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死すべき定め の商品レビュー

4.6

48件のお客様レビュー

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2024/04/16

この本は2年前にある本屋さんの企画で『一万円選書』と言う、本屋さんの質問に答えて人物をわかってもらったうえで、お勧めの本を1万円分チョイスしてもらうと言うのに応募して紹介された本である。 その時に読み始めたものの、途中までで読破しないまま本棚に置いていた。 再度最初から読んでみよ...

この本は2年前にある本屋さんの企画で『一万円選書』と言う、本屋さんの質問に答えて人物をわかってもらったうえで、お勧めの本を1万円分チョイスしてもらうと言うのに応募して紹介された本である。 その時に読み始めたものの、途中までで読破しないまま本棚に置いていた。 再度最初から読んでみようと思いたち、読み始めたものの最初は米国における今から40年前の高齢者施策がずっと並んでいて引き込まれることもなかった。やはり自分の読みたい本ではなかったのかなと思いつつ中盤にさしかかるとグングンと迫ってくるモノを感じ、涙しながら読む頁も増えて、一気に読み終えてしまった。 本の中にあった主治医が患者に言った「私は心配しています」のシーンで何と素晴らしい言葉だろうと感心した。 相手に押し付けるでもなく、自分を気取るでもなく、でも相手の心を安心させるんじゃないかなと読んだ瞬間感じたし、普段の生活の中でも取り入れてみたいとも思った。 この本はこの先も何度となく読み返してみたくなる本だなとも思い、この本を紹介してもらった本屋さんにも感謝している。教 老と最期をどう迎えるかはやはり人類のテーマだと思った。2年前の自分と今の自分も変化しているし、その都度で本から感じ取る事柄も変化するのかなと思ったりする。

Posted byブクログ

2024/01/18

これはぜひ超高齢化社会を生きる日本人全員に読んでほしい。 終末期医療にかかわる筆者が、自らみとった患者の例を共有しながら理想のターミナルケアとは何かを論じる。 例えばがんを宣告されたとしよう。しばらく闘病したのち、打てる手はすべて打って、予後が不良で余命間もないとしよう。主治医が...

これはぜひ超高齢化社会を生きる日本人全員に読んでほしい。 終末期医療にかかわる筆者が、自らみとった患者の例を共有しながら理想のターミナルケアとは何かを論じる。 例えばがんを宣告されたとしよう。しばらく闘病したのち、打てる手はすべて打って、予後が不良で余命間もないとしよう。主治医が「最後の手段はこちらの新薬です、もしかしたら効くかもしれない(効かないかもしれない)」と提案して来たとして、どこまで戦うべきなのだろうか。それは自分の年齢にもよるかもしれない。若ければ若いほど、治る可能性にかけてしまうかも。でもそれは最善の選択なのだろうか。きかなかった場合は?病院のベットで独り弱りながら最後には口もきけなくなって死んでいくのか、それとも自宅で家族とともに最後の時を過ごすのか。 大事なのは「自分にとって何ができなくなったら死んだ方がましなのか、どれだけつらくても何ができれば生きていられると思うか」を家族と共有しておくことだという。例えば食べるのが好きなわたしなら、ものを食べたり飲んだりできなくなったら死んだ方がまし。逆に大好きなチョコレートを食べられるなら苦痛の中でも生きていられると思う。 自分の最期なんてずっと先のことと思うが、その時のために今できることは「自分にとって何ができなくなったら死んだ方がましなのか、どれだけつらくても何ができれば生きていられると思うか」を探しながら生きていくことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/06/09

終末期を迎える人達に対して、医療が出来ることは延命。それを否定するかのような内容がこの死すべき定めには書かれていて誰しもが必ず訪れる死をどのように受け入れ過ごすべきかのヒントを教えてくれる。

Posted byブクログ

2023/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『予期せぬ瞬間』があまりによかったので次に読んだ本。 この本は最初の[序]が一番心に響いた。 医師は治せる問題なら何をすればよいのかを知っている。 治せないことに対して十分な答えを持ち合わせていないことがトラブル、無神経さ、非人間的な扱いなどの原因になっている。 その後は緩和医療を受けた人、受けなかった人、自宅で過ごした人、そうでなかった人、など様々なケースを描いてある。 自宅でホスピスを受けること、これは日本でも可能なのだろうか。アメリカで可能なことなのか。 そのあたりが不勉強でよくわからないが、日本とは少し違うところもある気がする。 考え方の指針としては、納得がいくところもある。 予期せぬ瞬間でも、この本でも、時によりファーストネーム、違う名前、かなり前に出てきた例の人が再登場したりするときに、いきなり名前だけ出てくるのが、分かりにくく、何度か戻ったりしなければならなかった。 夫の〇〇、父〇〇、先の〇〇がんの〇〇、など少し助けになるところが欲しかった。 他の方のレビューにもあったが、娘ありきで最期がどのようになるか~というのは気になった。 娘がいても、その娘が崖っぷちに立たされている様子などは胸が詰まるほど。 自分は『予期せぬ瞬間』のほうが腑に落ちるところが多かった。

Posted byブクログ

2025/10/23

【学内】 https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000033536 【学外】スマートフォン・タブレット MyLOFTアプリ > おすすめ電子ブックから利用 【学外】パソコン eリソースコネクト(MyLOFT...

【学内】 https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000033536 【学外】スマートフォン・タブレット MyLOFTアプリ > おすすめ電子ブックから利用 【学外】パソコン eリソースコネクト(MyLOFT)へログインし、上記URLにアクセス ◆ログイン https://app.myloft.xyz/user/login?institute=cmcbjubjq0a62ldhkbp7cxuvy

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2022/12/29

人生の老年期・終末期をどう生きるか、何が自分の幸せなのか、何を犠牲にできるかの指針となる本。 高齢者介護の現場において、生きる目的、生きがいは重要だが、測定しにくい。どうしても生存率や服薬の量など、測定しやすい指標で評価され、しばしば本当に重要なことが蔑ろにされる。 →施設に入...

人生の老年期・終末期をどう生きるか、何が自分の幸せなのか、何を犠牲にできるかの指針となる本。 高齢者介護の現場において、生きる目的、生きがいは重要だが、測定しにくい。どうしても生存率や服薬の量など、測定しやすい指標で評価され、しばしば本当に重要なことが蔑ろにされる。 →施設に入っている祖母を見て感じる実態と合致する。 以下本書の印象的な文 人の能力が衰えていくにつれて、〈中略〉その人の生活をより良くしていくためには、純粋な医学的ルールを抑制する必要がある 通常医療のゴールは延命である。そのために今現在の生活の質を犠牲にする 命のために闘うことから、他のことのために闘うことへの転換

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2022/07/18

もうよくなる見込みはない、という病状にある人たちに本当は何をするべきか?という問いを探るハードな本。多くの人は苦痛のない平穏な死を望みながらも、過酷な闘病生活の沼にはまって苦しみ、孤独の中で亡くなることになる。また、施設は安全と医療が行き届いてはいても孤独でプライバシーのない、尊...

もうよくなる見込みはない、という病状にある人たちに本当は何をするべきか?という問いを探るハードな本。多くの人は苦痛のない平穏な死を望みながらも、過酷な闘病生活の沼にはまって苦しみ、孤独の中で亡くなることになる。また、施設は安全と医療が行き届いてはいても孤独でプライバシーのない、尊厳を奪われた状態になりがち。いったい私たちは、科学と医療の進歩で何を追い求めてきたのか?どのようにすれば、死地に立つ人たちとその家族に現実を受け入れる勇気を与え、尊厳を取り戻せるのか?という話が、著者の家族を含め実在の人々のエピソードを通じて語られる。 その人たちの病状や生活を奪われる苦しみも克明に語られるので、読んでいてぞっとしたり重い気分にもなるけれど、自分や身近な人たちにもその時は必ずやってくることを強く意識させられた。私の祖父は病苦で自殺していて、それが彼の尊厳を守る方法だったことは受け止めているが、祖父や家族にとってもっといいやり方があっただろうともずっと思っている。結局のところ、お前は、お前の親のことはどうするのだ、と繰り返し問われている気がするのだ。 死に瀕する人は生き方を鮮明にする。そして考えるのは死ぬこと自体ではない。一生涯かけても答えが出ないかもしれないことに、ある時いきなり清算を求められるのは厳しいものだ。

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2025/12/13

最初は死という概念についての書かれた哲学的な書籍だと思っていましが、実際には、終末医療や介護といった、今後誰もが直面するであろう事柄についてどのように向き合うべきか書かれていました。

Posted byブクログ

2022/05/13

人は誰しも死を逃れることができない。年老いて、だんだんと体の自由が効かなくなったり、病を得て病院や療養施設のベッドで日々を過ごすことになったりしながら、人は最後の時を迎える。 だが、自らの最期をどう迎えるのかということについて、明確な意志を持っている人は、いったいどのくらいいるの...

人は誰しも死を逃れることができない。年老いて、だんだんと体の自由が効かなくなったり、病を得て病院や療養施設のベッドで日々を過ごすことになったりしながら、人は最後の時を迎える。 だが、自らの最期をどう迎えるのかということについて、明確な意志を持っている人は、いったいどのくらいいるのだろう。「病院ではなく、自宅で最後の時を迎えたい」と思っている人も多いと思うが、はたしてそんな希望を関係機関と相談しつつどう実現させていけばいいのだろう? この本は、人が最後の時を迎えるに際して、医療や介護、そして本人や家族が何をどう考えるべきかについての大切な示唆を与えてくれる。全人口の3割近くを高齢者が占めるわが国は、喫緊の課題として議論していくことが必須であろう。

Posted byブクログ

2022/03/13

名著だと思う。おそらく自分がICを至上主義とするような情報提供的医師として生きてきたのであればこの本が人生を変えてくれる本になっただろう。しかしこれほどまでにACPの意味や終末期の難しさが論じられている今読んでみると、この本によって医者人生が変わるということはなかった。 とはいえ...

名著だと思う。おそらく自分がICを至上主義とするような情報提供的医師として生きてきたのであればこの本が人生を変えてくれる本になっただろう。しかしこれほどまでにACPの意味や終末期の難しさが論じられている今読んでみると、この本によって医者人生が変わるということはなかった。 とはいえ、死が迫った患者と厳しい会話をすることによって本人や家族がいかに救われるのかということは内省的な気持ちも持ちつつ読むことができた。 多分bad newsの伝え方とか、予後の伝え方のようなものは、方法論で解決する問題ではない筈だ。 相手は患者であるまえに人間なのである。 だからやはりACPとは主治医がするべきなのだ。

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