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向田理髪店 の商品レビュー

3.7

165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    52

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2024/07/30

北海道の過疎化が進む街での小さな出来事。 何かが大きく変わることはないが、微かな変化が人々の心に希望を持たせるほっこりした話。

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2024/06/07

北海道の過疎地が舞台。 田舎での日常が丁寧に描かれていた。 高齢化が進む町、若者の都会への流出とそれに伴う後継者問題etc… 少子高齢化と言われる今、日本のあちこちで起きている問題なのかもしれないと思いながら読む。 義理と人情と、田舎ならではの人との距離の近さを感じた。 人との...

北海道の過疎地が舞台。 田舎での日常が丁寧に描かれていた。 高齢化が進む町、若者の都会への流出とそれに伴う後継者問題etc… 少子高齢化と言われる今、日本のあちこちで起きている問題なのかもしれないと思いながら読む。 義理と人情と、田舎ならではの人との距離の近さを感じた。 人との距離が近すぎるのは得意ではないけれど、それでもとても心強く温かく感じた。 みんなで助け合っている、そういう風に感じたのだ。 故郷に戻ってきた若い世代が町おこしに奮闘する姿に、過疎の町と言ってもこの町は捨てたもんじゃないと思わされた。 いろいろな問題はあるけれど、毎日明るく助け合いながら生きている姿は魅力的。 重いテーマが根底にありながらも楽しく読めた。

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2024/02/29

北海道の寂れた田舎町、その静けさが伝わってくるような文だった。そこに生きる人々の、田舎ならではの細かな心理描写が奥田英朗だなと。 記憶に微かに残る真冬の北海道、そして馴染みある北海道の方言に心が疼いた。大きな事件は起きない。でもたしかに生きている人々がいる。そう感じさせられる本。

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2024/01/10

北海道の過疎の町を舞台にしたお話し。若い人達が前向きで、町民もみな助け合う町。 実際はこんなにいいことばかりではないのでは…と捻くれて読んでしまった部分もありますが、明るく穏やかな話しの方が読んでいて楽しいので、これでよし。

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2023/11/14

北海道の過疎化した地域の人情味溢れるお話し。田舎ならではの濃密な人間関係はともすると息苦しさに変わることもある。それを奥田さんはとても暖かく描いている。過疎地域ならではの問題、地域おこしなどと並行して、理髪店を継ごうと帰ってくる息子への親としての葛藤なども描かれています。ほっこり...

北海道の過疎化した地域の人情味溢れるお話し。田舎ならではの濃密な人間関係はともすると息苦しさに変わることもある。それを奥田さんはとても暖かく描いている。過疎地域ならではの問題、地域おこしなどと並行して、理髪店を継ごうと帰ってくる息子への親としての葛藤なども描かれています。ほっこりする作品でした。

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2023/09/24

著者、奥田英朗さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 奥田 英朗(おくだ ひでお、1959年10月23日 -)は、日本の小説家。主な作品に『最悪』(1999年)、『邪魔』(2001年)、『イン・ザ・プール』(2002年)、...

著者、奥田英朗さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 奥田 英朗(おくだ ひでお、1959年10月23日 -)は、日本の小説家。主な作品に『最悪』(1999年)、『邪魔』(2001年)、『イン・ザ・プール』(2002年)、『空中ブランコ』(2004年)、『オリンピックの身代金』(2008年)など。 広告プランナーなどを経て、出版社に持ち込んだ『ウランバーナの森』(1997年)でデビュー。『空中ブランコ』で直木賞受賞。巧みな心理描写で多彩な作品を紡ぐ。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 北海道。寂れてしまった炭鉱町。通りにひと気はないけれど、中ではみんな、侃々諤々。心配性の理髪店主人が暮らす北の町は、案外にぎやか。身に沁みて、心がほぐれる物語。 ---引用終了 本作は、昨年映画化されたようです。 以下は、ウィキペディアの引用です。 ---引用開始 森岡利行脚本・監督、高橋克実主演で映画化。2022年10月7日、福岡・熊本で先行公開。その他地域は同年10月14日公開。 舞台となる寂れた炭鉱町は、原作では北海道の苫沢町であるのに対し、映画では福岡県の筑沢町となっている。 ---引用終了

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2023/07/15

のほほんとして過疎化で暮らす人たちの交友関係やおせっかいに煩しさもあるけど、みなが温かい。この物語に出てこないけどいやな性格の人もいるのだろうけど向田理髪店には店主の人柄か誰もイヤな人はでてこない。淡々とつまらない毎日に少しのニュースで彩りを備えている感じ。 いい時間を過ごす事が...

のほほんとして過疎化で暮らす人たちの交友関係やおせっかいに煩しさもあるけど、みなが温かい。この物語に出てこないけどいやな性格の人もいるのだろうけど向田理髪店には店主の人柄か誰もイヤな人はでてこない。淡々とつまらない毎日に少しのニュースで彩りを備えている感じ。 いい時間を過ごす事ができた

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2023/05/01

北海道の田舎村を舞台に、地元の人ならではの感覚で綴られる。登場人物の伏線回収もなく、中途半端な終わりに残念。スナックのママ、死にかけたおじいさん、地元愛ある息子の職、、無理やり事件を起こして終わらせた印象。

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2023/02/16

北海道の札幌近郊にある財政破綻した街、苫沢町。 夕張市をモデルにしていると思われる。 そこで昔から理髪店を営む二代目店主。 大半の若者は町を出て行き、街は高齢化していく。 店主の人柄からか、田舎ならではの陰湿な感じはこれっぽっちも見当たず。 町に残ったり出戻りしたりしてこれから街...

北海道の札幌近郊にある財政破綻した街、苫沢町。 夕張市をモデルにしていると思われる。 そこで昔から理髪店を営む二代目店主。 大半の若者は町を出て行き、街は高齢化していく。 店主の人柄からか、田舎ならではの陰湿な感じはこれっぽっちも見当たず。 町に残ったり出戻りしたりしてこれから街を盛り上げていこうとする若い子達の未来が明るいものになりそうな予感を残す終わりでした。

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2023/02/01

久々の奥田作品。 今回は、北海道の過疎化したとある町・苫沢での日々を描いてます。 田舎って、プライベートがなく、何をしても全て見られていて、一瞬で町全体に知られてしまうというマイナスなイメージしかなかったけど、苫沢は何があっても町のみんなで守りあって助け合っていこうという温かさを...

久々の奥田作品。 今回は、北海道の過疎化したとある町・苫沢での日々を描いてます。 田舎って、プライベートがなく、何をしても全て見られていて、一瞬で町全体に知られてしまうというマイナスなイメージしかなかったけど、苫沢は何があっても町のみんなで守りあって助け合っていこうという温かさを感じました。奥田さんのほっこり系、本当いいなぁ。奥田さんって、どんな題材でも自然に描けて、毎回どんな生活をされてるんだろうと気になります。

Posted byブクログ