遠野物語 の商品レビュー
戦慄しましたよ〜、柳田国男さ〜ん。そのへんの平地ジジイですけど、戦慄しました!(怒られるな) そしてザックリ、ヒトの脳って不思議だな、と思った次第です。 遠野物語は超有名です。わたしがなんで知ってるか覚えてないけど。だからこんなに本の厚さが薄い本だとは思っていなくてびっくり...
戦慄しましたよ〜、柳田国男さ〜ん。そのへんの平地ジジイですけど、戦慄しました!(怒られるな) そしてザックリ、ヒトの脳って不思議だな、と思った次第です。 遠野物語は超有名です。わたしがなんで知ってるか覚えてないけど。だからこんなに本の厚さが薄い本だとは思っていなくてびっくりしました。 図書館で借りる時とき友人に「口語訳ってあるみたいだけど?」と尋ねたら「口伝の口語だから気にするな」と言われたけど、パラパラみると「〜あり」「〜と云う」「〜なり」文語体じゃないの。 本文は全部で119話、ナンバリングされています。74ページ、1ページ15行だから、1話9行くらい。 どう読んでいいのか不安になったので、解説を読んでみました。新潮文庫の解説は3人体制、山本健吉さん、ウ~ン、吉本隆明さんは「意味」とあるからパス、三島由紀夫さん、うーん、・・・、諦めて読み始めました。 ちょっと読んでみて感じたのは、それぞれの話のサイズ感というか粒感がバラバラだなということ、内容も幅広いです。 この本は明治42年2月頃から遠野郷の伝承を柳田さんが佐々木鏡石さんから聞いて、書き取ったものらしい。 佐々木さんはどうやって知ったのかな?子どものときから、夜になるとTVもネットもないからみんなでお話して覚えたんだろうか。 遠野物語にはエグい殺人事件、不倫から、あちこちの噂話もあります。この内容、サイズ感は何かと似ている・・・う〜ん、ワイドショーですな。夜に話をするんだったら、若い人は知らないともうけど、わたしが子どもの頃やってた「ウイークエンダー」か! わたしが好きな話はNo.43「猟師の熊さんが獣の熊さんを討ち取ったど〜」みたいな話、大きなケガとかなくてよかったよほんと。 遠野物語は短い話なのにいろんなキャラクターがでてくるだから、ものすごくイマジネーションをかき立てられる。だから、いろんな作家さんたちがインスパイアされるのもわかります。キャラクターの宝庫! 毎週ちがう怪獣や宇宙人がでてくるウルトラセブンを思いだします(なんとなく選択しました)。 また、遠野物語では地理的要素も大切なポイントみたい。事件現場の地名が書いてあるから地図をみながら読みました。でも、これは難しかった。 だから、いっそゲームにしてほしいです、トコトコ行くやつ(ユニバでもいいけどね)。『あつまれ どうぶつの森』ってあるけど(やったことなし)、遠野物語もキャラと空間の広がりあるから『あつまれ とおのの郷』とかどうでしょうか。もうあるのかな? 今回読んでみて、文語体であったりで内容がもうひとつつかめないものも正直ありました。 でも、おもしろかったので、口語訳もあるからそのうち再チャレンジしたいです。
Posted by
よかった。座敷童子や河童に会いたくなり、GWには遠野へ行った。 ほのぼのとした童話というより、割と残酷な話やギョッとする話が多かった。三姉妹が山の神様になる話と、キツネと相撲をとる話が好きだった。 ただ、後半の解説を読んでより深く理解できた気がする。自分の読解力のなさ、文章を噛み...
よかった。座敷童子や河童に会いたくなり、GWには遠野へ行った。 ほのぼのとした童話というより、割と残酷な話やギョッとする話が多かった。三姉妹が山の神様になる話と、キツネと相撲をとる話が好きだった。 ただ、後半の解説を読んでより深く理解できた気がする。自分の読解力のなさ、文章を噛み砕き深く楽しむ能力のなさを感じた。読み手の能力って大事。
Posted by
テレビの番組であったり、何かの文章の中で度々目にし耳にしてきた「遠野物語」をやっと読む。 全ページの半分近くが「遠野物語」そのもので、残りは山本健吉、吉本隆明、三島由紀夫の解説が占める。ドキッとする印象的な場面もあったが、淡々と伝承が続くばかりで少々退屈した。三人による解説で肉付...
テレビの番組であったり、何かの文章の中で度々目にし耳にしてきた「遠野物語」をやっと読む。 全ページの半分近くが「遠野物語」そのもので、残りは山本健吉、吉本隆明、三島由紀夫の解説が占める。ドキッとする印象的な場面もあったが、淡々と伝承が続くばかりで少々退屈した。三人による解説で肉付けされて、やっと伝承の意味、その中の小説、柳田国男の文章力に気づかされた。1910年 35歳の時に書かれた「遠野物語」が今も読み継がれている理由が少しわかった。
Posted by
独特の世界観で 慣れるのに少し時間がかかった。解説を読んで そんなに考察を深められるのかと 自分の浅い読み方を痛感。
Posted by
学生の時、学校で読んだ「遠野物語」が忘れられなくて買いました。やっぱり自分の手元に1冊でも持っておくべき作品だと思います。
Posted by
鬼やら天狗やら妖怪やら伝承に興味があったので、読みました。読みましたが、素人の自分にはそこから先の深い考察が出来ないどころか、旧仮名遣い等も上手く読めず、水木しげるさんのマンガも活用しながら読み進めました。 説話集としては面白いと同時に、読んでいると悦に浸れるといいますか、そ...
鬼やら天狗やら妖怪やら伝承に興味があったので、読みました。読みましたが、素人の自分にはそこから先の深い考察が出来ないどころか、旧仮名遣い等も上手く読めず、水木しげるさんのマンガも活用しながら読み進めました。 説話集としては面白いと同時に、読んでいると悦に浸れるといいますか、そんな感じでした。遠野物語の解説をしてくれる本を買って、読み解きながら読んで行く方がいいかもしれません。
Posted by
正直よくわからなかったというのが率直な感想だ。 しかし、巻末に豊富に設けられた解説を読む事で、この小説の意図している事は理解出来た。 内容はおよそ事実とは思えないような幻想的な内容であるのに、まるで筆者が体験したかのように事実体で書かれているというのが面白いと思った。
Posted by
言わずと知れた日本民俗学の開拓者である柳田国男さんの、遠野地方に伝わる伝承をまとめたもの。 明治42年より収集し始め、翌年に『遠野物語』として出版されているようだが、119のごく短い物語とは言え、当時の言葉で書かれているので、なかなか理解するのにはてこずる。 しかし当時の文化や生...
言わずと知れた日本民俗学の開拓者である柳田国男さんの、遠野地方に伝わる伝承をまとめたもの。 明治42年より収集し始め、翌年に『遠野物語』として出版されているようだが、119のごく短い物語とは言え、当時の言葉で書かれているので、なかなか理解するのにはてこずる。 しかし当時の文化や生活感が感じられ、親しみを覚えた。 『遠野物語』には山の神、里の神、家の神、山人、山女、雪女、河童、猿・犬の妖怪などについての怪異な話が豊富で、勿論現実のものとは思えないが、どこどこの誰某が経験したと言う具体性もあり、興味をひく。 経験談や親から聞いたと言うのであれば、江戸末期から明治初期にかけてのことだと思うが、その時代背景はどうだったんだろう。 江戸(東京)から離れ、アイヌの文化も残っていただろうし、冬は寒く食べ物にも困る環境で、仲間意識の醸成が大切で、はみ出ることをした時の戒めも、このような伝承に残っているのかもしれない。 今では時代も移り違う風景になっているとは思うが、懐かしみを感じるし、是非訪れたい気持ちにさせてくれた。
Posted by
柳田国男による岩手県遠野地方の説話集。 「平地人を戦慄せしめよ」という序文を全く覚えていなかったので、通読は初めてと思います。 民間信仰・異聞怪談を、遠野出身の佐々木氏より聞いた上で、自らのその地を訪れている。各説話の主人公になる人や場所をできる限り特定している。そこが具体的にな...
柳田国男による岩手県遠野地方の説話集。 「平地人を戦慄せしめよ」という序文を全く覚えていなかったので、通読は初めてと思います。 民間信仰・異聞怪談を、遠野出身の佐々木氏より聞いた上で、自らのその地を訪れている。各説話の主人公になる人や場所をできる限り特定している。そこが具体的になっているので、神や死、怪談等が日常生活に身近なものとして現在も存在していると思わせる。最近では、民話の故郷として町おこしに活用されたりしているようです。そうなると、昔話といった感覚になっていくように思います。 明治三陸大津波で亡くなった妻と再会する夫の話が、印象的でした。出会った妻は、結婚する前好きだった別の男と一緒にいました。これからは、この人とと言って去っていきます。これについては、テキストでは、妻の死を受け止めて、心の復興に結びつけるというような解説でした。子供も捨てて別の男の所へ行くのは死んでいるからだという事でしょうか。 他、山村の村に目の色が違う人、山の民とまるで螺旋プロジェクトのような話や赤ずきんちゃんのような話、生霊、神隠しと盛りだくさん。
Posted by
NHKカルチャーラジオを聴いて興味を持ち読んだ。柳田國男に関しての研究が多く、またこの文庫に掲出の解説ではその文体をも賞賛しているのだが、果たしてそのすばらしさが伝わってこない。まだまだ未熟者である。2021.1.16
Posted by
- 1
- 2