海の見える理髪店 の商品レビュー
長編かと思っていたら短編集でした。どれもちょっと切なくて良い話。『海の見える理髪店』より最後の『成人式』が好き。
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短編集。共通して表題の理髪店に来るお客さんの話なのかと思ったらそういうわけでもなかった。 人生次のステージに行くときに引っかかってたものを解消しに行くようなお話が6つありました。
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どうして読みたいと思ったか覚えていないが、2年くらい前から読みたい本リストに入れていて、ようやく読みました。 短編集で、どのお話も哀しみや苦しみがベースにあって、読んでいて楽しい本ではありませんでした。でも、淡々とした文章で希望に向かっている感じは良かったです。 最後の話は子...
どうして読みたいと思ったか覚えていないが、2年くらい前から読みたい本リストに入れていて、ようやく読みました。 短編集で、どのお話も哀しみや苦しみがベースにあって、読んでいて楽しい本ではありませんでした。でも、淡々とした文章で希望に向かっている感じは良かったです。 最後の話は子供亡くした夫婦のお話。自分にも起こりうることで、胸が痛みました。
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海の見える理髪店を舞台にしたいくつかのお話かと思って読みましたが、理髪店が舞台なのは1編だけでした。短編なので読みやすいと思います。 可もなく不可もなくといった感じです。
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装丁とタイトルに惹かれて手に取った。 苦しくなる話もあった家族のお話。1つ目のストーリーで泣いた。100%好みというわけではないけれど、たまにはこうした人間物語を読むのもいいなと思った。
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あまり気にせず手に取ってから気付きましたが、6から成る短編小説集です。 どれも毛色が違って魅力的な作品ばかりですが、扱うテーマは重めのものもちらほら。 でもなんて言うんでしょうか。どれも筆者のニヒル?シュール?な表現、言い回しによって決して明るくはないが暗すぎもしない独特の世界観...
あまり気にせず手に取ってから気付きましたが、6から成る短編小説集です。 どれも毛色が違って魅力的な作品ばかりですが、扱うテーマは重めのものもちらほら。 でもなんて言うんでしょうか。どれも筆者のニヒル?シュール?な表現、言い回しによって決して明るくはないが暗すぎもしない独特の世界観は共通してるかもしれません。 結末も必ずしも明瞭ではないのですが、それが逆に読み終わった後に少し考えさせられる余韻を与えてくれて、心地よかったです。 興味ある方は是非に。
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短編集。どの作品も物悲しさや少し毒気のようなものがあり、なんとなく後味の悪さを感じた。波長が合わなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
理髪店の店主が語った彼の人生と、もうすぐ結婚する店主の息子でお客さんとして来店してきた親子の交流。 見栄っ張りで娘に期待する思いが強すぎた母に育てられ、疎遠になっていた私。 久しぶりに会った母は認知症で以前とは違う姿に戸惑い、過去のしがらみから解き放たれた瞬間。 仕事ばかりに夫に嫌気が差して農家の実家に幼い子供と転がり込んだ私。 朝早く仕事をする家族と、恋人時代に夫とやりとりしていた手紙と、真夜中にくる古めかしい文面のメールの正体。 母と一緒に親戚の家に引っ越したけれど、親戚や町の人たちの白い目にうんざりしていた小学生の私は 意を決して家出したものの自分に親切な大人すらも彼らには悪人にされてしまう世知辛いな現実。 父の形見の古い時計を修理屋で直してもらいながら、店主の家族の思い出の時計の話と 定年退職前に会社を辞めた私自身と重ね合わせた父の生前のこと。 5年前に亡くなった娘の代わりに夫婦で成人式に出るために 若作りと当日に再会した娘の同級生たちとの交流。 ずっと理髪店を舞台に話が進むと思ってたけど、 短編だった!
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すごいよこった。 荻原浩さん、改めて色々読み込もうと思った。 空は今日もスカイが最高に良かった。 自分の世界にどっぷりっつかっている小学生のプチ家出、冒険の物語。 どこまでも自分中心に世界が回っていて、マイペースなのがよかった。 幼い頃の自分をみるようだった。
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6つの短編は、どれも普通に暮らす人にありそうなエピソードを淡々と描いたような作品で、著者から強く訴えるものはあえて排除してある感じ。 読者それぞれが自分の経験と感性で何かを汲み取るか感じとるべき物語りなのだろうと解釈した。
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