ルリユール の商品レビュー
中1の瑠璃は夏休みに祖母の家を一人訪ねる。 食堂を営む祖母は怪我で入院。 瑠璃は1人に。 瑠璃は散歩中に出会った不思議な雰囲気をもつルリユールのクラウディアに弟子入りした。 装幀の修復をしたり造本したりして物語は進む。 現代のおとぎ話だった。
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ファンタジー小説 本の修理する仕事にまつわる 1冊の本への思い出を紡ぐ短編 魔法のような幻のように消えてしまう
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大好きな村山早紀さん作品は変わらず切なく優しくあたたかい。ルリユールという職業は初めて知ったが、本好きとして憧れる。 本を愛してて良かった。本をこれからも愛したいと思う1冊。
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ルリユールという仕事がまず素敵。手作業で製本装填を行うことを指すんやけどほんまに良いよね。本好きとしては憧れの職業!そしていつものことながら出てくる人全員好き。どの話も好きやけど、黄昏のアルバムが1番胸にじんと来た。
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「秋のアリア ~宝島」 本の中に隠された手紙。 ぼろぼろになっていたからこそ躊躇われたが、しっかりと読み返していれば気付くことが出来たのだろうな。 「星に続く道」 退化してしまった記憶。 大手の商業施設が出来てしまえば、どれだけ腕のいい職人や魅力的な店があったとしても存続は危う...
「秋のアリア ~宝島」 本の中に隠された手紙。 ぼろぼろになっていたからこそ躊躇われたが、しっかりと読み返していれば気付くことが出来たのだろうな。 「星に続く道」 退化してしまった記憶。 大手の商業施設が出来てしまえば、どれだけ腕のいい職人や魅力的な店があったとしても存続は危ういだろ。 「黄昏のアルバム」 見てきた景色を残して。 偶然が重なったとはいえ誰も死なない未来があったかもしれないと思うと、自身を攻め続けてしまうだろう。 「魔人の夢 ~ボスポラスの人魚」 焼け落ち荒れた場所に。 何かを望む人には見つける事が出来るのだろうが、お礼をと後日訪れた時に目に映るのは何なのだろうか。 「春の小函」 魔女に弟子入りした妹。 素人が試行錯誤し作ったものだとしても、世界に一つしかないものは誰かの心を射止めることもあるだろう。
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本の修復に興味を持つ少女の不思議で穏やかな物語。 優しい人たちと少しシビアな境遇のバランスが良いので、寂しいだけで終わらない。 技術だけではなく魔法の力で修復出来るのもまあご愛嬌でしょう。
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村山さんらしい心が温かくなる不思議な物語。 もっとお話を膨らませそうな気がして物足りなさも感じましたがファンタジー的なところが小学高学年や中学生向けでも読んでもらえそうです。
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風早の街の港のそばの丘の上、ほおずき通りという古い商店街の近くに、美しい本を作る謎めいたルリユール工房があると。 そこではどんなに古く傷んだ本でも、元通りに直してくれるのだと。 その工房にたどりつくことさえできたならば、きっと直してくれると。 ルリユールという仕事・技術について...
風早の街の港のそばの丘の上、ほおずき通りという古い商店街の近くに、美しい本を作る謎めいたルリユール工房があると。 そこではどんなに古く傷んだ本でも、元通りに直してくれるのだと。 その工房にたどりつくことさえできたならば、きっと直してくれると。 ルリユールという仕事・技術についてや、瑠璃や智史の複雑な家族の事情や、謎めいたクラウディアや黒猫たちなど、盛りだくさんで悪くない雰囲気の話ではあるが、話のテンポといい内容といい、私にはあまりピンと来なかった。 おばあちゃんの見舞いや頼まれた家事を放っておいて工房に行ってばかりで良いのかなどと気になるんだな。 ルリユールという仕事・技術について初めて知ったが、そのディテールがもっと物語の中に組み込まれて描かれていたらと思った。 そんなことは他の専門的な本で読めと言われそうだが、せっかくの主題の技術が魔法の結果というのはちょっと残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小中学生の時に出会いたかったなぁ。 エピソード自体はそれぞれ良かった。けれど、最終的にクラウディアが本当に魔女でした、ということが、本を通じているけど魔法による解決に思えてしまった。
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本の修復や造本をする職人ルリユール。 瑠璃は魔法のような技術を持つルリユールのクラウディアと出会う。 本を愛する人たちの不思議な物語。本にまつわる思い出や思い入れを包み込むように、本に新たな命を宿す。 本は単なる記録媒体ではないんだなとしみじみ思う。
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