スティグマータ の商品レビュー
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とうとうサクリファイスシリーズを読み終えてしまった。アシスト役に徹するチカや伊庭がツール・ド・フランスで活躍する姿に胸が熱くなる。日本人は心の片隅に「日の丸」を背負っていて、これこそがサムライ・スピリットなんだ。チカは完全に二コラを優勝させる役割。チカの良い所はチーム内の雰囲気をよくするということも担う。そのためには敵との交渉にも応じる。このチカの性格により、二コラのマイヨ・ジョーヌ(総合優勝)が目前に迫る。最後、ニコラはどうなったんだ!このシリーズでロードレースではアシスト役が重要だということを理解した。
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ロードレースに興味がなかったら、2巻目で辞めてたけどね。欲言うとドーピングネタいらんから、もっとツールのレース描写が欲しかったかな。
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サクリファイスシリーズ正編3作目。白石誓が、再びツール・ド・フランスに出場する。今回は最初からミステリー要素が提示され、全編に不穏な空気が漂う。そして“堕ちた英雄”の華麗なる復活劇! 昔好きだった実在の選手を彷彿させる。なんとなく正編よりもスピンオフのほうが好みかも……と思ってい...
サクリファイスシリーズ正編3作目。白石誓が、再びツール・ド・フランスに出場する。今回は最初からミステリー要素が提示され、全編に不穏な空気が漂う。そして“堕ちた英雄”の華麗なる復活劇! 昔好きだった実在の選手を彷彿させる。なんとなく正編よりもスピンオフのほうが好みかも……と思っていたが、本作は燃えた。次作も期待大だ。
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サクリファイスシリーズ5作目、これの前に同じロードレース小説でキアズマというのがありますが白石誓の話しとは関係のないものになるので先にこのスティグマータを読みました。 物語は前作からチカはチームを変わっていて以前ライバルチームであったニコラと同じチームで再びツールドフランスを走り...
サクリファイスシリーズ5作目、これの前に同じロードレース小説でキアズマというのがありますが白石誓の話しとは関係のないものになるので先にこのスティグマータを読みました。 物語は前作からチカはチームを変わっていて以前ライバルチームであったニコラと同じチームで再びツールドフランスを走りさらに日本で同じチームで走っていた伊庭がライバルチームのキーマンとして登場します。 とても面白かった ロードレースの肉体精神にかかる過酷さを描き、駆け引き心理ルール展開を難しく感じずに読ませてくれます、そこにミステリの要素も入っているので読む手が止まりません。 そして読後感が爽やかなのは物語のベースとなる主人公チカの清廉純粋さがあるから、登場人物もそれぞれキャラクターがいい、このシリーズ続いてほしいなあ。
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自転車のロードレースを舞台にした「サクリファイス」シリーズの第5作目。 個人的には、第1作だけ読了。第1作を読んでから結構経っていた為、ほぼ初見の気持ちで読んでいました。 この本だけでも楽しめますが、第1作から順番に読んでから、この本を読むことをお勧めします。 登場人物のバックボ...
自転車のロードレースを舞台にした「サクリファイス」シリーズの第5作目。 個人的には、第1作だけ読了。第1作を読んでから結構経っていた為、ほぼ初見の気持ちで読んでいました。 この本だけでも楽しめますが、第1作から順番に読んでから、この本を読むことをお勧めします。 登場人物のバックボーンをしっかり把握してからの方が、より一層楽しめます。または、最悪Wikipediaを見てからでも良いかと思います。シリーズに出てきた人物も再登場するので、興奮度は上がると思います。 また個人的に、外国の選手が多く登場するため、なかなか人物像を想像しにくいかなという印象でした。 ミステリーよりもロードレースでの抜きつ抜かれつの接戦が繰り広げられるスポーツ小説として楽しめました。帯にある新たな惨劇というのは、大袈裟ですが、それよりもレースでのそれぞれの選手の心理戦が面白かったです。 欲を言えば、熱線の模様をもっと描いて欲しかったです。 レース数が多いため、あっという間に終了して、次のレースへと変わるので、もう少し詳細に読みたかったです。 アシストとして奔走する主人公。主役として、エースとしてではなく、チームのために。一人一人の役目があるからこそ、勝利に導いていく姿には、見習うものがあるなと思いました。
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このシリーズの久々の長編。自転車レース全く見てないが、なぜかすんなりストーリーに入れるシリーズ。日本を離れ海外で生活基盤を持つことに憧れを感じながら毎回読んでる。今回は最後まで終わりが分からず、楽しみことが出来た。
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近藤史恵さんのロードレースシリーズ5作目。 ドーピングを暴かれレースから去っていたかつての英雄メネンコの復帰。メネンコを恨む者の不穏な動き。様々な思惑が交差する中、ツールが始まる。 過去の作品の登場人物がたくさん出てきてテンション上がりました。 レースの描写はさすがです。引き込まれて一気に読めました。 チカが自分が勝てる!ってところで、ニコラに「行け!」と言える判断力、チカらしいです。 私自身がリアルなロードレースファンなら理解できたのかもしれないが、最後のメネンコの動機だけは納得できるようなできないような…もう少し心情を掘り下げてほしかったかも。
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主人公は再びチカ。サクリファイスから6年を経て、彼はまた成長していました。ドーピング疑惑により地に落ちた英雄が復活を遂げようとする世界最高の舞台で、否応なしに不穏なものに巻き込まれるチカ。レースの駆け引きだけでなく、サスペンスの要素にも引き付けられ、夢中になって読みました。伊庭、...
主人公は再びチカ。サクリファイスから6年を経て、彼はまた成長していました。ドーピング疑惑により地に落ちた英雄が復活を遂げようとする世界最高の舞台で、否応なしに不穏なものに巻き込まれるチカ。レースの駆け引きだけでなく、サスペンスの要素にも引き付けられ、夢中になって読みました。伊庭、ミッコ、二コラとその後が気になっていた彼らそれぞれの生き生きとした描かれ方もとても良かったです。選手としてそこにいる、たったそれだけのことでもどれほど大変なことなのか。次の年も走るための彼らの努力や運は読んでいて胸が痛くなります。
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内容紹介 ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄が、突然ツール・ド・フランスに復帰した。 彼の真意が見えないまま、レースは不穏な展開へ。 選手をつけ狙う影、強豪同士の密約、そして甦る過去の忌まわしい記憶…。 新たな興奮と感動が待ち受ける3000kmの人間ドラマ、開幕! 実業家に...
内容紹介 ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄が、突然ツール・ド・フランスに復帰した。 彼の真意が見えないまま、レースは不穏な展開へ。 選手をつけ狙う影、強豪同士の密約、そして甦る過去の忌まわしい記憶…。 新たな興奮と感動が待ち受ける3000kmの人間ドラマ、開幕! 実業家になったメネンコは過去の過ちで失った勝利の記録や賞賛、名声を取り戻しに復活か? 終盤の山岳ステージ下りで同僚の二コラをアシストしステージ優勝に導く。 ゴール後、メネンコに解雇された同僚がナイフで刺そうとするのをかばって白石誓が負傷。 メネンコはわざと刃に倒れてツールをリタイアすることで美しいラストにしようとしたのか・・・? チカが病院のベッドの上で最終日をTV観戦し、二コラが優勝目指してスタートするシーンで完結。
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自転車シリーズ第5弾。ドーピングが発覚して自転車競技界から追放された元王者がツール・ド・フランスに復帰するという。タイトルのスティグマータ(痕跡)は罪の刻印を意味するのだろう。日本人選手白石誓も自分のチームのエースを勝たせるべくレースに参加するが,元王者と過去に因縁のある選手たち...
自転車シリーズ第5弾。ドーピングが発覚して自転車競技界から追放された元王者がツール・ド・フランスに復帰するという。タイトルのスティグマータ(痕跡)は罪の刻印を意味するのだろう。日本人選手白石誓も自分のチームのエースを勝たせるべくレースに参加するが,元王者と過去に因縁のある選手たちの存在も明らかになり,レースの駆け引きにも影響が出てくる。結末直前に至るまで真相もレースの行方も読めない。手に汗握る展開。
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