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東京會舘とわたし(下) の商品レビュー

4.2

198件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

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2026/03/16

下巻では上巻以上に各物語が素晴らしく仕上がっており、どの話も心がほっこりするものばかりです。 ぜひ手に取って読んでいただきたいです! 一度だけ仕事で東京會舘を訪れたことがありますが、著書を読む前でしたので、東京會舘のことを何も知りませんでした。今思うと、著書を読んでから行きたか...

下巻では上巻以上に各物語が素晴らしく仕上がっており、どの話も心がほっこりするものばかりです。 ぜひ手に取って読んでいただきたいです! 一度だけ仕事で東京會舘を訪れたことがありますが、著書を読む前でしたので、東京會舘のことを何も知りませんでした。今思うと、著書を読んでから行きたかったと思うばかりです。そして、著書では大衆向けの社交場と紹介されていましたが、それでも一庶民にはなかなか高価な場所ですが、プライベートでもチャンスがあれば、頑張って背伸びして行ってみたいと思うほど、素晴らしかったです!

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2026/01/24

東京會舘の建て替えによる営業停止。 最新設備のホテルとは違うからこそ愛されてきたその姿は、いくつもの小説の中で絶えず登場する。 馴染みあるものではなくなったことによる寂しさの描写が多いのは、つまり皆に愛されてきた証拠だ。 しかし旧館から受け継がれているものは、建物だけでなく會舘...

東京會舘の建て替えによる営業停止。 最新設備のホテルとは違うからこそ愛されてきたその姿は、いくつもの小説の中で絶えず登場する。 馴染みあるものではなくなったことによる寂しさの描写が多いのは、つまり皆に愛されてきた証拠だ。 しかし旧館から受け継がれているものは、建物だけでなく會舘で働く従業員たちの心のいたるところに存在している。 新しく生まれ変わっても、充分に誰かの気持ちや思い出をよみがえらせるよすがとなる。 東京會舘という建物に「呼ばれた」人々が こんなにも多くいるのだと、その存在の大きさに驚いた。 建物が変わっても、大切な思い出の時間はきちんとここに残っている。生き続けていくものは確かにあるのだと胸が熱くなった。 思い出がその当時の余韻なのだと思っていたが、違った。 思い出の中にこそ余韻はあるのだ。 こんこんと湧き出す感慨が、やわらかな光を愛でるようにして広がっていく。 この場所にやってきた人の数だけ物語が生まれている。 幸せな瞬間に涙する、とてもあたたかな物語。

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2026/01/02

うっかり下巻から読み始めてしまったけれど、それはそれで東京會舘の過去をさかのぼる旅に出かけたようで悪くなかった。いいサービスができる人というのは、瞬時にゲストの理解者になって、その場に相応しい行動をさりげなくできる人なんだな。時代や人が変わっても東京會舘のスピリッツのようなものが...

うっかり下巻から読み始めてしまったけれど、それはそれで東京會舘の過去をさかのぼる旅に出かけたようで悪くなかった。いいサービスができる人というのは、瞬時にゲストの理解者になって、その場に相応しい行動をさりげなくできる人なんだな。時代や人が変わっても東京會舘のスピリッツのようなものが続いてきたという事実に胸が熱くなる。その平凡すぎるタイトルで損をしているのではと思ったけれど、読み終えてみるとこのタイトルしかないように思えてくる。東京會舘には行ったことがない。でも、わたしの愛する東京會舘はこの本の中にある。

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2025/12/12

東京會舘の思い出を語るような文体で、新館時代の5つの物語を通じて、同館が人々に長らく愛されていることが綴られています。 1話ずつもちょうど読みやすい長さで、働かれている方々と、訪れる方との触れ合いや、それぞれの人生とを織り交ぜて、この建物を様々な方が育て、守り、慈しんできたことを...

東京會舘の思い出を語るような文体で、新館時代の5つの物語を通じて、同館が人々に長らく愛されていることが綴られています。 1話ずつもちょうど読みやすい長さで、働かれている方々と、訪れる方との触れ合いや、それぞれの人生とを織り交ぜて、この建物を様々な方が育て、守り、慈しんできたことを感じ、心に深く沁み入った本でした。 ぜひ一度行ってみたいと感じました。

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2025/10/22

上巻よりもこの下巻の方が楽しかった。 特に9章は著者の辻村深月さん自身の体験も描かれているのかな?面白かった。 9章に出てくる両親が、辻村深月作品「傲慢と善良」に通じる善良さ、傲慢さを感じさせてそれもまた面白かった。 今まで知らなかった東京會舘。 読み終わって思わずどんなところ...

上巻よりもこの下巻の方が楽しかった。 特に9章は著者の辻村深月さん自身の体験も描かれているのかな?面白かった。 9章に出てくる両親が、辻村深月作品「傲慢と善良」に通じる善良さ、傲慢さを感じさせてそれもまた面白かった。 今まで知らなかった東京會舘。 読み終わって思わずどんなところか調べてみるくらいで、素敵な所なんだろうな、いつか行ってみたいなぁ。 東京會舘だけではなく、こういう歴史ある建物は日本にまだあるのだろうけど、なかなか知る機会がないからこうやって読書などで思わず勉強になることはありがたいことなのかも。 少し物足りない気もしたけど、じんわりと温かく、ふんわりとした気持ちになれる読書でした。

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2025/09/11

2025/9/10読了 「煉瓦の壁を背に」で作家を目指す青年とそんな夢みたいなこと事を言うなと叱る父母。たまたま直木賞の会場を案内してくれ励ましてくれた會舘の担当者との出会い。この青年が十数年後に直木賞を取るのだが、その後會舘をモチーフにした小説を書こうと着想を練る。「きっと 、...

2025/9/10読了 「煉瓦の壁を背に」で作家を目指す青年とそんな夢みたいなこと事を言うなと叱る父母。たまたま直木賞の会場を案内してくれ励ましてくれた會舘の担当者との出会い。この青年が十数年後に直木賞を取るのだが、その後會舘をモチーフにした小説を書こうと着想を練る。「きっと 、この建物にやってきた人の数だけ、それぞれ、どんな思いでどういう時に来たのかという物語があると思うんです。それはきっと、お客さんの側にも、もちろん従業員の側にも」なるほど、とうとう上下巻となり第10章にも及ぶ大作になった。特にこの「煉瓦の壁を背に」にはホロリとさせてもらいました。

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2025/06/15

 上下巻共に読み終わり思うのは、東京に行くときには、東京會舘に行ってみたいということ。  下巻は自分自身が生きている時代だから、上巻よりずっと身近に感じられた。  どの章も心にツーンとくるストーリー。一人で頑張っている、確かにそうなんだけれど、でも、やはりその背後には色んな人が...

 上下巻共に読み終わり思うのは、東京に行くときには、東京會舘に行ってみたいということ。  下巻は自分自身が生きている時代だから、上巻よりずっと身近に感じられた。  どの章も心にツーンとくるストーリー。一人で頑張っている、確かにそうなんだけれど、でも、やはりその背後には色んな人が関わっている。だから、そのコントラストになお心動かされる。  特に共感した言葉。 「好きな本をバカにされ、 禁じられたからこそ、 しがみつき、反骨精神 でここまでやって来られたのは事実だ。(中略)何かを成し遂げる時には強大な敵が必要で、自分にとっての敵は、間違いなく この両親だった。」

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2025/04/19

一つ一つのストーリーが素敵。そしてさりげなくそれぞれがつながっている。一人一人の人間の営みは、大きな歴史の流れの中には取るに足らない小さなことかもしれないが、その人たちにとってはかけがえのない大切なことなのだと改めて感じた。東京會舘に来ってみたくなった。

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2025/04/12

辻村作品は大好物だけど、ドラえもん系とこの本は少し遠慮していた。まさに、「先入観」のなせるわざ。どうせ、建物の歴史が淡々と語られる堅めの話でしょ?と思いながら読む。いや、果たしてそうだったんだが、これがどうして胸が熱くなるヒューマンドラマが満載だった。越路吹雪の話も、直木賞の話も...

辻村作品は大好物だけど、ドラえもん系とこの本は少し遠慮していた。まさに、「先入観」のなせるわざ。どうせ、建物の歴史が淡々と語られる堅めの話でしょ?と思いながら読む。いや、果たしてそうだったんだが、これがどうして胸が熱くなるヒューマンドラマが満載だった。越路吹雪の話も、直木賞の話もみんな良かったけれど、私は料理が出てくる第六章 金環のお祝い が気に入りました。まったくテーマが違うのに、手話講習会の話となぜか自分の中でリンクしてしまいました。 良かった。

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2025/04/08

図書館にて借りる、第375弾。 (田尻町図書館にて借りる、第58弾。) 図書館の返却期限が迫り、やむなしの一気読み。 で、下巻(新館)。 現代に近づいたからか、感情移入しやすい。 上巻(旧館)の「しあわせな味の記憶」もかなり良かったが、下巻の「金環のお祝い」も良い。 全編...

図書館にて借りる、第375弾。 (田尻町図書館にて借りる、第58弾。) 図書館の返却期限が迫り、やむなしの一気読み。 で、下巻(新館)。 現代に近づいたからか、感情移入しやすい。 上巻(旧館)の「しあわせな味の記憶」もかなり良かったが、下巻の「金環のお祝い」も良い。 全編を通じて、温かで読んでいて気持ちが良い。 読んで損なし。 東京會舘に行きたくなること、請け合い。 星は4.2とする。 上下巻合わせても、星は4つを付けたいと思う。

Posted byブクログ