ハリネズミの願い の商品レビュー
誰かを家に招待したいけど招待したらどうなのかといえ妄想ばかりが膨らんでなかなか一歩踏み出せないハリネズミくんの妄想録
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1人がいいけど孤独は怖くて、自分のハリが嫌だけど、それこそが誇りで。。ハリネズミは莫大な妄想をして1人でずっとぐるぐると考えていたけど、リスの訪問によって大きく前を向いた気がした。他人の影響の大きさとか、人とのつながりの大切さとかを感じて、人の力ってすごいよなあって思った。 まあきっとリスという特別な存在ができたことが、ハリネズミの悩みの種になり得てしまうんだろうけどね(笑)
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ほとんどがハリネズミの頭の中での出来事というのがおもしろかった。 「こう思われたらどうしよう…」と妄想する癖が自分自身を見ているようで、 客観的に自分を見ることができた気がします。 最後にリスが訪ねてきてくれて、 ただその場に身をまかせているハリネズミの姿が 本来のハリネズミだと思いました。 癖は染み付くものだから たぶんすべて消えることはないけれど、 来年のハリネズミが前の年よりも 少しだけ楽な自分でいられますように。
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願いというより妄想。 ハリネズミが頭の中でぐるぐるクヨクヨ悩む気持ちよく分かる( ⌯᷄ ·̫ ⌯᷅ก ) 「大丈夫」と言ってあげたかった。 最後にリスが遊びに来てくれて良かったね。 たった1人でも分かり合える相手がいるだけで幸せだ。
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ずーっと積読だったこの本。 7年を経てやっと読めた^ - ^ 妄想力が豊かで自分の殻にこもってしまう ハリネズミくん。 出会いがもしあっても、自分が傷つく出会いに なってしまうのではないかと 長〜〜〜くうろたえる。 しかし、ハリネズミくんのことを思って 家を訪れてくれたリスさんによって ハリネズミくんは 「自分を大切にしてくれる相手を ぼくも大切にすればいいんだ!」と気づく。 ハリネズミくんは、 たまたま家にリスさんが来てくれたから 自分と気の合う相手に出会えたけど、 人間(特に学校生活のない大人)は 自分から踏み込む・出会う勇気を持って 行動しないと気の合う相手には出会えないなと 思った。 このお話は、ハリネズミくんのうろたえるパートが 冗長だが、自分自身も長くうろたえて新しい出会いにポジティブではないことに気付かされた。 客観的に相手を見ることによって自分の悪いところにも気付かされたから、読んでよかったと思えた!
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とても憶病なハリネズミ。 人のことが信じられないし、自分のことも信じられない。 そんな葛藤を抱えながら動物たちを招待しようかしまいか悩んでしまう。 「また会おうね……それはハリネズミの知るもっともすてきな言葉だった」。(168ページ) 疑ってしまう気持ちと静かに戦うハリネズミ...
とても憶病なハリネズミ。 人のことが信じられないし、自分のことも信じられない。 そんな葛藤を抱えながら動物たちを招待しようかしまいか悩んでしまう。 「また会おうね……それはハリネズミの知るもっともすてきな言葉だった」。(168ページ) 疑ってしまう気持ちと静かに戦うハリネズミに、勇気の固まりを贈りたい。
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登場するのは動物たちだけ。さぞメルヘンチックなお話なのかと思ったら、心配性で臆病なハリネズミが主人公。誰かに訪ねに来てほしい、だけど実際に訪ねてきたらどうしよう……身体中を覆うハリは、他者が近付けないようにする剣なのか、自分の身を守るための甲冑なのか……ハリネズミの家のドアからノ...
登場するのは動物たちだけ。さぞメルヘンチックなお話なのかと思ったら、心配性で臆病なハリネズミが主人公。誰かに訪ねに来てほしい、だけど実際に訪ねてきたらどうしよう……身体中を覆うハリは、他者が近付けないようにする剣なのか、自分の身を守るための甲冑なのか……ハリネズミの家のドアからノックの音が聞こえないのは、本当にハリのせい? 招待状を書こうと考えあぐね、書いては消して、引き出しの中にしまいこんで。実態のないお客様をあれこれ想像しては怯え、悲しみ、絶望する。ヒトの世も、最近はSNSを通じて画面の向こうにいる顔の見えない誰かと繋がることが容易くなりました。 ハリネズミはヒトの気軽さを、ヒトはハリネズミ(ほど過敏になる必要はないけれど)の慎重さを、それぞれ少しずつ分けあえたらな、なんて思ったり。 付き合いって、難しいです。誰も寄り添ってくれないことをハリのせいに出来たら楽かもしれない。ハリの中で小さくなっていたらずっと安全かもしれない。それでも、誰かをハリで傷付けてしまったら謝って、ハリは攻撃するためのものじゃないんだよ、と伝えられたら、少しずつ変化が生まれていくのかもしれません。
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作者が、動物は皆同じ大きさ、同じ動物は複数登場しない、人間は出てこない、物語の中では誰も死なない、と4つのシンプルな規則に基づいている作品群の一つである。 好みが分かれそうだが、読んでいて、星の王子様を思い出しました。 メディア掲載レビューほか ネガティブすぎるハリネズミの姿...
作者が、動物は皆同じ大きさ、同じ動物は複数登場しない、人間は出てこない、物語の中では誰も死なない、と4つのシンプルな規則に基づいている作品群の一つである。 好みが分かれそうだが、読んでいて、星の王子様を思い出しました。 メディア掲載レビューほか ネガティブすぎるハリネズミの姿が共感を呼んで9万5000部。本屋大賞受賞の海外小説 自分のハリが大嫌いで、ほかの動物たちとうまく付き合えないハリネズミ。突然みんなを自宅に招待しようと思い立つが、本当にやってきたらとんでもないことが起こりそう。せっかく書いた招待状を出さないまま、ハリネズミの妄想と不安は広がっていく……。 そんな風変わりなシチュエーションを描いた海外小説が、静かな共感の輪を広げ、部数を伸ばしている。 「〈キミたちみんなを招待します。……でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。〉という招待状の文を読んだ瞬間、この本はおもしろいと確信しました」(担当編集者の須貝利恵子さん) 著者のトーン・テレヘンさんは、オランダで子供から老人までとても幅広い読者を獲得している、国民的作家。本書の日本での読者も、30代・40代の女性を中心に、高校生から年配の男性まで、性別・年齢を問わない。谷川俊太郎さん、江國香織さん、小川洋子さんら著名人からも共感の声が寄せられ、全国の書店員からも猛プッシュを受け続けている。つい先日には、定評ある本屋大賞の翻訳小説部門で1位を獲得した。 「何が面白いのかという人もいますが、好きな人にはたまらない1冊なのではと思います」(須貝さん) 8月には新たな訳書が刊行予定。また、長らく絶版となっていた既訳の『だれも死なない』も復刊の予定があるという。著者の名前が日本でも広く知られるようになる日は近そうだ。 評者:前田 久 (週刊文春 2017.05.18号掲載)
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読むのがしんどくて長くて眠かった 誰にでもある心の中なのかもしれないし 自分ともっと深く向き合うために じっくり読めたかもしれない けど 今の自分には無理だった 今の心の状態はいいと思っていいのかな といい方に考える
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何か行動を起こす前に、それについて様々な角度で考えて不安になることってあるなぁと感じました。 自分に対して、そこまで深く考え過ぎる人はいないけれど、自意識過剰になって時に考え過ぎてしまう。でも、それだけ他人の考えや行動を慮れるくらい、他人のことをよく見ていることは、自分の特徴を示...
何か行動を起こす前に、それについて様々な角度で考えて不安になることってあるなぁと感じました。 自分に対して、そこまで深く考え過ぎる人はいないけれど、自意識過剰になって時に考え過ぎてしまう。でも、それだけ他人の考えや行動を慮れるくらい、他人のことをよく見ていることは、自分の特徴を示すことであるのかもしれない。自分が得意なことと苦手なことは表裏一体。どのように自分を見るかによるのだと。
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