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ノンママという生き方 の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2024/03/28

未婚、既婚問わず子どもがいない女性に焦点を当てた一冊。 作者の言う「ノンママ」のそれぞれの事情、理由。そしてそれに伴う問題点、それぞれの苦悩。ノンママたちの実際の声もおさえつつ、精神科医として、そしてノンママとしての自身の見解をズバッと述べている。 結婚も出産も個人的なことなの...

未婚、既婚問わず子どもがいない女性に焦点を当てた一冊。 作者の言う「ノンママ」のそれぞれの事情、理由。そしてそれに伴う問題点、それぞれの苦悩。ノンママたちの実際の声もおさえつつ、精神科医として、そしてノンママとしての自身の見解をズバッと述べている。 結婚も出産も個人的なことなのに、あれこれ口を出される現代の女性は本当に苦難の時代であるように思う。子供が欲しいのに相手がいなくて作ることが出来ない人、そもそも子どもを望まない人、時期を逃して作らなかった人、子を望めない体の人…。「ノンママ」と一括りにしてもこれだけ様々な理由がある。「ママ」にも様々いるように、「ノンママ」にも多種多様な人がいるのだ。また子がいない女性に対する世間の厳しい目についても本書は追求しており、ハッと気付かされた。仕事を押し付けれたり、子がいないことを羨ましがられたり諭されたり…本当にお節介であるし、ナンセンスだと思う。結局、人の生き様にケチをつける人生ほどつまらないものはないだろう。 印象的だったのは母になれない=娘のままという構造。年老いた親にとって「娘」というある種自身の分身のまま関係が変わらないのだ。「親」となり親との関係が同列とならないため、いつまでも庇護下におかれる。 ノンママというだけで身内にも世間からもとやかく言われる状況にはうんざりだろう。 「ノンママ」の現状と未来について非常に詳しくまとまっている本なので、とても勉強になった。

Posted byブクログ

2024/05/12

私のまわりにもいます、 ノンママ。 友人、職場の同僚 etc 彼女達と会話する中で こちらから子どもの話 を振ることはないです。 お互いに気を遣うのも 遣われるのも嫌だから。 我が子に感じる愛情や 子育てにまつわる苦労。 人の親になって初めて 一人前になったような 感...

私のまわりにもいます、 ノンママ。 友人、職場の同僚 etc 彼女達と会話する中で こちらから子どもの話 を振ることはないです。 お互いに気を遣うのも 遣われるのも嫌だから。 我が子に感じる愛情や 子育てにまつわる苦労。 人の親になって初めて 一人前になったような 感覚。 これはもう経験しない と解らない。 そう信じていましたし それは今も変わらない。 でも、だからといって、 ノンママに愛情がなく 苦労をしてないなんて 思いません。 まして人として一人前 ではないなんてことも。 それはもう常識として。 そう、あくまで本人の 感じ方。 不妊治療の末に授から なかった、流産した、 仕事を優先していたら 適齢期を過ぎた、 望んで産まない人生を 選択した・・・ そこに至るまでの葛藤 たるや。 なにも負い目を感じる ことなんてない。 いまや様々な選択肢が ある時代。 「産めよ殖やせよ」の 時代から進歩してない 過去のヒトとは訣別を。

Posted byブクログ

2022/07/10

精神科医の香山リカ先生が2016年に出された本。 「ノンママ」という言葉は造語みたいだけど、あんまり流行らなかったみたい。アルテイシアさんの「選択的子なし」の方がしっくり来るかな。 「ノンママ」には、仕方なくそうなった人も、自分で選び取ってそうなった人も含むようだ。ただ、私は子...

精神科医の香山リカ先生が2016年に出された本。 「ノンママ」という言葉は造語みたいだけど、あんまり流行らなかったみたい。アルテイシアさんの「選択的子なし」の方がしっくり来るかな。 「ノンママ」には、仕方なくそうなった人も、自分で選び取ってそうなった人も含むようだ。ただ、私は子どもを持たないぞ!と確固たる意志を持って子なし人生を歩む人って実は少なくて、香山先生がそうだったように、仕事を頑張る空気に流されてたらいつの間にかそうなってたとかで何となくそうなっちゃった、みたいなケースも多い。 未婚の人は、相手に恵まれなかったのかな、なんて勝手に解釈してもらえるけど(それも嫌かもしれないけど)、私みたいに既婚で子なし、かつ不妊でもないってなると、子を持たない理由みたいなものがない限り、子を作ろうとしないことがすごく不自然に感じる。ご時世的に「子どもはまだなの?」なんて無神経に聞いてくる人はほとんどいないんだけど、そういうことを聞かれるんじゃないかって常にすごく身構えている。そんなに仕事を頑張りたいわけでもない。なのにちっとも子どもが欲しいと思わないのは、私に何か欠陥でもあるのだろうか? そういう悩みを抱えていた私にとって、この本は打ってつけのテーマだった。ただ、結局のところ、香山先生は未婚だし、お医者さんという立派な職業をお持ちで、執筆業もされてて…ってなると、香山先生がそうだからって安心材料にはならなかった。統計を見ると、少子化の要因はほぼ非婚化が原因で、結婚してるのに子どもを作らない夫婦ってすごくイレギュラーな存在。大っぴらに「子どもを作らないって選択もアリだよね!」とはやっぱり言いづらい世の中だ。子どもが欲しくてもできない人もいる中で、子どもを欲しいと思えないという悩みとどう向き合えばいいのか、その答えにはならなかった。

Posted byブクログ

2022/04/22

・子どもが欲しいのは本能で理屈はいらない、欲しくないのは理屈をこねくりまわさないといけない。 ・ノンママであることをうらやんだり、評価したりする発言も時と場合によってはハラスメント。 「こんな時代に子どもを持たないのは正解」等。 ノンママは「いいでしょう」とは言えない

Posted byブクログ

2022/02/22

周囲が子育ての時期を迎える中で感じていた息苦しさの理由はこれかと分かった気がした。自分だけはいつまでも自分の味方であり続けたいですね。

Posted byブクログ

2020/03/10

私は子供が将来欲しいなと思ってこの本を読みました。この本で驚きだったのは、生涯出産未経験の女性が20%強いること…全然珍しいことじゃないんですね。 私自身、この後のキャリアをどうしていくか考える一助になりました。

Posted byブクログ

2020/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、図書館で見つけて「子持ちの友達とそうでない友達が分かれてきたなぁ。」と思い手に取った本です。 精神科医の香山リカさんが、子持ちのママと子を持たない女性(ノンママ)の立場や、両者の差などについて分かりやすく書いたものです。 まず、登録したフレーズを見ていただきたいです。私はこの本で言う所の「選び取り型」のノンママ(性自認的にママは微妙におかしいですが)に当たるのかな?と読み始めたのですが、私の中にも「子がいる人は偉い。」「子がいる人を優先すべき。」という考えがあったのです。ですが、フレーズの文章を読んで、この社会でサバイブしていくには、自分で自分を保たなければならないのか!と目から鱗でした。 もちろん、子がいる人はいない人とは違った苦労もあります。そこは両者簡単には分かり合えない部分もあります。経験が違いますから。私も「結婚したこともないくせに」「子を産んだこともないくせに」「子育てしたこともないくせに」と子持ちの方から言われたことがあります。 ですが、それに「ソウデスネ」とシュンとしているだけではこの世の中生きていけないのか!と思ったものです。 女性=子を産み育てるというのは分からないでもない考えですが、そうする能力(身体的に)をもっていても、その選択をしない女性もいます。ですので、両者が分かりあうためにはどうしたらいいかを今後考えていくのが良いのでは?と思いました。 ちょっとアルコール入ってるんで口の悪いこと言いますが、「子ができたー!!結婚しよー!!」ってノリで決めてしまった方々も世の中ゼロではないと思うのです。たまたまそのチャンスに恵まれなかった女性もいるという事で。ノリで決めちゃった人の人生と「私は産まない」と決めた人のどちらが正しいとか考えられなくないですか?そういう事も考えてしまった一冊でした。 *保育園の用事で休んだ人の分まで働いてきた独り者の戯言でした。

Posted byブクログ

2019/12/16

 わたしが専業主婦になって7年くらい。日常的に会話するのは同じく専業主婦のママ友が主で、周りの友達も結婚したり子どもが生まれたりしてる。意識して類友的な交友関係を築こうとしてるつもりはなくても、いつの間にかそうなってて、独身で子どもがいない友達に会うと、ちょっと世界が違うなって思...

 わたしが専業主婦になって7年くらい。日常的に会話するのは同じく専業主婦のママ友が主で、周りの友達も結婚したり子どもが生まれたりしてる。意識して類友的な交友関係を築こうとしてるつもりはなくても、いつの間にかそうなってて、独身で子どもがいない友達に会うと、ちょっと世界が違うなって思うことがあるのも事実。  口には出さないけど、彼女たちがやってない「子育て」をやってるぞっていう自負があるし、逆にわたしがやってない「仕事」をしてる彼女たちがかっこいいなぁとも思う。わたしには彼女たちが「悠々自適」に見えるし、彼女たちからはわたしが「順風満帆」に見えると言われる。  金子みすゞの「みんなちがってみんないい」じゃないけど、お互いの全然違う人生をそのままの形で認め合えるのが理想。何が正解とかではなく、それぞれが自分の選択に自信を持てることが大事だと思うから、相手が自信を喪失するような言葉をかけてしまうようなことは、なるべくしたくない。でもどんなふうに気をつけたらいいの?  というわけでこの本を読んでみたところ、要するに、  ①ノンママたちには周囲からのプレッシャーやハラスメントが否応なしに降りかかってくる  ②それらを跳ね除けて自分の生き方に自信を持ち続けることがとても難しい  ③最終的にはノンママもワーキングママも子持ちママもみんなで「フォーメーション」を組んでこの世界をサバイブするのが最も望ましい  ということらしい。ふむふむ。  最も考えさせられたのはこの部分。 「子育てだけが人生でやらなければならないことではない。子どもがいなくても、介護、そのほかの社会活動、趣味や恋愛など、人生にはやらなければならないことがたくさんある。その中で、子育てだけが早退や残業拒否の理由として認められる、というのがそもそもおかしいのだ(p.122)」  最初、納得いかなかった。介護と社会活動はわかる。でも趣味とか恋愛と子育てを一緒にするのはどうよ。子育ては神聖化されるようなことではないけど、自分自身の時間や体力がわりかし容赦なく犠牲になるし、いくらしんどくたってそもそも産むと決めたのは自分だから途中で投げ出せない。自分すげえことやってんだぞ!って声高に主張するつもりはない。でもさすがに趣味とか恋愛と同列に扱われるのは心外、と咄嗟に感じた。  でもよくよく考えたら、著者はここで仕事場での話をしているのだと気付き、そして残業不可の理由として「子どものお迎えがあるので」と「彼氏と野球観戦なので」との間に果たしてそこまでの隔たりはあるのか?という疑問が生まれた。ないない、全然ない。  理由そのものの重さに差はない。大変さは数値化できないし、価値観が同じ人間はいない。  誰かが助けてくれたら、「わたしは子育て中でこんなに大変なんだから!」って自分の権利ばかり主張するんじゃなく、お礼をきちんとするなり、その相手に対してできないならいつか自分が落ち着いたときに他の相手に対してでもいいから協力する側に回るなり、思いやりを循環させていけばいい。  なんて。  脳内で議論を交わしたら読了後どっと疲れた。  なんか人って、傷付くたびに「強くならなきゃ」ってどんどん理論武装をしていくのかな。昔から感じていたことだけど、頭が良ければ良いほど生きていくのは大変そう。  自分の生き方に一切の迷いなき自信を持つことはわたしはきっと一生できないので、自分とは違う生き方をしている人たちの考え方を少なくとも知ろうとする努力は、これからも継続していきたいなぁと思うのでした。

Posted byブクログ

2019/07/22

本書でちょっぴりノンママの切ない気持ち、とまどい、現実の壁、これからの夢などを確認したら、後はママ、ノンママ、シングル、既婚などに関係なく、垣根を越えて女性どうしフォーメーションを組んで、この現実に立ち向かっていこう。 母親とのくだりを読んでいて、ノンママでも親は必ずいるんだっ...

本書でちょっぴりノンママの切ない気持ち、とまどい、現実の壁、これからの夢などを確認したら、後はママ、ノンママ、シングル、既婚などに関係なく、垣根を越えて女性どうしフォーメーションを組んで、この現実に立ち向かっていこう。 母親とのくだりを読んでいて、ノンママでも親は必ずいるんだってことを再認識しました。

Posted byブクログ

2019/05/04

子どもの頃に、「自分もいつか子どもを持って母になりたい」と思ったことがない。分かる。 今は仕事が忙しいからとか何とか言って何となく歳を重ねている。分かる。 話題も生活も子ども中心のお母さんたちに違和感。分かる。 子ができた瞬間に仕事量が激減するという会社の制度に違和感。すごく分か...

子どもの頃に、「自分もいつか子どもを持って母になりたい」と思ったことがない。分かる。 今は仕事が忙しいからとか何とか言って何となく歳を重ねている。分かる。 話題も生活も子ども中心のお母さんたちに違和感。分かる。 子ができた瞬間に仕事量が激減するという会社の制度に違和感。すごく分かる。 ノンママたちも生きづらいんだという今の空気は私自身もものすごく共感するし、少子化だ大変だ女性はみんな子どもを産んでくれ、労働力も足りないからしっかり働いてもくれという流れには吐き気がする。 子どもを持つ持たないというこんな内容の本が書かれないくらい、「どっちだろうがどうでもいい」世の中になってもらいたいと思う。

Posted byブクログ