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ハリネズミの願い の商品レビュー

2.9

176件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    20

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2021/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前読んだ同じ作者の『きげんのいいリス』よりも読みやすかったんだけど、どうも世間の評価は逆みたい。 自分に自信がなくて、臆病で、でも自意識が過剰で、気難しくて孤独なハリネズミが、誰かを家に招待しようと考える、というだけの話。 誰かを家に招待したいけど、友だちがいないハリネズミは誰を読んでいいかわからないので、誰をもみんな招待しようと考える。 でもそうしたら、○○が来たらどうする?と不安になる。 ちゃんとおもてなしできる自信がない…というよりも、おもてなしの失敗を指摘されるのが怖い。 自分のいないところでみんながその話をしていたら…と考えると、身動きが取れなくなる。 身に覚えがありすぎて笑える。 煩わしい人間関係はめんどくさくていやだ。 でも一人だけで生きていくだけの覚悟もない。 これは私か? 繰り返されるハリネズミの妄想は、宮下草薙の漫才のようでもある。 誰も何も言っていないのに、勝手にネガティブの渦に呑み込まれていく。 ハリネズミの願いは、その先に希望の光を見せて終わる。 この本を手にしたたくさんのハリネズミ達(私も含む)にも、その願いが叶いますように。

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2021/08/07

子どもが未就学の頃、友だち&ママを家にどうやって呼ぶか(呼んだほうがいいのか)悩んだことを思い出しました。 子どもと同じ年の子がいるマンションに引っ越してきたあとも、親が訪問し合うことはほとんどありません。ホストファミリーとして、20人以上の外国人を受け入れてきたのですが。 ハ...

子どもが未就学の頃、友だち&ママを家にどうやって呼ぶか(呼んだほうがいいのか)悩んだことを思い出しました。 子どもと同じ年の子がいるマンションに引っ越してきたあとも、親が訪問し合うことはほとんどありません。ホストファミリーとして、20人以上の外国人を受け入れてきたのですが。 ハリネズミの気持ちは理解できるけれど苦しくなります。いろいろ考えるのは、やはり、誰かに家に来てもらいたいという気持ちがあるからなのでしょう。それがハリネズミの願いなんですね。 ハリネズミの願いは叶うのでしょうか。 すべての人におすすめ、というわけではありませんが、他人の気持ちを考えすぎてしまうなあと悩んでいる人には勧めてみたいです。そして、私のように全く他人の考えを気にしない人にも…かな。

Posted byブクログ

2021/08/05

評判になっていたから読みました。 私には、一ミリも響かない本でした。 子供達に話したら、お母さんには、多分わからないよ。と。 響かない私が、鈍なの?

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2021/08/04

ハリネズミが自分のように思えて、読むのが辛いときがあり、読み終わるのに1年ほどかかってしまいました。笑 挿絵がとっても素敵で、臆病なハリネズミや他の動物たちにどこか共感せざるを得ないと思います。 こんな人いるよな、とふっと笑えるような楽しい本です。

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2021/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

強がりを見抜いてくれた、リスの存在に救われた きっと普段から気にかけていないと、ふいに訪ねてきたりはしないと思う 期待と、絶望に対する予防線 誇りと、真逆の感情 鼻を窓にぎゅっと押し付けるハリネズミが良い夢を見られるようになって良かった きっと他のどうぶつ達とも上手くいくよ☺️

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2021/06/09

ハリネズミの空想による、色々な動物たちが訪問してくるショートストーリーが集まった一冊。 世界観が入り込めるか入り込めないかで、評価が分かれそう。 それにしても、ちょっと心配性すぎない?ハリネズミくん。

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2021/06/07

全く面白くない。 「本屋大賞受賞」と帯に書いてあったから期待して購入したが期待外れ。 星は1つも付けたくないくらい。

Posted byブクログ

2021/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ビブリオバトルにて紹介させていただきました。  アリはしばらく立って考え、うなずいて言った。「ぼくはタンジュンなんだよ、ハリネズミ。とってもタンジュンなんだ。世界じゅうに存在するもののなかでもっともタンジュンでさえある。その点においてぼくは奇跡だ」  ハリネズミは驚きに満ちた大きな目でアリを見つめた。  アリは飛びあがってさけんだ。「でもそれこそがまさしくフクザツなんだ! タンジュンであることがフクザツなんだよ。ぼくは世界じゅうに存在するもののなかでもっともタンジュンであると同時にもっともフクザツでもあるんだ」  アリはまたしずかに立ち、咳ばらいした。  ハリネズミはもうなにも聞かなかった。訪問はフクザツか聞きたかったが、アリの答えが自分の問いよりもフクザツであるのが怖くて聞けなかった。 (引用先:68P)

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2021/04/11

考えすぎて中々行動出来ないハリネズミのお話。見てる方も動かないハリネズミを見てじれったい気持ちにはなるものの、いざ自分の行動出来ない時はあれこれ考えているから、自分もハリネズミと仲間かもしれない。 行動出来ない人の思考回路を、優しく言語化してくれた作品だと私は思いました。

Posted byブクログ

2021/03/30

主人公のハリネズミが、どの動物を招待しようか想像しては悩み、想像しては悩み…というストーリーです。 表現がとてもかわいらしく、ケーキや紅茶が出てくるシーンは何度も読み返してしまいます。 落ち着きたい時、一人の時に読む本かなと思います。哲学的な要素も含むので、考えさせられるとまでは...

主人公のハリネズミが、どの動物を招待しようか想像しては悩み、想像しては悩み…というストーリーです。 表現がとてもかわいらしく、ケーキや紅茶が出てくるシーンは何度も読み返してしまいます。 落ち着きたい時、一人の時に読む本かなと思います。哲学的な要素も含むので、考えさせられるとまではいかずとも、感性が磨かれる作品かなと。 ただ、ストーリー自体に分かりやすい大きな流れが無く、エピソードで構成されている小説という点は考慮が必要です。

Posted byブクログ