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恩讐の鎮魂曲 の商品レビュー

4.1

133件のお客様レビュー

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    35

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

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2016/05/19

中山七里さん、初めて読んだ。 自分に自信があって押しもつよい御子柴。嫌いじゃないな。 過去の出来事もきちんと自分の糧にしている。 周囲から浮いているのも悪くいことではないと思う。 これほど力強く行きたいなぁ。 別の作品も借りてきて読んでみよう。

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2016/05/13

弁護士御手洗シリーズ。 医療少年院時代の教官・稲見が自分が入所していた老人ホームの介護士栃野を殺害する事件を起こす。御手洗は自身が生まれ変わることができたきっかけをくれた恩人を救おうと奔走する。 少年時代の事件が明るみになり、世間の風当たりが強くなった御手洗。それでも以前のような...

弁護士御手洗シリーズ。 医療少年院時代の教官・稲見が自分が入所していた老人ホームの介護士栃野を殺害する事件を起こす。御手洗は自身が生まれ変わることができたきっかけをくれた恩人を救おうと奔走する。 少年時代の事件が明るみになり、世間の風当たりが強くなった御手洗。それでも以前のような勝率を誇っているのがすごい。だが、栃野自身は真っ当な罰を受けたいと、自ら自分の弁護をしている御手洗の邪魔をするかのような発言を…仕事柄、教官時代に子どもたちに自分が言ってきたことだと、刑を真逃れようとはしない。普通の人は自己保身で罪を軽くしようと必死になるもの。稲見のその潔さは今いきる私たちも見習うべきだなぁと思った。

Posted byブクログ

2016/05/10

前二作ほど衝撃的などんでん返しはないものの、ダークヒーローの御子柴が人間臭く描かれているのでドラマ性がありますし、意外な判決とちょっと感動的な結末も用意されており、満足度は高いです。 また、介護施設の闇というタイムリーな社会問題や法律について色々考えさせられる作品なので読み応えは...

前二作ほど衝撃的などんでん返しはないものの、ダークヒーローの御子柴が人間臭く描かれているのでドラマ性がありますし、意外な判決とちょっと感動的な結末も用意されており、満足度は高いです。 また、介護施設の闇というタイムリーな社会問題や法律について色々考えさせられる作品なので読み応えは抜群だと思います。

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2016/05/09

弁護士御子柴シリーズのものだったようですが、よく知らずに、これが私のシリーズ初作品となります。 前作などを読んでいなくてもすんなり入っていけました。 かつて罪を犯して医療少年院に入っていた御子柴が、少年院時代の恩師・稲見が特別養護老人ホーム内で介護士を殺害するという事件が起こった...

弁護士御子柴シリーズのものだったようですが、よく知らずに、これが私のシリーズ初作品となります。 前作などを読んでいなくてもすんなり入っていけました。 かつて罪を犯して医療少年院に入っていた御子柴が、少年院時代の恩師・稲見が特別養護老人ホーム内で介護士を殺害するという事件が起こったことを知り、何としても稲見を救うために弁護人となって奮闘します。 人の命の重さ、命の価値の比較、罪を償うということ、依頼人の利益とは…など、重く考えさせられました。 真実に辿り着きたくて、一気に読んでしまいました。

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2016/05/08

 過去が知れ渡ってしまい、仕事が激減してしまった御子柴は、今までにも増して、どこかに弁護士が介在できるようなネタがないか探すため、新聞をくまなく読んでいた。すると社会面に信じられない記事を見つける。医療少年院時代の教官・稲見武雄が介護士を殺めた容疑で逮捕されたというのだ。  唯...

 過去が知れ渡ってしまい、仕事が激減してしまった御子柴は、今までにも増して、どこかに弁護士が介在できるようなネタがないか探すため、新聞をくまなく読んでいた。すると社会面に信じられない記事を見つける。医療少年院時代の教官・稲見武雄が介護士を殺めた容疑で逮捕されたというのだ。  唯一人間として信頼している稲見が逮捕されてしまったことで、らしからぬ行動を取り続ける御子柴。とにかく恩師を助けたい、なんとか刑務所には入れたくないと、もてる全ての力で裁判に挑んでいる。だんだん人間らしくなっていく感じがすごくいい。しかしそれだけに結末はすごく切ない。稲見がそんなことするはずないというのは読者側も同じ気持ちだったので、それが証明されたのは嬉しいものの、結果的には御子柴初めての敗北ということになるのか。でも、それをまた救ってくれたのが「追憶の夜想曲」のあの子。今回もまた、いろんな作品と繋がっているのが嬉しい。

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2016/05/06

繋いで、繋いで、見事にまとめました、結果は別として。特にラストの手紙は意表をつかれました。これで次回作も読めそうですね。

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2016/04/28

前作2作をすっ飛ばし。(図書館本には偶にこういう事が起きる)一応予備知識があったもののこのシリーズは順番通り読んだ方がより一層面白いと思う。介護施設で介護士が殺害される事件が起こる。被告人は御子柴の担当教官だった稲見。「緊急避難」という聞きなれない刑法を韓国籍船の沈没と介護施設の...

前作2作をすっ飛ばし。(図書館本には偶にこういう事が起きる)一応予備知識があったもののこのシリーズは順番通り読んだ方がより一層面白いと思う。介護施設で介護士が殺害される事件が起こる。被告人は御子柴の担当教官だった稲見。「緊急避難」という聞きなれない刑法を韓国籍船の沈没と介護施設の介護士による虐待事件、そして本題の殺人事件を絡めてどんな刑法なのかを問題定義していく。無罪にしたい御子柴、有罪にして欲しい稲見。稲見・小笠原夫人の思惑。あぁ、「法は全ての人において等しい」…。その言葉はとてつもなく重い。

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2016/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で。御子柴先生。好きすぎてどうしよう御子柴シリーズ。今作も最後の一文字まで大切に読ませて頂きました。『救われないことがどんなに苛酷なのか。裁かれないことがどんなに苛烈なのか。』『絶望というのはこんなにも精神を挫かせるのか。自己嫌悪というものはこんなにも気力を奪うものなのか。』恩師との再会。繋がっていくすべてのピース。要所要所で出てくる登場人物にも中山作品の繋がりを感じて嬉しい。最後のサプライズも素敵でした。

Posted byブクログ

2016/04/24

弁護士の御子柴が少年院で過ごした際の恩師である稲見を弁護する話。特老施設で余生を過ごしていた稲見が介護士を花瓶で殴り殺害で逮捕される。半身不随で車椅子生活の稲見がなぜ凶行に及んだのか?介護施設での虐待など社会問題が根本にあり、そもそも殺された介護士は害悪な人間だった。被害者関係者...

弁護士の御子柴が少年院で過ごした際の恩師である稲見を弁護する話。特老施設で余生を過ごしていた稲見が介護士を花瓶で殴り殺害で逮捕される。半身不随で車椅子生活の稲見がなぜ凶行に及んだのか?介護施設での虐待など社会問題が根本にあり、そもそも殺された介護士は害悪な人間だった。被害者関係者からは殺すしかないに値する憎しみを募らせていた。罪を受け入れた稲見の決断は分かる。人として害悪な奴と同じ判決で同等になりたくないもんね。

Posted byブクログ

2016/04/23

とても面白くって一気に読めた。いくつも繋がってて、『そういうことだったんだ』とハッとすることが多かった。かつての恩師を救うために奔走する御子柴弁護士。その強引ながらも情のあるやり方に引き込まれた。

Posted byブクログ