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落ちぬ椿 の商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

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2024/01/13

苦手な時代物だけど、この方の小説は相性がよいのか読みやすい。勿論おもしろい。 ちょっとじれったさもあったりして(笑)、今後への期待もこめて★は4つにしておきます。 最近の読書量的にシリーズものは敬遠していて読むのが遅くなってしまったけど、これは読み進められそうです。まぁ焦らず今...

苦手な時代物だけど、この方の小説は相性がよいのか読みやすい。勿論おもしろい。 ちょっとじれったさもあったりして(笑)、今後への期待もこめて★は4つにしておきます。 最近の読書量的にシリーズものは敬遠していて読むのが遅くなってしまったけど、これは読み進められそうです。まぁ焦らず今年の読書目標の1つ、の気分でいきたいなと。

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2023/12/05

上絵師・律の独り立ちと、幼馴染である涼太との恋の成長。捕り物もちょこっと。 上絵師という父の跡を継いで、仕事に、恋にと、 懸命に生きる女、律の成長物語。 シリーズもので、六作目「駆ける百合」まで、一挙に読んだ。 母親を辻斬りに殺され、優れた上絵師だった父も、 失意のうちに死ぬ...

上絵師・律の独り立ちと、幼馴染である涼太との恋の成長。捕り物もちょこっと。 上絵師という父の跡を継いで、仕事に、恋にと、 懸命に生きる女、律の成長物語。 シリーズもので、六作目「駆ける百合」まで、一挙に読んだ。 母親を辻斬りに殺され、優れた上絵師だった父も、 失意のうちに死ぬ。 残された律は、幼い弟、慶太郎を支えながら、上絵師としての道を歩んでいく。 幼馴染みである、葉茶屋・青陽堂の一人息子、涼太との恋や、 「似面絵」の見事さが、馴染みの同心、広瀬保治郎の目に留まり、 それ以来、頻繁に関わる事件の数々など、盛りだくさん。 四作目、五作目と読み進めても、 涼太との恋がなかなか進まず、イライラさせられることも。 当初は、恋も仕事も思い通りいかないのだが、 一つひとつにウジウジ、グチグチと、律の心の声が、 少々、うっとうしくて、途中脱落しようかと思いながら、 池見屋女将、類など、他の登場人物のキャラや、彼らとの交流に魅かれ、 とうとう、六作目までたどり着いた。 ここまでくれば、もう後は、勢いで読んでいける。

Posted byブクログ

2023/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代小説。 あらすじ  律二十二歳。十歳下の弟慶太と二人暮らし。二月前に父親が亡くなった。父は上絵師といって、着物などに直接絵を描く職人だった。母親が辻斬りに遭って亡くなって後、失意の父親に代わって仕事をしていたのは律だったが、律の名前だけでは仕事が来ない。片手間に受けた似顔絵によって町で起こる事件が解決していく。  今のところミステリーという感じはない。母親を斬った犯人は武士なのかな。二十二歳というと、時代小説では結構な大人の設定だが、律はまだふわふわしていて、上絵師で身を立てると言いながら幼なじみの涼太のことがあきらめきれていない。父親が亡くなってまだ2ヶ月なので、これから自立していくのかな。

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2023/06/26

辻斬りで母を亡くし、上絵師の父も失意のうちに死んだ。律は幼い弟と、父の後を継ぎ、布に家紋や絵を描く上絵師としての独り立ちを目指している。そんな折、馴染みの同心が持ち込んだ似顔絵に私が書いた方がましと口走り・・・ 副業として似顔絵を描くことになり、様々な事件を解決していく。

Posted byブクログ

2023/07/14

女絵師が主人公のシリーズ1作目。 上絵師とは、着物の柄を描く職人のこと。注文に応じて描くので、芸術性も高い仕事ですね。 律はふた親を亡くし、一回り下の弟と一緒に、神田相生町の裏長屋で暮らしています。 父は上絵師で腕が良かったのですが、5年前に母が亡くなった時に父も怪我をして、以...

女絵師が主人公のシリーズ1作目。 上絵師とは、着物の柄を描く職人のこと。注文に応じて描くので、芸術性も高い仕事ですね。 律はふた親を亡くし、一回り下の弟と一緒に、神田相生町の裏長屋で暮らしています。 父は上絵師で腕が良かったのですが、5年前に母が亡くなった時に父も怪我をして、以前のようには仕事が出来なくなっていた。 子供のころから父を手伝っていた律は、父の代わりに仕事を仕上げるようになっていたが、やはり怪我で腕が落ちたとささやかれる。 父も亡くした今、弟を育てるためにも、自ら腕を上げて上絵師として認められたいのだが‥ 長屋の隣には教養ある寺子屋の先生が住んでいて、見守ってくれているし、幼馴染の涼太やその妹の香もおやつ時にやってくる、心地いい環境。 涼太とは、ほのかに思いあっているが打ち明けたことはなく、律の方は身分違いと諦めていました。 涼太は大きな茶屋「青陽堂」の跡取り息子だから。 ある日、頼まれて事件にかかわる似顔絵を描いてみたところ、これが良く似ていて解決に役立つという出来事があり、律のところへは何かと相談が持ち込まれるようになります。 と、要素がてんこ盛り! どっちへ転ぶのか? 1作目では先が見えませんが。 律のつつましく真面目な人柄と、丁寧な書きぶりが合っていて、好感が持てます。 周りの人たちも江戸の町なかに現実にいそうで、ほとんど良い人ばかり。 楽しみなシリーズの始まりです。 この続きも、ずうっと読んでます☆

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2022/05/08

時代物は身構えがちになってしまうけれど、これはとても読みやすかったです。 亡くなった父親の仕事を受け継ぎ、上絵師になる律ですが、父親の技術力には及ばず、弟と二人、細々と小さな仕事を請け負って暮らしています。そんな律に似面絵を描く機会が訪れ、似面絵で才能開花します。 貧しいながらも...

時代物は身構えがちになってしまうけれど、これはとても読みやすかったです。 亡くなった父親の仕事を受け継ぎ、上絵師になる律ですが、父親の技術力には及ばず、弟と二人、細々と小さな仕事を請け負って暮らしています。そんな律に似面絵を描く機会が訪れ、似面絵で才能開花します。 貧しいながらも実直に生きている律に好感を持ちました。 幼馴染みの涼太との関係も気になる!律には幸せになってほしいです。 つづきもありそうな感じの終わり方なので、読みたいな~と思います。

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2022/03/04

202202/1~7巻まとめて。先に読んだ「神田職人えにし譚(しろとましろ)シリーズ」が面白かったので、こちらも購入。弟がいる女性職人が主人公ってことで、似たようなところも多いけど、こっちもなかなか面白かった。

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2021/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

亡き父の跡を継ぎ、上絵師として独り立ちを目指す律。ふとしたなりゆきで描いた似面絵の出来が良かった事から、思いがけず事件に巻き込まれ… 知野みさきさん、初読。 駆け出し女職人の奮闘を描くお仕事もの。 似顔絵の手配書を描く才がいきる、捕物。 父の敵を見つけ出す、仇討ちもの。 幼馴染の涼太との、身分違いの恋愛もの。 四つの読みどころをミックスしているのが、面白くもあり、やや散漫でもあり。 律の似面絵を見て人を見つける才能があるのは、むしろ涼太の方なのだから、もしやそのうち夫婦で探索に駆り出されたりして… と、メモを書きかけて忘れていた。 正直出だしはもうひとつ、その後もまぁまぁ…という感じで、見かけたら読む…というくらいのお付き合いだったが、シリーズ5巻を読了したところで気づいて、書き込み。 5巻はなかなかしみじみと良くなっていると思います。 これからシリーズを読み始める方は、ここで見切りをつけず、もう少し読んでみて下さい。 うーん、でも、シリーズとしては、まだやっぱり『二幸堂』シリーズの方がいいかなあ。 それはつまり、絵よりお菓子ということ…?

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2020/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

常連のお客様で読書好きの方がいて、よく本の話題になって、紹介されたり、紹介したり。 今回の知野みさきさんの『上絵師 律の似面絵帖シリーズ』第1巻「落ちぬ椿」、良かったです。 私がきっと好きなテイスト、と教えてくれた通り。とてもいい本でした。 時代小説、女性が主人公、手に職を持とうと精進します。 父母が次々なくなるのですが、そこにも伏線の謎が。 近所に住む面々もキャラクターが深く表現され、 幼馴染との関係も大切な軸となっています。 着物の生地に絵を描く上絵師ですが、まだ一人前とは認められていません。 でも、似顔絵が上手なので、しばしば頼まれそこでもわずかではありますが収入が得られます。 21歳の主人公律は、10歳にも満たない弟、慶太郎とともぬ暮らしています。 第1巻からギュギュギュッと話が詰まった読み応え十分な作品!

Posted byブクログ

2020/02/09

 時は江戸時代。着物や商人の前掛けなど、布に家紋や絵を描く上絵師として自立を目指す女性職人の活躍を描く短編集。  シリーズ第1作目となる本作は、主人公の律がなぜ上絵師として独立しようと決意したのか(江戸時代においては女性は若くして嫁ぐため、女性の職人は珍しい)、その経緯と苦悩が丹...

 時は江戸時代。着物や商人の前掛けなど、布に家紋や絵を描く上絵師として自立を目指す女性職人の活躍を描く短編集。  シリーズ第1作目となる本作は、主人公の律がなぜ上絵師として独立しようと決意したのか(江戸時代においては女性は若くして嫁ぐため、女性の職人は珍しい)、その経緯と苦悩が丹念に描かれている。また、上絵師を目指す傍ら、ひょんなことから始めた似面絵(似顔絵)が、様々な依頼解決の手掛かりになるというストーリーも見逃せない。上絵師として成長していく姿と似面絵描きとして活躍する姿の複線構成になっているので、どちらに比重を置いて読むかで、面白さが変わってくるように思う。  依頼解決なのでミステリー要素が強いのかと思ったが特に複雑な要素はなく、どちらかというと人情色がかなり濃く出ており江戸町人の人情と生活感が存分に味わえる作品という印象を持った。  「時代物はちょっと苦手だな」と思っている人でも、すんなり読めて楽しめる作品だと思う。

Posted byブクログ