夢幻花 の商品レビュー
世の中には負の遺産というものがある。それがそのままにしてなくなるものならそのままにすればいい。でもそうでないなら誰かが引き受けるしかない
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花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。 第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、 この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。 一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追ってい...
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。 第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、 この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。 一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた。 宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく。 ************************************** やっぱり、この作家はすごいと思った。 読みやすいのは当然やけど、自分がそこにいるかのように、情景が頭に出てきて、わかりやすい。 しかも、ミステリーと言えども話が深い。 必ず、人間味と言うか、主人公は一人ではない、と言うか、それぞれ、よい意味でクセがある。 最後にはそれが全て繋がって、解決する。 終盤になると、だんだん内容がわかってくると思いきや、最後の最後まで面白さが隠れてる。 犯人が捕まり、はい、解決しました、で終わりじゃないから、面白かった。
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たくさんの花を育てながら一人余生を過ごしていた老人が殺された。ただの強盗殺人事件と思われたが、そこにはもっと奥深い因縁が隠されていた…。 プロローグが一体どんなふうに事件の真相に結び付くのか、中盤になってもなかなかつかめず、すべての登場人物があやしく見えてしまった。 相関図や背景...
たくさんの花を育てながら一人余生を過ごしていた老人が殺された。ただの強盗殺人事件と思われたが、そこにはもっと奥深い因縁が隠されていた…。 プロローグが一体どんなふうに事件の真相に結び付くのか、中盤になってもなかなかつかめず、すべての登場人物があやしく見えてしまった。 相関図や背景が複雑かつ意外性に満ちていてそこは期待を裏切らなかったけれども、蒼太の母の態度などは、真相が分かってもやはり少し大げさでは?と思わざるを得なかった。私の、宿命というもののとらえ方が浅いのか。
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いろんな、話がバラバラにあって 繋がるのは満足できるけど 後半に掛けて無理に繋げてるようにも思った。
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久し振りの東野圭吾新作。 布石や伏線が最後に一つの真実に繋がる様が、まさに東野作品の真骨頂という感じ。 人が死んだり殺されたりはやはり良い思いはしないけど、最後は色々ハッピーエンティングになってよかったなあ。 読んでるうちに、「あれがそういうことだったのか」とか、自分の中...
久し振りの東野圭吾新作。 布石や伏線が最後に一つの真実に繋がる様が、まさに東野作品の真骨頂という感じ。 人が死んだり殺されたりはやはり良い思いはしないけど、最後は色々ハッピーエンティングになってよかったなあ。 読んでるうちに、「あれがそういうことだったのか」とか、自分の中で線が繋がっていく感覚が快感。 最後、パタパタパタッとドミノように繋がってゆく感覚。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーん内容的には非の打ち所がないくらい緻密で淡々と捜査が行われ解決していくという感じだったが・・・。今作品はいまひとつ盛り上がりが無かったような気がする。帯にもあるように東野さんが「こんなに時間をかけ、考えた作品」なんだろうけど・・・。ただ、事件の背景および、黄色いアサガオの因縁はよくわかった。最初は世にも珍しい黄色いアサガオをめぐる盗難事件かと思いきや、種の幻覚剤としての使用にによる殺人事件だった。さすがにそこまでは思いもよらなかったけど・・・。面白かったと思う。
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黄色いアサガオには手を出すな。 元水泳選手の秋山梨乃、父や兄と確執のある蒲生蒼太、梨乃には植物関係の会社に勤めていると言った蒼太の兄要介。 黄色いアサガオを巡る謎。
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バラバラのピースを、非常に上手くまとめあげているのは、さすがです。読み進めても全然犯人の検討がつかなかった。
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冒頭の話がどう繋がってくるのか? 黄色い朝顔とは? と、気になる題材の中に本筋の事件が展開される。盛りだくさんなのだが、綺麗にひとところに収まる気持ちよさ。 一気に読み進められるのはさすがです。
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世の中には負の遺産というものがある。 それが放っておけば消えてなくなるものなら、そのままにしておけばいい。でもそうでないのなら、誰かが引き受けるしかない...
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