男が働かない、いいじゃないか! の商品レビュー
男性学についての本。 「男/女らしさ」という社会の中で連綿と受け継がれてきた規範・常識があって、それが多くの人間にとって重圧になっている。そういう意味で、問題はシンメトリーな筈なのだが、昨今の日本社会では、男性の側面が削ぎ落とされている。故に、「男は弱音を言うべきではない」「男...
男性学についての本。 「男/女らしさ」という社会の中で連綿と受け継がれてきた規範・常識があって、それが多くの人間にとって重圧になっている。そういう意味で、問題はシンメトリーな筈なのだが、昨今の日本社会では、男性の側面が削ぎ落とされている。故に、「男は弱音を言うべきではない」「男は強くないといけない」という呪縛が益々強化されているのではないか。 核心たるシンメトリー性(男性も女性も両方"らしさ"に悩まされている)が意識されていて良かった。
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男性学の専門家による分かりやすいよい本。 男性学は女性のため、社会のためになる学問。 素朴な疑問が章のタイトルになっていて、息子にも読ませたいなと思うような平易な文章。 平易だけど、中身はたっぷりで、常識を疑うよいきっかけになる本です。
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以前、「ルポ東大女子」で取り上げられていて、この度読了。 これを読んでいると、まだまだ自分も根性論的なところがあるのかなと感じた。また時間が経ってから読み返すと印象が変わるかもしれない。
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「男性学」ってなんだろうと思って手に取った。 読み始めてみると、「普通とか常識とか世間の目とかに縛られなくてもいいじゃないか」というような主旨が書かれていた(ように自分では読み取れた)。 個人的には、もとからそう思ってる派だったので、ほぼ新しい知見や気づきは得られず・・・。なので...
「男性学」ってなんだろうと思って手に取った。 読み始めてみると、「普通とか常識とか世間の目とかに縛られなくてもいいじゃないか」というような主旨が書かれていた(ように自分では読み取れた)。 個人的には、もとからそう思ってる派だったので、ほぼ新しい知見や気づきは得られず・・・。なので結局、ほとんど読み飛ばしてしまった・・・。 ある意味得られたとしたら、世の中の普通の人たちはここに書かれてることを普通と思ってるのかな?という学びであった・・・。
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ふつうとされる男性像を疑うことが大事 ある男性像(オタクなど)が否定される場合、どんな男性像を肯定したいのかという社会の狙いを見抜くのは大切だと思った 男も多様性の中に入っているのだからこそ多様性を大事にすべき(もっとも多様性扱いされていない気もするが)
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男性学って、どんなのだろうと思って読んでみたら、データも事例もなく、俺はこう思うよ、みたいなことが書き連ねてあって大変がっかりした。大学の先生ともあろう人がこんな本出していいのかな。新書ってこういう内容でもいいの。 働き方の多様化ブームにのって男性学とかいうとちょっと面白いし、そ...
男性学って、どんなのだろうと思って読んでみたら、データも事例もなく、俺はこう思うよ、みたいなことが書き連ねてあって大変がっかりした。大学の先生ともあろう人がこんな本出していいのかな。新書ってこういう内容でもいいの。 働き方の多様化ブームにのって男性学とかいうとちょっと面白いし、そういうので仕事を作ってるのかな。
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読了。自殺するほど、追い込まれそうであれば、正しいと思ったが、著者の意図は、違うかもしれない。ほんとうに全ての人がそれを認めるやさしさが必要と解釈した。難しいなと思う。自分は今40代で、2浪してやっと入れた夜間の大学で就職活動をして、なんとか今の会社に決まった。運が良かったと謙遜...
読了。自殺するほど、追い込まれそうであれば、正しいと思ったが、著者の意図は、違うかもしれない。ほんとうに全ての人がそれを認めるやさしさが必要と解釈した。難しいなと思う。自分は今40代で、2浪してやっと入れた夜間の大学で就職活動をして、なんとか今の会社に決まった。運が良かったと謙遜して思うが、本音では、自分はフリーターになるヤツより頑張ったと思っており、いろいろな人に偏見や見下しを持っていた。今も持ってるかもしれないが、小さくなってきたかもしれない。いろいろなことが、あったからかもしれない。東北の震災では、考えさせられた。生きる人、死ぬ人やって来た人生なにも関係ないと思った。娘が、生まれ今も健康に育っている。でも病気になると生きてさえいれば何もいらないとその時だけ考えたりする。大人になりつつあるのかなと考えた。家事は仕事なのでは、と思うのだが、違うのだろうか?
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男にも「仕事」以外の人生があっていいとは思います。こういった本を出版するのも問題提起としてはいいと思います。しかし、この本で指摘しているような「男」原理主義者に響く文章とは思えません。本当にめんどくさい原理主義者の問題行動について、一部の理解者とだけ共有しようとする「狭さ」が少し...
男にも「仕事」以外の人生があっていいとは思います。こういった本を出版するのも問題提起としてはいいと思います。しかし、この本で指摘しているような「男」原理主義者に響く文章とは思えません。本当にめんどくさい原理主義者の問題行動について、一部の理解者とだけ共有しようとする「狭さ」が少し不快です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
田中先生の本は2冊目。内容的には「男がつらいよ」とあまり変わらない印象。 1項目4ページという決まりがあるからか、時々「結局この項目では何を言い切りたかったのか?」とモヤっとするところもあった。項目を少なくしてもうちょっと議題を掘り下げてほしかった。 男性に対して寛容じゃないね、と言われたことがある女性の一人として。ちょっとでも男性のことをわかることができたらいいなと思って読んだ。 はじめに 男性学って何ですか 第1章 就職できなくたって、いいじゃないか 男性にもいろいろな人がいる 正社員として就職できないと人生終わりですか フリーターよりもブラック企業の正社員のほうがましですか 働くなら中小企業より大企業ですよね 無職って恥ずかしくないんですか ひとつの会社で働き続けるべきですか 公務員は安定していますよね 生き残る企業はどこですか 男なら夢を追いかけるべきですか 男の価値は年収で決まりますか 第2章 女性に悩んだって、いいじゃないか 女性との関係をどう考えるか どうすればモテますか 恋人がいないのは変ですか 相手を選ばなければ結婚できますよね 低収入の男は結婚できないって本当ですか 女性をリードできないとダメですか 女は主婦になるのが幸せですよね 共働きを続けるのは無理がありませんか 産後クライシスって何ですか イクメンは理想の父親像ですよね 第3章 会社に怒ったって、いいじゃないか 職場の権力問題を考える 一生懸命働くことの何が悪いんですか 定時に帰ってもいいですか 競争に負けるのは自己責任ですか パワハラはされるほうにも問題がありますか 「うつ」は他人事だと考えて大丈夫ですか 育児休業を取ってもいいですか 一般職って楽をしすぎですよね 管理職の女性は無理をしていますよね 無能な上司にどう接すればいいですか 第4章 世の中のせいにしたって、いいじゃないか 老害に鉄槌を下す 世の中、間違っていますよね 昭和のほうが幸せでしたか 未来に希望はありますか 人とのつながりを大切にしなきゃダメですか これからは地方の時代ですか グローバル化にはどう備えればいいですか 政治に関心を持つ必要はありますか どうして多様性を認めなきゃいけないんですか 結局、社会は変わりませんよね さいごにー男が働かなくてもいいですか おわりに
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烏兎の庭 第五部 書評 4.17.16 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/tosi.html
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