十三番目の子 の商品レビュー
挿絵がとても素敵。お話と合っています。 「怪物はささやく」の作者だと思うと、ハードルが上がってしまって、少し物足りない感じがあります。
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最初のページからアニメーションのように、鳥が羽ばたいていく様子をパンしながら、岬にズームアップしていく挿し絵に期待が高まる。タッチはフェリクス・ホフマンに似ている。 始まり方はファンタジーっぽく、ちょっと作り過ぎた設定かなと思うが、バーンの苦悩の描写に、信頼できる作家だから、もう...
最初のページからアニメーションのように、鳥が羽ばたいていく様子をパンしながら、岬にズームアップしていく挿し絵に期待が高まる。タッチはフェリクス・ホフマンに似ている。 始まり方はファンタジーっぽく、ちょっと作り過ぎた設定かなと思うが、バーンの苦悩の描写に、信頼できる作家だから、もう少し読んでみよう、と思う。 結論から言えば、そんなに名作ではない。ダウドが完成させていながら未発表だったということは、仕上がりに不満があったのだろう。生きていれば、発表しなかったか、大幅に改稿していたのではないか。 ダウドのファンならいいが、初めて読むには適さないのでは。これを読んで、この作家の作品をもっと読みたいとは思わない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神やドラゴンをしずめるためにいけにえがささげられる話(そして時に勇者がそれを救う話)は神話や伝説にもたくさん出てくるけれど、この話は、そこに人間の弱さ(双子の誕生時の母、それをゆする産婆、冷淡な村人たち)をからめている。そして、最後にそれを乗り越える愛も。 さし絵も淡々とした文をおぎなって、胸をあたためてくれる。リスが、うれしいよね。そういうふうに、愛する人が自分を見まもってくれると信じながら生きていけたらいいな。 明日いけにえにささげられることをなげくダーラの姿が、若くして亡くなった著者に重なって、胸をつかれた。著者の魂が、作品とともに受けつがれますように。
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死ぬことを運命とし、死ぬために生きてきた。 13歳は刻々と近づいてくる。 彼女はどうやって生きてきたのだろう。どうやって自分を保ったのだろう。 死ぬために生きてきたのに、死を恐れる心を持ってしまっていたら、生きていけないように思う。 彼らの兄弟はどこにいったの?11人の兄弟は。
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