な背景を背負ってみんな生きていく。それでも自分の人生だし悩むこともわかる。 彩菜や怜司も色んな事を経験し、大人になろうとする姿も良かった。怜司が器用貧乏なところも、どうにかして良い方向になれるように海外の仕事で頑張って欲しい。
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新潟と東京を結ぶ夜行バスの運転手。ある日16年前に離婚した妻が乗客として乗ってくる。運転手を軸に夜行バスを巡る人間模様を描いたオムニバス形式の感動小説。 映画化もされた作品。まもなく50に手の届く歳の男性が主役。自分と同世代ということもあり感情移入して読むことができた。筆者もほ...
新潟と東京を結ぶ夜行バスの運転手。ある日16年前に離婚した妻が乗客として乗ってくる。運転手を軸に夜行バスを巡る人間模様を描いたオムニバス形式の感動小説。 映画化もされた作品。まもなく50に手の届く歳の男性が主役。自分と同世代ということもあり感情移入して読むことができた。筆者もほぼ同世代。そろそろ自分の限界と終着点が見えて居る、でもまだ何か足りない、何かがしたいという複雑な感情。 結婚に失敗したことから、東京に暮らす新たな恋人ともう一歩が進めない。子供は大人になりそれぞれの人生を踏み出そうとしているがまだ未熟。主人公の暮らす新潟と恋人のいる東京。関越トンネルが父と男の境目という設定はお見事。 夜行バス、たいていの人は多分それぞれの人生でその一晩のみ交錯するだけ、だがそれぞれに重い人生がある。 「走り続けたこの先はいつだって、きれいな朝が待っている。」
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故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描...
故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。
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支えてくれる人、支えている人を、どんなに意識せず毎日暮らしていたか考えさせられた。体温、重さ、匂いがあるんだよなと思い起こされ、沁みる本だった。
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たまにしか乗らないけどバスが好きだ。目的地にいる友達に会えるのは楽しいし、バスの隣に座る人と思いがけず話をする事もある。帰りのバスは寂しくもあるが、旅で出会った人や感じた感情を思い返す大切な時間にもなる。 この物語でも色んな想いを抱えた人が、回り道をしながらも、それぞれ自分の感情...
たまにしか乗らないけどバスが好きだ。目的地にいる友達に会えるのは楽しいし、バスの隣に座る人と思いがけず話をする事もある。帰りのバスは寂しくもあるが、旅で出会った人や感じた感情を思い返す大切な時間にもなる。 この物語でも色んな想いを抱えた人が、回り道をしながらも、それぞれ自分の感情と向き合って生きている。周りの人や自分自身を認めるための物語のように感じた。 もう少し家族と向き合う機会を持たなきゃなと反省。何事もすぐには結果はでない。後悔しないように、お互いに間違いながらも暖めあって行ける関係が築けたらと思う。
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東京-新潟間の夜行バス運転手の話。 東京での仕事を辞めて返ってきた息子、大学生で別居している娘、二人の母親である元妻、東京にいる恋人。それぞれが悔やみ、悩みを抱えながら次のステップに進んでいく。 まあ、随分と出来すぎなストーリー。50近い冴えない独身のオジサンが恋人と元妻の間で...
東京-新潟間の夜行バス運転手の話。 東京での仕事を辞めて返ってきた息子、大学生で別居している娘、二人の母親である元妻、東京にいる恋人。それぞれが悔やみ、悩みを抱えながら次のステップに進んでいく。 まあ、随分と出来すぎなストーリー。50近い冴えない独身のオジサンが恋人と元妻の間で揺れ動く状況なんて、この日本で1% くらいの確立。ベースがこの奇跡的な状況から始まるので、最初からうわっツラな印象。みんな悩んでいるけど、最後は元妻は自分の家庭の居場所をみつけ戻り、ニート息子は就職し海外へ、娘は本気でアイドル活動、別れを告げた恋人との愛を再確認し会いに行くって。。。確率1%からスタートし、どんどん確立の低い軌跡が重なってもう、0.00?% の軌跡の話で、アホらしくなってしまう。 こんな軌跡が起こらないから、みんな悩んで生きているのに。
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7月-24。3.0点。 新潟在住の長距離バスの運転手、バツイチで社会人の息子、娘が相次いで戻ってくる。息子は会社を辞め、娘はネットアイドルになりグッズを販売する。 恋人、子供たち、元妻、元妻の父親、降って湧いたような関係に苦しみながらも前へ。 登場人物それぞれの描写が丁寧。悩み...
7月-24。3.0点。 新潟在住の長距離バスの運転手、バツイチで社会人の息子、娘が相次いで戻ってくる。息子は会社を辞め、娘はネットアイドルになりグッズを販売する。 恋人、子供たち、元妻、元妻の父親、降って湧いたような関係に苦しみながらも前へ。 登場人物それぞれの描写が丁寧。悩みながらも少しずつ前へ。共感出来る。
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穏やかに進行する、失われた家族の修復の物語。読み手が考える収まりどころにゆっくりと向かっていく感じ。 登場人物それぞれの職業やその抱えている問題などが説明しきれていない印象。特に娘の彩菜を取り巻く状況が分からない。往年のシンガーとの相談する場面に違和感。息子の怜司の方は登場場面数...
穏やかに進行する、失われた家族の修復の物語。読み手が考える収まりどころにゆっくりと向かっていく感じ。 登場人物それぞれの職業やその抱えている問題などが説明しきれていない印象。特に娘の彩菜を取り巻く状況が分からない。往年のシンガーとの相談する場面に違和感。息子の怜司の方は登場場面数は多いが抱えている謎は勿体ぶった割に終盤に要約して説明があり消化不良。150万円の借金は結局なんの為だったのかわからずじまい。彩菜の友達で東京の彼氏に遊びに行ったら彼女といたエピソードは続きがないのか。市町村合併と会社の吸収合併の筋は必要あったのか。 主人公である利一は、取り巻く二人の女性を思わせぶりに接触した後塩対応したり、恋しくなったと一方的にまた会いに行ったりと一貫性がない。 全体的に不要なエピソードが多く無駄に長い印象。また、人物が取った行動がそれまでのエピソードと結びつかない。 全体の雰囲気はよいがまいた伏線の回収が甘く消化不良。
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久々に伊吹有喜の小説を読んだ。やっぱ上手いね、この作家さん、挿話の配置とか、伏線の回収とか、もっていき処が丁寧かつ絶妙やわ。 家族再生の物語、親子って普通こうなんよ。子供の幸せを願わずにいられない。自分の人生の岐路であっても、子供が泣いてたり…いや悲しい顔や悩んでる仕草を見せただけで、自分のことはどうでも良くなってしまう。 俺もそうやって両親に育てられてきたし、俺もそういう風に子供に接してしまう。血を分けた子供に対して行うDVとかハラスメントとか、ああいうのは道徳観とかを抜きにしても、生理的に受け付けないのは、どんな形であれ親からきちんと愛情を受けて育ってきたからだと思う。感謝しかない… 話はずれてしまったが、とにかく出てくる人すべてが、愛情を受けるか注いでいるか、その両方か…なので、少々人間関係でギクシャクするシーンがあっても心を荒ませず読むことができる。 ラストの主人公の息子が去る間際がカッコいい。 「父さんの幸せは俺たちの幸せだ」 俺も本当にそう思うわぁ。息子として。
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