私の消滅 の商品レビュー
衝撃的な一言から始まる手記を《私》が読んでいきながら、《私》を振り返る物語。 《私》は誰なのか、《彼》はどの彼なのか。 読み手を混乱させつつも、読み進める度に言いようのない不安に襲われてくる不思議な話。不思議だが決してSFなどではなく…。 ページ数は短めで、文体も読みやすい...
衝撃的な一言から始まる手記を《私》が読んでいきながら、《私》を振り返る物語。 《私》は誰なのか、《彼》はどの彼なのか。 読み手を混乱させつつも、読み進める度に言いようのない不安に襲われてくる不思議な話。不思議だが決してSFなどではなく…。 ページ数は短めで、文体も読みやすいためスラスラとノンストップ3時間ほどで読了。 読み終えたあともジワジワと心に侵食してくるような、そんな一冊である。
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成人式にバンジージャンプしたかったw ってな事で中村文則の『私の消滅』 「このページをめくれば、あなたのこれまでの人生の全てをうしなうかもしれない。」 と、恐ろしい始まり方からの内容はドロッドロッのグッチャグチャ! 人間の精神はその人間一人の形成だけでは無く...
成人式にバンジージャンプしたかったw ってな事で中村文則の『私の消滅』 「このページをめくれば、あなたのこれまでの人生の全てをうしなうかもしれない。」 と、恐ろしい始まり方からの内容はドロッドロッのグッチャグチャ! 人間の精神はその人間一人の形成だけでは無く、特に幼い時期の待遇、経験からの影響も大きく関わるのかと……。 教団Xもそうじゃけど、中村文則さんは人間の精神、思考、感覚の奥底の闇をズブズブに探って行く様な感覚になります。 2017年2冊目
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かなり面白かった。ぜひとも二度読みたい作品だった。 復讐のやり方にこんな形があるのかと、思わずしびれた。 中村さんの作品にありがちだと思う、絶望の中のかすかな光も個人的には読み取れた気がする。 人格の形成、崩壊、再生、物語自体はさらっと読めるほどの量だが、無駄な弛みがなく、個人的にはとてもすっきりと言ったら変だが、すっきりする話だった。 また読みます。
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インパクトありすぎてページをめくるのを躊躇ってしまった冒頭 「私」を一人称にして綴られていく話を読み進めるとだんだん「私」が誰なのか分からなくなっていく。 また、実際にあった事件を題材にして『私』とは何なのか。自我とは何かと問いかけてくるような本作。 今作も同氏の作品特有の暗鬱と...
インパクトありすぎてページをめくるのを躊躇ってしまった冒頭 「私」を一人称にして綴られていく話を読み進めるとだんだん「私」が誰なのか分からなくなっていく。 また、実際にあった事件を題材にして『私』とは何なのか。自我とは何かと問いかけてくるような本作。 今作も同氏の作品特有の暗鬱とした感じがあり、読んでいると飲み込まれそうな感覚になる 哲学的な問いかけがあり、読む人、歳、精神状態で感じ方が変わるだろうから時間をあけてまた読んでみたい
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本作までは中村氏の書籍はほぼ購入しており、この度積読了。冒頭からしてこわい〜。で、私がだれなのか、だれが、だれを失っていくのか、わからなくなっていくマジック。こわ〜。でもなぜか、毎回こう、一瞬の優しさというか、いわゆるフツーへのあこがれ、みたいのが出てくるのが意外とツボなんです。
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「私」という一人称で語ることで前半は巧妙に読者を騙した。 安部公房の「箱」を読んだ時も似たような感覚を覚えたかもしれない。「私」が誰を指しているか段々分からなくなるような、作家が何か罠を仕掛けているような感じ。 「私」の不確定性が新たな小説の可能性を生み出すと思う
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暗いなあ、暗いなあああ、と思いながらまんまと惹き込まれて2日で読破。 精神科医ならではの専門知識で繰り広げられていくどんでん返しのような展開、心の変化、闇、悲しみ、忘れられない過去のしがらみ等が次々と描かれていて、読んでいるこちらも苦しく、悲しくなってきました。 作者さんあと...
暗いなあ、暗いなあああ、と思いながらまんまと惹き込まれて2日で読破。 精神科医ならではの専門知識で繰り広げられていくどんでん返しのような展開、心の変化、闇、悲しみ、忘れられない過去のしがらみ等が次々と描かれていて、読んでいるこちらも苦しく、悲しくなってきました。 作者さんあとがきの「この世界は時に残酷ですが、共に生きましょう」に握手を求めたい気持ちマッハでございます。
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衝撃的な出だしから始まったが内容は結構重いスローストーリーのように感じた 精神科医にこんなことが実際に出来たら怖い タイトルの通りECTによる「自分」の消滅… 今の自分について少し考えさせられた
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「私」って誰なんだろう、と考えさせられる、個人的にはとても好きな小説でした。 ちょっと精神科医憧れちゃうかも。現実の精神科医にも、こんなことが出来るのかは分かりませんが。……もし出来るのなら滅茶苦茶怖いですね。 視点が交差しまくりますし、時間軸もバラバラなので、中盤はだいぶ混乱...
「私」って誰なんだろう、と考えさせられる、個人的にはとても好きな小説でした。 ちょっと精神科医憧れちゃうかも。現実の精神科医にも、こんなことが出来るのかは分かりませんが。……もし出来るのなら滅茶苦茶怖いですね。 視点が交差しまくりますし、時間軸もバラバラなので、中盤はだいぶ混乱しました。それ故に、後半で少しずつ真実を紐解いていくにつれ、露わになっていく人間の悪意、そしてその恐ろしさに震えさせられました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2人の立場で1人の人間を描くという点はとても面白かったけれど…実在の犯罪者に関しても随所で言及しているからか、私の中でフィクションとノンフィクションの境目がかなりぼやけて、被害者ぶった主人公がどう転んでも逃げ切ろうとする最後に強烈な不快感が残りました。女たちがことごとく性犯罪の被害者としてしか出てこないのもなんだかな。
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