ヒポクラテスの誓い の商品レビュー
出だしからキャッチーで あっという間に引き込まれた! そんな物語の舞台は法医学… つまり扱うのは死体 グロいはずなのにスラスラ読める不思議 ミステリーだけれど 小難しいトリックが展開されることは全くなし 本当の死因、真実を解剖によって突き止めていく テンポも抜群で 中弛みせ...
出だしからキャッチーで あっという間に引き込まれた! そんな物語の舞台は法医学… つまり扱うのは死体 グロいはずなのにスラスラ読める不思議 ミステリーだけれど 小難しいトリックが展開されることは全くなし 本当の死因、真実を解剖によって突き止めていく テンポも抜群で 中弛みせずに一気に読み進められる 何よりキャラクターがキレッキレ! いまどきの小説で?と驚くくらい 天上天下唯我独尊な光崎教授と カタコトの毒舌を撒き散らす 外国人のキャシー准教授、 この2人だけでもう面白い ミステリーの種類?としては新しく感じるのに キャラクターはなんだか懐かしく感じる このちぐはぐさが魅力で次作が楽しみ! 今作で何度も出てくる 「生きている人間は噓を吐くが、死体は真実しか語らん」 は印象深かったなぁ でもなんと言っても 「あなた、死体はお好き?」 という冒頭のキャシー先生のセリフが一番! 面白い小説は1行目から面白い♪
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主人公は内科医を目指す研修中の真琴。 教授の勧めで法医学教室で学ぶことに。 法医学の権威である光崎教授と解剖好きのキャシー准教授。キャラ設定がわかりやすい。 構成は5部になっており最後に共通する真相が、、、 病死、事故死として扱われるような事案を解剖による死者との会話で解き明かす。 主人公の心的変化も面白い。 続編もあるのでよんでみようと思います。
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国内の変死体はその2割程度しか解剖されておらず、解剖には一体につきおよそ25万円の費用がかかることを初めて知った。真実とは異なる理由をこじつけられ多くの死が闇に葬られていそうだ。医療小説を読むと、生きていることは実に奇跡だと思う。さくっと読めてとても勉強になったし面白かった。
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解剖のシーンが克明でグロい。胃が気持ち悪くなるような感触があった。 最初の事件はオチがあっけなく、解剖シーンのリアルさに対して肩すかしを食らったような気分になった。 読み進めていくと、良い所と悪い所が極端に出ている感じを受けた。悪い部分が大きいので4点にはならない感じ。 「母と娘」での論理と感情に関しては作者の感覚とは相容れない。 サイエンティストはサイコパスではない。個人の感情を介さないために「身内の手術をしない」のようなルールがあるはずで、すべてにおいて理性的であるのが理想と考えるのは間違っている。人間である以上どうにも出来ないことがあることを認め、その部分を注意深く取り除くのが正しいやり方。親友の解剖について感情的になることを責めるのでは無く、感情面を排除できないから関わら"せない"のが正常な判断。感情を排除させようとする教室の人間はサイコパス。こんな教育では、そりゃ育たないわ と思う。 また、「これはミステリーなのか?」と本作の分類に困るほど話の展開にひねりがない。始まってすぐに話のオチが見えてしまう。登場するキャラクターもすぐに死ぬことがわかるし、単調な感じがする。 最後の解説で作者の事が嫌いになったので、2点にしようかと思ったが、 最終話は面白かったと言える(ひねりはない)し、多少の違和感はあるにしても取材していないことを感じさせないすごさはあったので3点にした。
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読みやすく、おもしろかった。 生者と死者、どちらも患者。 医者ならばどうであっても助ける。 死者を助ける? 事件を解決してくヒントを得る的な感じでしょう?と思ってたけど、ちゃんと助けられてたように思う。死者の声にならない声を聞いていた。
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解剖を行う法医学教室が舞台。光崎先生のキャラが強すぎて、周りとの摩擦にハラハラしてしまった。振り回される人たちが大変そう…。 死因を究明するという大義名分の他に、解剖をするのにかかるお金の話も出てきて興味深かった。 続きもあるみたいだから読もう。
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法医学、総合病院の組織体制などかなり詳細に書かれていて、筆者は元医者だったかな〜と思って読んでいた。しかしあとがきを見ると、筆者は医療業界に従事していた経験はなく、現場の人たちへのインタビューも一切していないというのだからびっくり。 ミステリーとしてはちょっと物足りない感はある。...
法医学、総合病院の組織体制などかなり詳細に書かれていて、筆者は元医者だったかな〜と思って読んでいた。しかしあとがきを見ると、筆者は医療業界に従事していた経験はなく、現場の人たちへのインタビューも一切していないというのだからびっくり。 ミステリーとしてはちょっと物足りない感はある。 続編も併せて読むことを想定して、登場人物の紹介パート長めにとってミステリー要素をちょっと抑えてるのかな?
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司法解剖はどこか遠い世界だと思っていたけど、お葬式や納棺なんかと連続した身近なイベントだと驚かされた。 しかも近年の科学捜査では大学病院に嘱託されることが主流となり、大学予算の逼迫が訴えられていて、それがメスを入れるかどうかの取捨選択にも葛藤が生じているさまが描かれていた。 ─...
司法解剖はどこか遠い世界だと思っていたけど、お葬式や納棺なんかと連続した身近なイベントだと驚かされた。 しかも近年の科学捜査では大学病院に嘱託されることが主流となり、大学予算の逼迫が訴えられていて、それがメスを入れるかどうかの取捨選択にも葛藤が生じているさまが描かれていた。 ──光崎にあるのは自信ではない。信念だ。 そんな現状で、反対を押し切ってでも執刀に踏み切るときに周囲からはなぜそんなに自信があるのかと問われる。 信念という言葉には思わずドキッとした。 似てるようで意味は違う。 自信は失敗で壊れるかもしれないけど、信念はそれを受け入れる力を持っているのかな。信念を語るには、まだまだ人生に対する真剣さが足りないと反省。
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あなたは死体が好き? 解剖医とは本当すごい仕事だと思う! 序盤はただただ解剖医という仕事をしている人は尊敬に値するなと感心する内容でした 壮絶な仕事内容、、 基本的には1話完結な感じで解剖で判明する新たな事実!って感じで事件を解決していく ストーリーも分かりやすくてサクサク進...
あなたは死体が好き? 解剖医とは本当すごい仕事だと思う! 序盤はただただ解剖医という仕事をしている人は尊敬に値するなと感心する内容でした 壮絶な仕事内容、、 基本的には1話完結な感じで解剖で判明する新たな事実!って感じで事件を解決していく ストーリーも分かりやすくてサクサク進みます ただ解剖というメインテーマがあるので、新しく登場人物が出てくると「あ、この人死んじゃうんだろうな」とか考えてしまった
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解剖医のお話なので、なかなかグロテスク。初めの方は薄目状態で、うわーーって感じで読んだけれど、最後には綺麗に纏まってすっきり。 こういうお仕事をしてくれてる人がいるって本当に凄い事だと思う。
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