ザ・カルテル(上) の商品レビュー
前作『犬の力』から続投すると思っていたカランとノーラの名前が「主要登場人物」欄になかった時はがっかりしたものの、すぐに夢中になった。知っている名前もあることで、前作より早く物語に入り込めた。 おなじみアダンの豪奢な日常(刑務所でも!)には悪の魅力を感じてしまうけれど、今作は更に...
前作『犬の力』から続投すると思っていたカランとノーラの名前が「主要登場人物」欄になかった時はがっかりしたものの、すぐに夢中になった。知っている名前もあることで、前作より早く物語に入り込めた。 おなじみアダンの豪奢な日常(刑務所でも!)には悪の魅力を感じてしまうけれど、今作は更に対抗組織が増え、抗争の規模が大きくなったことで、一般人の犠牲者が増える。最後には麻薬組織側の肩を持つのはさすがに不可能な状況にまでなる。 この泥沼に、ウィンズロウはどんな結末を用意しているのだろう。
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盟友マリモっち(いつから?)の仇討ちのため、いよいよひまわりめろんさんの出陣です 弔い合戦じゃあ!(亡くなってないよ!) ってあれ? よく考えたら別にわいが勧めたわけじゃないや 勝手によみ始めて勝手に挫折したんだっけ(勝手に言うな) じゃあ弔い合戦は無しの方向で(だから!) ...
盟友マリモっち(いつから?)の仇討ちのため、いよいよひまわりめろんさんの出陣です 弔い合戦じゃあ!(亡くなってないよ!) ってあれ? よく考えたら別にわいが勧めたわけじゃないや 勝手によみ始めて勝手に挫折したんだっけ(勝手に言うな) じゃあ弔い合戦は無しの方向で(だから!) というわけでノワールの傑作『犬の力』の続編『ザ・カルテル』を遂に読み始めましたよ ブクログ本棚を確認したところ前作『犬の力』を読んだのは2022年5月 なんと1年半も間あいちゃいました(テヘ) だって上巻632ページ、下巻591ページの大作はさすがのわいも簡単には手を出せなかったんです だけどやっぱ読んで良かった! 面白かった! きっかけになってくれたマリモさんにちょっとだけ感謝!(ちょっとかよ) 内容はね 結局麻薬捜査官ケラーと麻薬王アダンの似た者同士の壮大な兄弟喧嘩が再び繰り返される二番煎じなんだけど もうスケールアップが半端ないんですよ そして前作との最大の違いは、二人が歳とってるってことなんです 歳を重ねることにより老練さがましたり、歳をとることの悲哀なんてのも反映されてる気がしましたね そしてなんといっても冒頭のメキシコで殺されたり、消えたりしたジャーナリストたちの名前の列挙ですよ 彼らに捧げるとありますが…これってもちろん言葉通りの意味もあるんでしょう だけど自分はこの本が「アメリカ」で書かれていることに意味があると思うんです このジャーナリストたちの名前には「アメリカ人」に対するウィンズロウの怒りが込められているんじゃないかと思うんです この人たちが消えてしまったのは、お前たちが麻薬漬けの毎日を断ち切ろうとしないからだぞ!と 麻薬王を産んでいるのはお前たちが貢いでいるせいだぞ!と この物語はドン・ウィンズロウの弔い合戦なのかもしれません きれいにまとめた!(自分で言わない方がいいこと)
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2020年2月「犬の力」再読に読み出したが200ページあたりで挫折。2年越しの再挑戦。今回は2週間で読了。下巻へ繋がった。
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『犬の力』の続編。 今回はとにかくカルテルの特殊部隊「セータ隊」が恐ろしい。拷問殺人は当たり前、恐喝の為に首を切り落とし、百人単位で人々を殺害する。 前作でギリギリ存在していた、"人として最低限のルール"を平気で破る集団の出現により暴力のインフレが凄まじい。...
『犬の力』の続編。 今回はとにかくカルテルの特殊部隊「セータ隊」が恐ろしい。拷問殺人は当たり前、恐喝の為に首を切り落とし、百人単位で人々を殺害する。 前作でギリギリ存在していた、"人として最低限のルール"を平気で破る集団の出現により暴力のインフレが凄まじい。 相変わらず面白いものの、前作の方が好き。
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アメリカ麻薬取締局DEAの捜査官とメキシコの麻薬カルテルの戦いを描いた『犬の力』シリーズを読もうとしても、Amazonでもhontoでも入手できない。 『犬の力』は図書館で借りて読んだ。シリーズ2弾の『ザ・カルテル上巻』も図書館で借りだし、あと数十ページというところで緊急事態...
アメリカ麻薬取締局DEAの捜査官とメキシコの麻薬カルテルの戦いを描いた『犬の力』シリーズを読もうとしても、Amazonでもhontoでも入手できない。 『犬の力』は図書館で借りて読んだ。シリーズ2弾の『ザ・カルテル上巻』も図書館で借りだし、あと数十ページというところで緊急事態宣言に伴う図書館休館だ。9月12日までだって?辛抱できない・・・。 犬の力から引き続き、骨太なストーリーで物語世界に引き込んでいく。上巻で読み終えることができるわけがない。ネットで古本にするか・・・。
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2021年2月21日読了。 犬の力に続く続編。 アメリカで収監されたアダン・バレーラがメキシコに移送され、メキシコの刑務所から脱獄する。 上巻だけでも立派な長編並みのページ数。しかし、先が読めないストーリー建てなので、忍耐強くページをめくる。 下巻も上巻に劣らない、分量。 ...
2021年2月21日読了。 犬の力に続く続編。 アメリカで収監されたアダン・バレーラがメキシコに移送され、メキシコの刑務所から脱獄する。 上巻だけでも立派な長編並みのページ数。しかし、先が読めないストーリー建てなので、忍耐強くページをめくる。 下巻も上巻に劣らない、分量。 そして、完結編となる「ザ・ボーダー」は京極夏彦なみの長編。 ほかにも読みたい小説が多々あるので、この麻薬戦争を早めに終わらせたい。 違った意味で、寝食を削ってでも読む小説。 あ、面白いですよ。 でも、読み手を選びます。
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前作「犬の力」の続編。前回は血煙の嵐の中、物語は進行してゆくが本作はそれ程、目を覆うようなシーンは少ない。 非常に読み応えがあって一気に読み続けた。クライムノベルの傑作だ。
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2020.02.23上下巻読了 面白いか否かと聞かれれば、おもしろくはないと答える。 しかしながら読み応えはあった。 とにかく殺戮に次ぐ殺戮。 救いなんか全くない。グロい殺人の連続で、内容がある作品とは言えない
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※このレビューにはネタバレを含みます
『犬の力』の続編。 前作どんな結末だったのか思い出せないが、今作は一線を退いてひっそりと身を潜めるケラーと刑務所内で機を伺うバレーラの近況から始まる。 バレーラの娘の葬儀を終え、機は熟したとばかりに物語が動きだし、メキシコ全土とアメリカDEA、ホワイトハウス周辺を巻き込んだ壮大な麻薬戦争の第二幕が上がる。 いつもあと一歩のところでバレーラをとり逃がすケラー、脱獄後じわじわと当時の力を取り戻すバレーラ。 登場人物が多すぎるし、敵味方が複雑に入れ替わる世界での話なので少し時間が空くと「あれ、これ誰だっけ」となる傾向は否めないが、総じて周辺人物達がうまい具合に2人の主人公の復讐合戦に織り込まれていて、慣れてくるとぐいぐい読まされてしまう。 終わりなき戦いの様相を呈するこの話はどう終結するのか。 下巻へ続く。
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とりあえず、、 第三章に出てきた子どもと引き離されるジャーナリストの父親の話が身につまされすぎて辛い。 脱獄後のアダンを追跡するドライブ感は最高です。ページをめくる手が止まりませんでした。 アダンの情人が前作と対比的なのも良いですね。 さて下巻買わな。
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