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プライベートバンカー の商品レビュー

3.5

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2017/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元読売の清武氏の実名入りノンフィクション。ナベツネとやりあった清武氏だけあって、鋭い切り込みと思う。 現役プライベートバンカーからの取材が主と思われ、生々しい実態が描かれている。 同業界に同様の友人がおり、非常に身近な話題でもある。 業界特有の数字の奪い合いは、この業界(プライベートバンク)ならではの性格がよく出ていると思う。 一方で、顧客との関係が重要であること、外資のノウハウを得るところは、程度は幾分異なるものの同じく外資のジャパンデスクに単身乗り込んだ事が有る自分にも共感する部分は多い。最後の方に出てくる郷里や日本の四季への思い、そしておかんの言葉にも妙に共感するというか、当時自分も同じ思いを描いたものである。 在シンガポールの超富裕層が決して幸せそうではないという内容は、やや取材者の主観が入っている気もするが、示唆するところも多いと思う。「人間の幸せの絶対量は同じ」という言葉にも考えされられる。ポジティブに行こう。

Posted byブクログ

2017/10/03

お金の怖さを改めて痛感する内容。 どんなにお金を持っていても「もっと、もっと」となり、際限がない。 節税のために死ぬ前の5年間を捨てて、あの狭いシンガポールにとどまらなければならない。 お金があっても、自由がない。むなしい毎日。確かに、相続税は節税できて、金は子供に残せるが、それ...

お金の怖さを改めて痛感する内容。 どんなにお金を持っていても「もっと、もっと」となり、際限がない。 節税のために死ぬ前の5年間を捨てて、あの狭いシンガポールにとどまらなければならない。 お金があっても、自由がない。むなしい毎日。確かに、相続税は節税できて、金は子供に残せるが、それが果たして子供たちのためになるのか? 最後の梅田の話は、プライベートバンカーに何でも相談し、任せてしまうことの怖さを表している。確かに、どこにどんな金があって、身寄りがないことも含め、すべて知っている相手。信用第一とはこのことだなと痛感。

Posted byブクログ

2017/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

This book is about private banker in Singapore. Me previous company's colleagues, who works in Singapore as an accountant, recommended me to read one. I can understand three point through this book. First is about the role of a private banker. I didn't understand a private banker clearly before reading one. Their purpose is collecting asset of the wealth and earning custodian fee. If they can collect $1 billion, supposing that the rate of the custodian fee is 1% per year. th...ey can earn $10 million every year. Second is the difference between Tax Heaven and Offshore. I didn't recognize the difference. Generally speaking, there is no difference among them. But Offshore is a country that offers lower tax rate. The opposite one is Onshore, such as U.S and Japan etc. On the other hand, Tax Haven is a country that offer yak free. Singapore is said to be Offshore. On the Japanese tax rule, if we live overseas for 5 years, Japanese authority doesn't impose tax on the asset which is on the other country. Especially, Singapore doesn't impose an inheritance tax and a donation tax. Singapore is mainly selected by the Japanese wealth, who is interested in saving tax. Although, most of them is said to be getting tired of staying other country for 5 years. Japanese has a barrier of language, especially the older ,who can't speak English. They can't enjoy this stay regardless they have a lot of money. Last is that I understand the importance to learn the other country' rule. There is a trend that many country tighten tax rule recently. It is getting difficult to save tax for the wealth and companies. However, it is essential to know the rule for keeping our assets.

Posted byブクログ

2017/08/29

シンガポールの課税優遇制度を利用した、超富裕層の節税対策と、その人たちのための投資案件やシンガポール居住におけるフォローをする、バンクオブシンガポールのジャパンデスクの人たちの話。彼らのような投資銀行の人たちは、別名マネーの執事と呼ばれているそうだ。 作者が元記者のため、本当に...

シンガポールの課税優遇制度を利用した、超富裕層の節税対策と、その人たちのための投資案件やシンガポール居住におけるフォローをする、バンクオブシンガポールのジャパンデスクの人たちの話。彼らのような投資銀行の人たちは、別名マネーの執事と呼ばれているそうだ。 作者が元記者のため、本当に実在する人物を元にストーリーが作られており、ほぼほぼ実話に近い内容の様子。 周囲にそんな富裕層は居ないが、シンガポールの富裕層優遇制度は小耳に挟んだことがあり、そのカラクリがこの本でよくわかった。 マネーリテラシーが高くない私は、最初、読めるのかと心配だったが、清武氏のわかりやすい文章と、実在する人物たちを元に描かれた生々しいカネを巡る攻防に一気に引き込まれていき、3〜4時間で読了した。 自分と同世代の人たちも、新富裕層としてシンガポールで暮らしていたりするが、彼らも皆、節税のためにシンガポールへ一時的に住んでいる。 お金の為に何処かへ行くのではなく、何かを仕掛ける為にお金を使う、そんな生活を死ぬまでしたいなと思った一冊だった。

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2017/08/15

それまでほとんど意識したことがなかった国際金融の舞台の一端を垣間見ることが出来、非常に興味深かった。 この本を読んで直接プライベートバンクに憧れたわけではないが、国際金融の世界を就活で志望するきっかけとしては非常に大きなものとなった。

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2017/08/10

著者の作品としては今一つの内容。週刊誌連載のためか書き方が著者らしくなくスキャンダルっぽいのが気になった。また焦点も絞れ切れておらず、ふ~んこんな世界もあるんだなあといった雑誌的な印象で作品としては...。

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2017/08/06

どこかのレビューで紹介されていたのを思い出して、手に取った本です。 この本は、実話を基にして、登場人物も実名を使って、シンガポールのプラベートバンクを部隊にした、シンガポールの日本人ムラと呼ばれる裕福層の生活や財産形成、節税の実態を描いています。 それも小説の体裁をとって描いてい...

どこかのレビューで紹介されていたのを思い出して、手に取った本です。 この本は、実話を基にして、登場人物も実名を使って、シンガポールのプラベートバンクを部隊にした、シンガポールの日本人ムラと呼ばれる裕福層の生活や財産形成、節税の実態を描いています。 それも小説の体裁をとって描いているので、ついつい引き込まれてしまうのですが、実話を元にしているせいか、わかり易いラストはありません。 しかし、超が付く裕福層たちのコミュニティは、庶民には縁がなさすぎて、現実感が湧いてこず、本当に小説の中のフィクションではないかと思ってしまいますが、NHKでのドキュメンタリーでもあったように、現実に存在するのですよね。まあ、おカネに執着しなければここまでの成功はないんだと思います。 しかし、シンガポールで成功した一人の佐藤俊介さんは「幸せの絶対的総量は全人類平等」とツイッターでつぶやいているそうです。若くして成功した超裕福層と庶民は、結局のところ幸せにおいて変わりはないんだとのこと。 その言葉を信じて、毎日を送ります。

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2017/05/28

シンガポールにて富裕層の金を運用するバンカーたち。ノンフィクションではあるが実在のバンカーたちが描かれていて、すごい世界だなーと面白く読めました。

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2017/03/18

Wealth Management関連の仕事で購入した一冊。 富裕層向けサービスとはどんなものなのか?そもそも富裕層とはどんな人たちなのかを小説仕立てで読むとわかりやすいかと思い、また実際読んでみてわかりやすかった。多少大げさではないかと思うところもあるがそこは小説なので3割引ぐ...

Wealth Management関連の仕事で購入した一冊。 富裕層向けサービスとはどんなものなのか?そもそも富裕層とはどんな人たちなのかを小説仕立てで読むとわかりやすいかと思い、また実際読んでみてわかりやすかった。多少大げさではないかと思うところもあるがそこは小説なので3割引ぐらいで理解しておけば良いかなと思った。 富裕層もいろいろと大変なんですね…という感想とともにお金には気をつけなくてはと改めて思いました。

Posted byブクログ

2017/02/04

ちょっと特殊な本である。 フィクション的な部分と、ノンフィクション的な記述が混在しているので、最初は少々読みづらい面がある。 しかし書かれている内容は表現の違いこそあれ、実際にシンガポールなどであった事実ということ。 例えば、ある資産家は国の徴収からのがれるために、徴税対象から外...

ちょっと特殊な本である。 フィクション的な部分と、ノンフィクション的な記述が混在しているので、最初は少々読みづらい面がある。 しかし書かれている内容は表現の違いこそあれ、実際にシンガポールなどであった事実ということ。 例えば、ある資産家は国の徴収からのがれるために、徴税対象から外れるべくシンガポールで生活する。とは言え英語も喋れず、コミュニティとも交わらず、人生を楽しむというよりは、人生を浪費するだけのに成り下がっていたりする。お金よりもこの世には大事なことがあるのでは?と、巨額のお金に振り回される人々の様子を知って感じてしまうのではあるが。 ただ振りまわせるほどの資産を手にしてみたいものだと。 お金があればそれなりの悩みがつきものである。 余談:野村證券の担当者がいつも筆ペンでDMを送ってくる理由がわかった。

Posted byブクログ