なぜ、あなたの仕事は終わらないのか の商品レビュー
第3章まではMicrosoftでWindows95の開発に携わった著者の回顧録のような面があり、読みものとして楽しめる。またエピソードとして登場するラストスパート型の仕事をしている人の例が、これ自分だわ…と感じられて心が痛かった。 第4章以降が「納期の2割で8割の進捗を生むロケッ...
第3章まではMicrosoftでWindows95の開発に携わった著者の回顧録のような面があり、読みものとして楽しめる。またエピソードとして登場するラストスパート型の仕事をしている人の例が、これ自分だわ…と感じられて心が痛かった。 第4章以降が「納期の2割で8割の進捗を生むロケットスタート時間術」の具体的な説明。著者の例だけでなく、一般的な会社員でも実行可能な形に落とし込むやり方も解説してくれている。ここは『目標や夢が達成できる!1年・1ヵ月・1週間・1日の時間術』に近い考え方だった。
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著者のエンジニアという職業柄や、学生時代の原体験なども相まって、全てを皆が実践することは難しそうだが、 最低1つは持ち帰るものがあると思えるほどに、著者の時間術や考え方が網羅された1冊だった。 以下は、私が持ち帰りたいと思った内容の要約です。 【ロケットスタート時間術のメリット】 期限ギリギリでなく、余裕を持って仕事に着手する ・リスクを測定できる 見積もりが不明瞭だった箇所(応用問題)が着手することで明確になり、もし期限に間に合わなそうと分かれば早く伝える ・目に見える形のもの(プロトタイプ)を素早く作ることができる ・(見積もりと実作業時間との)誤差に対応できる 【アイディアの出し方】 ・既存サービスの悪い部分はどこか? Windows95のダブルクリックや右クリックやD&Dのアイディアは「それまでのWindowsの使い勝手の悪い部分、気に食わない部分はどこか?」と考えていたから ・新しい商品、サービス、考え方が出てきたら、それと何かを組み合わせておもしろい物ができないか? 【1日のタスクリスト】 ・仕事は15分程度で終わる単位に分ける タスクが細かいと、チェックを次々付けられるので、仕事8割をこなす午前中いっぱい達成感が持続し「仕事を追っている感覚」をもたらす(気持ちがよい)
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特にメソッドに至るまでの部分は物書きとしての矜持が表れており、あくまでビジネス書として自己啓発もするが、自らの実践する精神論を明瞭に言語化しているという印象である。 仕事が終わらない原因は、スラックの少なさとそれに伴い生じるトンネリングであると言い切る。それを解消するには、スケ...
特にメソッドに至るまでの部分は物書きとしての矜持が表れており、あくまでビジネス書として自己啓発もするが、自らの実践する精神論を明瞭に言語化しているという印象である。 仕事が終わらない原因は、スラックの少なさとそれに伴い生じるトンネリングであると言い切る。それを解消するには、スケジュールに余白を作ることとプロトタイプを作ることだそうだ。 狐につままれたような気持ちでいるうちに論理が流れていくが、その論理は明確で無駄がない。筆力というより、言語化と論理的思考が的確でただただ感心する。
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とにかく早く手をつけてゴールまでの段取りのイメージを持つ。筆者みたいに界王拳20倍を継続する集中力は持ち得ないけど、早く手をつけることは誰にもできるはず。何においてもスタートダッシュをかけることを意識。 割と普段から考えてるこたと似てたけど、入り口で圧倒的に集中するってとこが足り...
とにかく早く手をつけてゴールまでの段取りのイメージを持つ。筆者みたいに界王拳20倍を継続する集中力は持ち得ないけど、早く手をつけることは誰にもできるはず。何においてもスタートダッシュをかけることを意識。 割と普段から考えてるこたと似てたけど、入り口で圧倒的に集中するってとこが足りてないな。自由な時間を自分で作り出す意識もほんと大丈夫。今年は本当に必要な時を除いて毎日18時以降仕事をしないことにする。空けた時間で本を読んで未来のことを考える。
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締切間際で頑張っても締切は守れない、だから最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせる、早朝に大事な仕事を終わらせる、など、徹底的に時間効率を上げるための良書。今年読んだビジネス書の中でもかなり面白かった! また本書は時間術だけでなく、Windows95/98開発の舞台裏やビルゲイ...
締切間際で頑張っても締切は守れない、だから最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせる、早朝に大事な仕事を終わらせる、など、徹底的に時間効率を上げるための良書。今年読んだビジネス書の中でもかなり面白かった! また本書は時間術だけでなく、Windows95/98開発の舞台裏やビルゲイツとのエピソードも窺え、読み物としても純粋に面白い。
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仕事が終わらない理由は、 ①安請け合いしてしまう ②ギリギリまでやらない ③計画の見積もりをしない であり、結局ラストスパート志向に走ってしまう。しかし、これは仕事が終わらない諸悪の根源であり、ロケットスタート仕事術を行うべき。ロケットスタート仕事術とは、 ①2割の期間をもらう(...
仕事が終わらない理由は、 ①安請け合いしてしまう ②ギリギリまでやらない ③計画の見積もりをしない であり、結局ラストスパート志向に走ってしまう。しかし、これは仕事が終わらない諸悪の根源であり、ロケットスタート仕事術を行うべき。ロケットスタート仕事術とは、 ①2割の期間をもらう(見積もりをするための調査期間をもらう、難易度測定) ②その2割の期間で8割完成させる ③8割終わらないなら見直しを交渉 ④何度も仮眠をとる、マルチタスクやめる というもの。具体的には、午前中に1日の8割を終わらせ(10倍界王拳、一つに集中)、昼からは昼寝しながらメールを返すなど流して働く。 つまり、仕事は必ずやり直しになるので、スタートダッシュ決め、なるべく早く全体像を作り、スラック(余裕)を作った状態を常に保つことが重要。アプリも必ずアップデートするのは常に完成品ではないから。徹夜はノッている時は全然やって良いことが意外だった。
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元Microsoftのプログラマーが書いた時間効率化の本。午前中のメールはシャットダウンして、終わらせなければならない仕事を午前中に8割片付けることの大切さを説いている。職種によって合う合わないあると思うが、メールや電話に追われてしまうのは事実なので、一度試してみたいと思う。
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中島聡さんの仕事術。スタートダッシュが大事ということ。中村直人先生も同じようなことを書かれていたと記憶している。参考になりました。
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時間術は大変納得のいくものだった。特に、ロケットスタート後、ペースを落として流していく所が肝だと感じた。なぜなら、本書にも書いてあったが、3日目もそのペースで行うと、周囲の期待が上がり、次はさらに短いタイムスパンを要求され、非持続的になるからだ。 しかし、人生にフォーカスしたパートは、考えが違うと感じた。著者は、自身が興味のある楽しいと感じるものだけをやれという方針で、それ以外は集中力が続かないと述べていた。確かに、基本的には楽しいと感じることを行えば、熱意を持って仕事ができるが、それのみだと視野が狭くなり、セレンディピティに出会う可能性が狭まるからだ。 しかし、卒論や課題に追われている私にとって、今この時間術に出会ったことは、大変有意義であった。まずは明日のタスクを今晩15分単位の仕事量で書き出し(AIを使用できるかも)、明日の午前中にその8割を終わらせるところから、人生を変えていこう。
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時間の使い方はもちろん、企画の考え方も参考にになった。「今ある製品に使い勝手の悪い部分、気に食わない部分はないか?」という視点で物事をみること。これは、雑談の人の桜林直子さんも事業を起こすときなどに「自分だったらこうするのに」というものをリストアップしておいてそれを自分でやる、と...
時間の使い方はもちろん、企画の考え方も参考にになった。「今ある製品に使い勝手の悪い部分、気に食わない部分はないか?」という視点で物事をみること。これは、雑談の人の桜林直子さんも事業を起こすときなどに「自分だったらこうするのに」というものをリストアップしておいてそれを自分でやる、というやり方をしていると言っていた。ひっかかりや違和感を見過ごさずにメモに残しておこうと思った。 時間術はもちろん、仕事ができる人の考え方や脳内を見た気分。
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