ヒポクラテスの誓い の商品レビュー
法医学に焦点を合わせる,という段階で斜に構えて臨むも,海堂尊氏が提示したAiの活用,そしてその弱点を補完する解剖の必要性まで見事に描ききる.さらに,5話それぞれが独立した内容ながらもそれぞれが有機的につながり,最後のカタルシスを迎えるというミステリィとしての一級性も色褪せておらず...
法医学に焦点を合わせる,という段階で斜に構えて臨むも,海堂尊氏が提示したAiの活用,そしてその弱点を補完する解剖の必要性まで見事に描ききる.さらに,5話それぞれが独立した内容ながらもそれぞれが有機的につながり,最後のカタルシスを迎えるというミステリィとしての一級性も色褪せておらず,読み応え満点.
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「迫真の法医学ミステリー」の惹句通り、痛快無比のエンターテイメント。 著者の中山千里は、ピアニスト岬洋介シリーズ、あるいは弁護士御子柴礼司シリーズで、どんでん返しの帝王との異名があるが、今回は、法医学教室が舞台。 次々に出てくる専門用語、医学用語(解説によると、著者はこのような専...
「迫真の法医学ミステリー」の惹句通り、痛快無比のエンターテイメント。 著者の中山千里は、ピアニスト岬洋介シリーズ、あるいは弁護士御子柴礼司シリーズで、どんでん返しの帝王との異名があるが、今回は、法医学教室が舞台。 次々に出てくる専門用語、医学用語(解説によると、著者はこのような専門的な内容でも取材に出かけることは一切ないらしい!)は、理解できないながら、著者の巧まざる筆致に、連作短編の5話とも、たちまち読了。そして、1話から4話までの隠された真実が最終5話で明らかになる。著者の仕掛けにまた脱帽。 さらに、主人公は新米研修医栂野真琴だろうが、法医学の権威光崎教授、紅毛碧眼の准教授キャシー、各3人のキャラクターが、それぞれにまた何ともユニークで、この作品の魅力をいやがおうにも引き立てている。 続編も、近々刊行されるらしいので、それもまた見逃せない。
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面白かった~。『ヒポクラテスの誓い』読んでいるうちに、冒頭で記述のあった誓いの意味がどんどん染みこむように心に響きました。医療ミステリー。次回作も有るんですね。刊行が待ち遠しい♪今回も古手川くん登場。いい味出してくれてますね♪
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この作家は本当に面白い。 取材なしに数々の専門分野を題材にミステリを作り上げるそうだ。 研修医の成長譚としても楽しめるので、続編もあるはず?。
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