赤目姫の潮解 の商品レビュー
2016/10/9読了。 久々の百年シリーズ。 前2作とは設定が大きく変わり、より深淵に近づいているような、更に抽象的な内容的になっている。 但し、シリーズというだけあって、扱っているテーマは同様であるように思う。
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なんとか読み終わった……。 まさか、こんな話だとは。百年シリーズのラストって感じでもない『百年シリーズ』三作目。前作が昔過ぎて覚えてなくても関係ないよ(笑) 最初の方は頑張ってついていった、気がする。「僕」が入り乱れ始めた中盤もまだ頑張った。後半は訳わからなくなってきた。この...
なんとか読み終わった……。 まさか、こんな話だとは。百年シリーズのラストって感じでもない『百年シリーズ』三作目。前作が昔過ぎて覚えてなくても関係ないよ(笑) 最初の方は頑張ってついていった、気がする。「僕」が入り乱れ始めた中盤もまだ頑張った。後半は訳わからなくなってきた。この思考の飛躍とでも言えばいいのか、どこに飛んでどう帰結するのか、そもそも帰結する気があるのかも謎な話の入り乱れよう。いや、入り乱れてるというのは観測側の問題です、ハイ。 あとがきに「森博嗣自身の言葉を借りれば『この小説は、僕自身が好きなタイプのものです』」とあったが、まさにそうだと感じた。だからだけど、森博嗣初見の人には勧められない。これはハードル高すぎる。でも、最後の水のたとえは一番わかりやすかった。なるほど、確かにね。 以上の理由から(?)、今作は星がつけがたいのでつけません。
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『ぼやりと思い描くイメージこそが、最も偉大な汎用の意思。その信号のデータ量こそが、人間というものが到達した高みといえる。』 女王シリーズの第3弾にして、おそらく同シリーズの完結巻。人、ウォーカロン、命、意識、前2巻のメイントピックを、今回新たに登場した赤目姫を中枢に拵えつつ、旋...
『ぼやりと思い描くイメージこそが、最も偉大な汎用の意思。その信号のデータ量こそが、人間というものが到達した高みといえる。』 女王シリーズの第3弾にして、おそらく同シリーズの完結巻。人、ウォーカロン、命、意識、前2巻のメイントピックを、今回新たに登場した赤目姫を中枢に拵えつつ、旋回させ、潮解という形でイメージを作り上げる。ロイディに出会えなかった寂寞の念の代償として読者が得るのは、シリーズものという概念に抱いていた観念の反駁、そして、行間を只管埋めても到底到達し得ないイメージの深淵さ。 それにしても、これほどレビューが難しい作品もそうないだろう。まさに人工知能が到達し得ない最後の聖域、そこをそのまま真空パックして作品として昇華させたような内容だからである。言葉に還元した瞬間に間違ってしまう。
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森さんの新作。今までにない作品とかなんとか、って書かれていたのですが、確かに今まで読んだ事のない作品。でも、よくわからない。もっと時間をかけて読むべきなのか?
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百年シリーズ最終作。 巷での噂どおり、前作までとは登場人物、ストーリーが全く異なっていて同シリーズだと気づく方は稀な気が。 でも、この作品好きです。 本当に夢か妄想か、誰が、誰の、何を語っているのか、操り、操られ。 混乱しながらも、なにか分かったような、分からないような。 それで...
百年シリーズ最終作。 巷での噂どおり、前作までとは登場人物、ストーリーが全く異なっていて同シリーズだと気づく方は稀な気が。 でも、この作品好きです。 本当に夢か妄想か、誰が、誰の、何を語っているのか、操り、操られ。 混乱しながらも、なにか分かったような、分からないような。 それでも、この作品を経て、『彼女は一人で歩くのか?』から始まるシリーズへとバトンタッチされているのは頷ける。
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百年シリーズ第3弾。 前回までの話とは全然違うじゃん。 時代背景も最近なのかと思えば、前作までと同じような時代なのかって気もするし 話している主観がどんどん途切れなく変わっていくから読み辛いと思いきや、読み進めていくと不思議な感覚を完全に受け入れているし。 もう一度読むと理解が進...
百年シリーズ第3弾。 前回までの話とは全然違うじゃん。 時代背景も最近なのかと思えば、前作までと同じような時代なのかって気もするし 話している主観がどんどん途切れなく変わっていくから読み辛いと思いきや、読み進めていくと不思議な感覚を完全に受け入れているし。 もう一度読むと理解が進むのかも。
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「人間は他人の思考をトレース、感情移入することもできる。だが実際には自分の気持ちしか知ることができない。他人になることはできない。そうだろ?」 しかし次の瞬間、わたしはあなたになっている。 内と外で繰り返され続ける対話。 霧散する意識。 眼の色。 この身体は無形の意識を縁取る触媒...
「人間は他人の思考をトレース、感情移入することもできる。だが実際には自分の気持ちしか知ることができない。他人になることはできない。そうだろ?」 しかし次の瞬間、わたしはあなたになっている。 内と外で繰り返され続ける対話。 霧散する意識。 眼の色。 この身体は無形の意識を縁取る触媒。
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「女王の百年密室」、「迷宮百年の睡魔」に続くM&Rシリーズ三部作の完結編。 序盤はなぜこの作品がM&Rシリーズの完結編として位置付けられているのかわからなかった。登場人物や時代設定などが前作までとは異なっているように思える。また、内容も前作までのSFミステリィとは...
「女王の百年密室」、「迷宮百年の睡魔」に続くM&Rシリーズ三部作の完結編。 序盤はなぜこの作品がM&Rシリーズの完結編として位置付けられているのかわからなかった。登場人物や時代設定などが前作までとは異なっているように思える。また、内容も前作までのSFミステリィとは全く異なったものとなっている。 内容は胡蝶之夢のような感じ。自分の見ている世界がリアルなのか、神が見せる幻惑なのか。自分の思考は自分だけの物なのか、単に神により導かれた結果なのか。 かなり難解であり、正直全体の半分も理解出来ていない気がする。 しかし、「彼女は一人で歩くのか?」から始まるWシリーズとの繋がりが仄めかされており、真賀田博士らしき人物(コード?)も登場し、森ミステリィファンなら最後まで楽しんで読めるはず。
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実験的な、という雰囲気をまとっているが、森ワールドの全体から見れば、ロジックが通っているというふうに読むのだろう。
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百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作! 霧の早朝、私と鮭川は声を持たない聡明な赤目姫と三人でボートに乗っていた。目指す屋敷で、チベットで、ナイアガラで。これは幻想小説かSFか? 百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作!
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