泣き童子 の商品レビュー
このシリーズは、結構心の隅っこの涙スイッチみたいなところをピンポイントでついてくる。電車の中で読んでたら、うっかり大ピンチです。 それにしても、それぞれ独立した不思議語りでこんなにバリエーションに富んで感動させてくれるのがすごい。
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ちょっと優しい話や後味の悪い話といろいろ。 ちかがちょっとずつ元気になってきているような… すっきりすることは無理だけど、自然に暮らせるように、いろんな人と出会って進めればいいと思いました。
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お化けが大嫌いなはずなのに、“やめられない、止まらない”状態になってしまった、三島屋変調百物語の第3巻。 結婚直前の娘の悋気を治めるために母親が話した、とある池のお話から始まり、人をとり殺すお屋敷や、心の中の“悪”を見透かす力を持った子供を殺してしまった父娘の話、田舎から奉公に...
お化けが大嫌いなはずなのに、“やめられない、止まらない”状態になってしまった、三島屋変調百物語の第3巻。 結婚直前の娘の悋気を治めるために母親が話した、とある池のお話から始まり、人をとり殺すお屋敷や、心の中の“悪”を見透かす力を持った子供を殺してしまった父娘の話、田舎から奉公に出た子供を案じるお地蔵さまの話、女子供を狙って食い殺す怪物の話などなど。 こわ~い話とほっこりするお話が、絶妙なバランス。 1、2、3巻と読んできて夢見が悪くないのは、きっとこわ~い話の中にも、どこかにやさしさが垣間見られるからかしら。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
5巻で一区切りついたので,再読. 3巻の内容はほぼ忘れていた. 「魂取の池」カップルを別れさせる池のお話.相手の気持ちを確かめるために,そんなところに普通行く? 「くりから御殿」からくり御殿ね.生き残ってしまったことへの罪悪感,3.11をふまえての作品か.奥さんの言葉に救われる.上方ことばが活きている. 「泣き童子」3つになるのに口をきかない末吉が,突然火がついたように泣くようになる.罪をなかったことにして暮らすおもんと語りの客.おもんがやっと授かった末の男児は,3つになっても口をきかない.おもんが昔罪を犯したのと同じ日に,突然泣き出す.「じじい,おれがこわいか」は本当に聞いたのか心の迷いか.漱石の夢十夜の1話目がこんなテイストだった気がする. 「小雪舞う日の怪談語り」 おちかが怪談話を聞きに行く話.1話目:普請道楽で家を増改築したら・・・.2話目:いわれのある橋の上で転んでしまった妊婦の話.3話目:人の病気が見える右目を持った女性の話.4話目:黒子の親分こと紅半纏の半吉が語る,夜ごと訪れる死霊に少しずつ殺されていく様子に立ち会った話. 「まぐる笛」 「荒神」にでてくる物の怪によく似た「まぐる」の話. 「節気顔」 二十四節気の日になると,死人の顔になる人の話.凶宅に出てきた赤裸足の家守,再登場.
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読み終わった。 読み終わるのが嬉しいよな、名残惜しいような、 間に他の本を入れながらー 多冊読みだから。 宮部みゆきの時代ものに取り憑かれてしまった。 三島屋変調百物語参之続 まだまだー 魂取りの池、くりから御殿、小雪舞う日の怪談語り まぐる笛、節気顔 の中でやはり泣き童子...
読み終わった。 読み終わるのが嬉しいよな、名残惜しいような、 間に他の本を入れながらー 多冊読みだから。 宮部みゆきの時代ものに取り憑かれてしまった。 三島屋変調百物語参之続 まだまだー 魂取りの池、くりから御殿、小雪舞う日の怪談語り まぐる笛、節気顔 の中でやはり泣き童子がよかった、 怖いよう〜 怪談とか怖いと言うことがあるのはいい。 今あまりにも人にはとって怖いものがない というより 人間が人間以上になり、 神、仏や人間以上のものを認めない どんなに悪事を働いても、わからなければ何でもいい、ないと同じと思ってる 恐れるーお天道様が黙っちゃいないー ということを知らない。 怨みは怖い、身から出た錆を知るべき。 本文よりーお話を語って語り捨て、こちらは聞いて聞き捨てが決まりです。 もう一つの楽しみは 漢字、日頃現代ものではなかなか目にしない。 剣呑、椿事、手妻、耳胼胝、白底翡、左見右見 検見、手練、禍祓い、 まあこんな感じ。漢字好きにはたまりません。 左見右見ーこれは読めなかった。 皆さんは読めるでしょうね。 次は?もう手元にあります。 本文よりーおちかさん曰く 「様々な不思議話を耳にしているうちに、目が開けるような思いがしてまいりました。この世には本当に思いがけないことが起こります。人が生きる道もなくなってゆく道も様々でございます。」
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第五話「まぐる笛」がウルトラQっぽくて好きです。怪異譚の陰と陽の両面が味わえる一冊、時代劇版「世にも奇妙な物語」といえばイメージしやすいかも。
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久しぶりの三島屋変調百物語シリーズ。 おちか、しっかり者だなあ〜。短編集だからそりゃそうなんだけど、この世の春みたいな長編に比べてすこーし物足りないなあと思ってたところに、節気顔がいい感じに盛り上げてくれる。大筋の物語の行方が気になる〜!!
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うーんやっぱりあんじゅうが1番好きだなあ と思ったりはしたんだけど、 それでも間違いないシリーズだわ。 人間の怖さから自然災害、人を喰う妖の話まで、 いろんな怖い話をたのしめる。 目に見えて成長していくおちかの気持ちに入り込んだり かと思えば物語語り手の気持ちに入りこんだり。...
うーんやっぱりあんじゅうが1番好きだなあ と思ったりはしたんだけど、 それでも間違いないシリーズだわ。 人間の怖さから自然災害、人を喰う妖の話まで、 いろんな怖い話をたのしめる。 目に見えて成長していくおちかの気持ちに入り込んだり かと思えば物語語り手の気持ちに入りこんだり。 視点も語り手も変わるのに 短編のなかにすっと入り込ませてもらえるのは 本当に本当にお見事。 シリーズ全部読み切りたい。 心にささったのはくりから御殿 解説を読んでから読み直してもう1回泣くという。
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81 感想書くのを忘れていた~。 泣き童子、最後の展開にゾワってきて布団の中で震えた。 まぐる笛っていう話が一番好き。母、強し。 20191104
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三島屋百物語の3作目 泣き童は因果応報の話だね。 もし自分だったら子供なんて産めないわー。 背筋がゾワゾワするけど面白い。 注:夜に読むと眠れなくなります。
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