読まずに死ねない哲学名著50冊 の商品レビュー
---読まずにぼんやり死んでいくなら、読んでもがいて生きていたい!---これから哲学の本を読んでみたい人へ。著者は表面上の難しさに惑わされずポイントをつかめば十分、無理に理解する必要もない、と勇気づけてくれます。哲学者たちの作品がわかりやすくかみ砕いて紹介してあるこの本を手がかり...
---読まずにぼんやり死んでいくなら、読んでもがいて生きていたい!---これから哲学の本を読んでみたい人へ。著者は表面上の難しさに惑わされずポイントをつかめば十分、無理に理解する必要もない、と勇気づけてくれます。哲学者たちの作品がわかりやすくかみ砕いて紹介してあるこの本を手がかりに哲学の世界へ歩み出してみませんか?
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平易に書かれているけれど、それでもかなり難しい。各論の手前、哲学って何?という概論的な素朴な疑問に対するひとつの答えをここから読み取るという本に思える。哲学は市民感覚に基づくべきもの、戦争や価値観の転換などひとを揺さぶる諸要素のなかを生き抜くための取り組みとして展開されてきたもの...
平易に書かれているけれど、それでもかなり難しい。各論の手前、哲学って何?という概論的な素朴な疑問に対するひとつの答えをここから読み取るという本に思える。哲学は市民感覚に基づくべきもの、戦争や価値観の転換などひとを揺さぶる諸要素のなかを生き抜くための取り組みとして展開されてきたものであることが感じとれた。
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1.ソクラテスの弁明 ”魂ができるだけ優れなものになるよう、随分と気を使うべきである。” 自らが無知だと知っていることただ一点のために私の方が知恵があることになるらしい 2.饗宴 ”恋とは良きものと幸福への欲望である。” プラトニックラブのプラトニックはプラトン的な?一般には恋...
1.ソクラテスの弁明 ”魂ができるだけ優れなものになるよう、随分と気を使うべきである。” 自らが無知だと知っていることただ一点のために私の方が知恵があることになるらしい 2.饗宴 ”恋とは良きものと幸福への欲望である。” プラトニックラブのプラトニックはプラトン的な?一般には恋愛の肉体的側面を否定して精神面を尊ぶ言葉だが、プラトン自身は恋愛はまず美しい肉体が第一の条件だと思っていた 3.パイドロス ”恋愛の本質とは良き狂気である。” 恋にはロマンティシズムの側面とエロティシズムの側面がある 議論はまず前提となる本質を明らかにする必要がある。そのためにはそのもののイデアを明らかにする必要がある。 良い議論とは①問題点を共有し、②論じられる事柄の核心をつかまなければならない 4.国家 正義とは何か。それを知るためには善のイデアを学ばなければならない。 ギュゲスの指輪...もし自分が不正を働いていることが誰にもわからないなら、私たちは不正を働いて幸福になろうとするのではないだろうか。 洞窟の比喩... 5.形而上学 形而上学と聞くと高校の国語を思い出す。高次概念語であり当時はまったく理解できなかったが、簡単に言うと、物事の背後の真理、本質、世界の根本原理を解き明かそう(というか夢想)する学問(というか妄想)である。 自然科学の源流は哲学とは知っていたが、その根本はこの形而上学にあるようだ。アリストテレスは物事を原因と結果の推論により描き出そうとした(これはまさに科学だ)。 哲学者らしいのはさらに次だ。何かが動くためには動因が存在しなければならない。その動因にも動因がなければならない…結果、最後にそれ自体は動かされず、因果を支える「不動の動者」に行き当たる。アリストテレスは世界の根本原因はこれだと、考えた(これって神のこと?とはいわない) 6.政治学 ”人間はその本性において国家をもつ動物であることは明らかである” 政治は私たち人間に固有の営みだ。人間が他の動物と一線を画すのは、人間があるべき理想を踏まえ、共同体を構成し、政治によって既存の共同体をより「よい」ものへと編み変える可能性 力をもつからだ。 人は善を目的因とし、国家は最高善を目的因とする。 この章を読んで、人間の凄きはよりよい改善を求め(そのためには欠点を見つけなければならない)、それを克服しようと動かずにいられないことにあると感じた。嗚呼、世の中が混乱する原因ここにありやな… 生物学的に気になるのはなぜ人は「良きを求め改善に明け暮れる」という特性を手に入れたのか。もちろん進化の結果だが、なぜ人だけが高度にこの能力を発達させたのだろう。ある意味、神経質で多動だよなあ。 7.人生の短さについて ”我々は短い人生を受けているのではなく、我々がそれを短くしているのである” セネカはストア学派の一人。ストア学派のストアはストイックの語源とも言われる。平和で自由度が増した中世、倫理が崩れ始めた時にあらわれた、禁欲的な、観想を重視する思考(まさに僧侶的な)だ。 仕事に忙殺されることを避け、時間を自分のために使うことが必要だ。元気のあるうちにより偉大な仕事にむかうべきだ。 これは現在でも共感できる考え方だ。これが紀元前紀元後初期に書かれたとは… 8.告白
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哲学がわかりやすいわけがないけど、著作ごとにわかりやすく書かれた本。つまり内容にがっつり踏み込んだものではなく紹介にとどまる。しかし入門として、記された著作を読む準備段階として、とても役に立つと思う。ただしある程度知識がある人からしたら、退屈または文句がつけたくなる部分があるのか...
哲学がわかりやすいわけがないけど、著作ごとにわかりやすく書かれた本。つまり内容にがっつり踏み込んだものではなく紹介にとどまる。しかし入門として、記された著作を読む準備段階として、とても役に立つと思う。ただしある程度知識がある人からしたら、退屈または文句がつけたくなる部分があるのかもしれない。
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どうしてこの本を読もうと思ったのか、私・・・(苦笑)。 哲学って難しい、と思っていたけれど、前より分からなくなった気がします。 こういうことをグルグルと考えていると頭が疲れます。やっぱり若い時でないと! ちなみに、哲学書を読む心得。 ①あきらめずに、粘り強く、自分の頭で考え...
どうしてこの本を読もうと思ったのか、私・・・(苦笑)。 哲学って難しい、と思っていたけれど、前より分からなくなった気がします。 こういうことをグルグルと考えていると頭が疲れます。やっぱり若い時でないと! ちなみに、哲学書を読む心得。 ①あきらめずに、粘り強く、自分の頭で考えながら読む。 ②動機をすくい取るように読む。 ③繰り返し読む。 ④仲間と読む。 ⑤名を残した哲学者だからといって必要以上に畏敬の念を抱かない。 だそうです。 この50冊全ては読めないかもしれませんが、何冊かはいずれ挑戦してみようかな。
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新書にありがちな題名と中身が異なる本。西洋哲学・現代思想の歴史がザックリとは理解できるが、50冊に囚われてしまっているので、少々繋がりが悪くわかり難い。かと言って、50冊各々が上手く要約されているかというとそうでもなくて、歴史なのか著作解説なのかどちらに重点を置いているのかよくわ...
新書にありがちな題名と中身が異なる本。西洋哲学・現代思想の歴史がザックリとは理解できるが、50冊に囚われてしまっているので、少々繋がりが悪くわかり難い。かと言って、50冊各々が上手く要約されているかというとそうでもなくて、歴史なのか著作解説なのかどちらに重点を置いているのかよくわからず、全体的に中途半端。書き方もクドくて小難しい。著者独自の視点も結構盛り込まれている印象で、500ページ弱あるし入門書としては不適格かな。
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多分、世界史の授業か何かで聞いたことがあるだけの哲学者であったり、その哲学者の書いた本を、せっかくだからどんなことが書いてあるのかちょっとのぞいてみないか、という趣旨の本。例え話もふんだんに盛り込んで、できるだけわかりやすく書いてあるけれども、それでもよく分からない本もあって、...
多分、世界史の授業か何かで聞いたことがあるだけの哲学者であったり、その哲学者の書いた本を、せっかくだからどんなことが書いてあるのかちょっとのぞいてみないか、という趣旨の本。例え話もふんだんに盛り込んで、できるだけわかりやすく書いてあるけれども、それでもよく分からない本もあって、原書はどんな感じなのだろうかと想像してみると面白い。 そもそも哲学的に考える意味がどういうところにあるのかが、理系の私にはつかみきれないわけですが、今の私たちから見ると不思議な考え方も、実は宗教などの絡みがあって、当時としてはそう考えざるを得なかったみたいな歴史的背景も丁寧に説明されていてよく理解できました。 デカルトの「私は考える、ゆえに私はある」であったり、ジョン・スチュアート・ミルの「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」であったり、あぁ、聞いたことはあるけど意味はよく知らなかったという言葉もいっぱい出てきて、その意味を確認するだけでもこの本を読む価値があると思います。 500ページ近くありますが、50冊の本が紹介されているので、時間のあるときに細切れに読んでいっても十分楽しめます。秋の夜長にといっても、これを書いているのは真夏ですが、じっくりと読んでみたい1冊です。
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哲学書の解説書。 著者は若い教授のようだか、哲学を読み砕いて理解する訓練をかなり行ってきた方だと思う。 今春から読書を始めて、哲学分野に手をつけたのは今回が第一冊になるが、これから読み広げて幾度に振り帰ってまた読みたい本。
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