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子どもの頃から哲学者 の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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2024/09/02

哲学ってけっこう身近なことも話題にするのだなと感心した。自分のことを追求するのもありだけど、社会の行く末について哲学的にアプローチするのもありだなと思った。今まであまり「考える」ことをしてこなかったので、これを機に少し「考える」ことも始めてみたい。

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2024/06/26

信念は何らかの欲望から作り出されている。欲望の次元まで遡ることで共通了解が生まれる可能性を見いだせる。

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2024/06/22

 哲学の入門書なのかと思って手に取ってみたが,これは,苫野さんの自伝だった。  苫野さんのユニークな哲学・道徳が,どんなところから出てきたのか。  コ難しい論理は置いておいて,いろいろと悩み,挫折してきたことが,すべて今の苫野さんにつながっていることが分かって,ますます親近感を覚...

 哲学の入門書なのかと思って手に取ってみたが,これは,苫野さんの自伝だった。  苫野さんのユニークな哲学・道徳が,どんなところから出てきたのか。  コ難しい論理は置いておいて,いろいろと悩み,挫折してきたことが,すべて今の苫野さんにつながっていることが分かって,ますます親近感を覚えてしまった。  それにしても,学生時代の「教祖」のような姿にはビックリさせられる。本当にそんな道を歩んできたのかと,疑いたくなるような人生だった。  みんな,悩んで大きくなった…という当たり前のことを再確認できる本だ。

Posted byブクログ

2024/03/20

著者である苫野さんの半生を、ユニークに自伝的に紹介しながら、いかに哲学によって考えが変化したり、整理されていったかが書かれています。 哲学的な内容としては「はじめての哲学的思考」と重複する部分がありますが、より簡略的で、厨二病の人や若年層、鬱気味の人にターゲットを向けたような印...

著者である苫野さんの半生を、ユニークに自伝的に紹介しながら、いかに哲学によって考えが変化したり、整理されていったかが書かれています。 哲学的な内容としては「はじめての哲学的思考」と重複する部分がありますが、より簡略的で、厨二病の人や若年層、鬱気味の人にターゲットを向けたような印象。 とても分かりやすいく面白い内容でしたが、 本書の立ち位置がちょっと曖昧だったので⭐️3つにしました。高校生向けかなあ。

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2024/03/08

哲学って難しいという先入観があったけど、この本は哲学初心者にも役立てられるように書かれている。 そこに、作者さんの優しさを感じる。 どんな学びも基礎から積み上げることが大切。

Posted byブクログ

2024/02/09

哲学史というより、「そもそも哲学って?」という疑問を持っていたので、とてもいい読書体験になった。ここまで黒歴史を公に向けて発信できるメンタルマジで強いし(きっと国会図書館とかにも入るのだろう)、中二病的な部分は死ぬほど自分にも思い当たって、枕に埋もれて叫びたくなった。2,000円...

哲学史というより、「そもそも哲学って?」という疑問を持っていたので、とてもいい読書体験になった。ここまで黒歴史を公に向けて発信できるメンタルマジで強いし(きっと国会図書館とかにも入るのだろう)、中二病的な部分は死ぬほど自分にも思い当たって、枕に埋もれて叫びたくなった。2,000円足らずで人の人生をトレースできる本ってメディアはすごい。 【以下メモ】共通了解/自由の相互承認/幸せになるには、欲望を変えること/相手の信念の底にある欲望を見ることで、納得点が見つかる可能性が出てくる その昔、同じく苫野さんの「はじめての哲学的思考」(ちくまプリマー新書)を読んだ時は全然ピンと来なかったのだけど、自分の中で少し関心が強まったのか、「子どもの頃から哲学者」は読み易く感じた。

Posted byブクログ

2023/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「苫野一徳」月間、ラストの4冊目 苫野氏の半生と共に紐解く「哲学」 しかしユニークと言うか、個性的で面白い人 そして節目節目で私の思い出や辿ってきた道と所々交差?!してきているのがまた不思議 一度講演会でもオンラインサロンでも…お話を聞いてみたいなぁ〜

Posted byブクログ

2023/03/22

積読をふと手に取って一気に読んでしまった。もの凄く面白い。ほぼ同世代で哲学に惹かれおまけに双極性なのもあって、とても親近感を覚える。と同時に、自分が哲学者になれなかった理由を面と向かって突きつけられた気もする。 それはこういうことだ。「つまり僕は、ある意味では自分の「人類愛」思想...

積読をふと手に取って一気に読んでしまった。もの凄く面白い。ほぼ同世代で哲学に惹かれおまけに双極性なのもあって、とても親近感を覚える。と同時に、自分が哲学者になれなかった理由を面と向かって突きつけられた気もする。 それはこういうことだ。「つまり僕は、ある意味では自分の「人類愛」思想の正しさを確認するためだけに、哲学の本を読み続けていたのだ。今の僕からすれば、それは最悪の読み方だ。自分の信念に都合のいいように、哲学書を勝手に解釈しながら読む。それは哲学書の読み方として、一番やってはいけないことだ。」「古代から近代、そして現代へと、歴史の風雪に耐えた哲学書を読み込んでいくと、これら専門用語の意味と、その登場の理由や必然性などがよく分かってくるようになる。そしてその過程で、勝手なイメージを乗せて考えていた、自分のそもそもの“思想“の浅さにも思いいたるようになる。」僕に欠けていたのは、自分の信念を崩壊させる哲学史の洗礼であり、もっと言えば師匠との出会いだ。著者にとっての竹田青嗣のような。 鬼界さんは決して哲学史をやれとは言わなかった、とにかく考え続けろという指導だった。廣瀬さんは教え子に徒弟修行を強いるタイプではなかった。竹田青嗣の指導方法が唯一絶対ではないが、修論を書き終えて僕は自分の判断としてこれを職業にするなら哲学史をやらなければと強く思った。しかし、本当にやるべきことは、著者のように(翻訳とはいえ)原典を大量に通読することだった。 哲学史が必要だけど、興味はなかった。だって真理は自分の手の中にあったから。今となって思えば、だからこそ哲学の連綿たる蓄積に打ちのめされる必要があった訳だけれども、当時は職業哲学者の嗜みとして哲学史のお勉強をしなければという認識だった。そして、図書館から借りた哲学史の本に埋もれた夢枕に鬼界さんが立ってこう言った、「君本当にそんなことやりたいの?」これで僕は哲学者になるのをスパッと諦めた。だって哲学史になんて全然興味ないんだもの。 そうして僕は法律家になった。向いてないと思いつつ15年くらい実務をやってきた。今も哲学だけやれたら幸せだろうなとは夢想する。でも、僕は哲学者にはなれないだろうと思う。そう思うと今でも血が流れるくらい辛いのだけど。

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2022/08/20

筆者が哲学の道を志した経緯を記した本。 文章が軽快で哲学にちょっと興味がある程度の人(わたし)もとても気持ちよく読める。 途中で48時間笑い続けたことについて書かれているが、私はあまり自分の精神のバランスの崩壊が身体をコントロールできない部分まで侵食したような人間をノンフィクシ...

筆者が哲学の道を志した経緯を記した本。 文章が軽快で哲学にちょっと興味がある程度の人(わたし)もとても気持ちよく読める。 途中で48時間笑い続けたことについて書かれているが、私はあまり自分の精神のバランスの崩壊が身体をコントロールできない部分まで侵食したような人間をノンフィクションで見たことがなかったのでとても興味深かった。

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2022/03/01

躁鬱と戦いながら、苫野さんが哲学者になるまでの半生を綴った一冊。章ごとにコンパクトにまとめられた偉人たちの哲学が平易でかつ本質的。高校生とか大学生が読むと、受け取れるインスピレーションが多そう。「知らぬが仏」ではあるんだけど、深く考えることでしか得られない発想の境地はある。

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