1,800円以上の注文で送料無料

ルリユール の商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2016/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

想いの詰まった本を、修復してくれる黒猫工房のクラウディアさん。 赤い髪の美しい女性。 美しい洋館に住んでいる不思議な人。謎めいていて、ふんわり優しい人。 持ち込まれた本にまつわる物語に、何度涙したことか。 誰も、みんな優しくて。 誰かを傷付ける意図なんてないのに、取り戻せないことに心を痛め続けている。 それを、クラウディアが修復した本が癒してくれる。 ルリユールって、なんて素敵なお仕事。 その仕事を習おうと決めた瑠璃ちゃん。 彼女も、幼い心に取り返せない後悔を抱えている。 でも、クラウディアさんと過ごして、ルリユールを教わることで先に進んでいる。 瑠璃の姉のあかねも、心に抱えるものがある。 なので、文庫本に彼女のお話が加えられていることが、とても嬉しい。 スパムおにぎりとレモンバターパスタ、むしょうに食べたくなっている。 早速、材料をそろえなくっちゃ。

Posted byブクログ

2016/04/28

命の繋がり 生きるということ それぞれ みな 何かを感じながら 生きている。 クラウディアさん なんだかステキだったな。 私も そんな人(?w)になりたいな。

Posted byブクログ

2016/04/10

”ぶんこでいず”でおススメの一冊。なるほど、不思議でほっこりの大満足でした。 あらすじ(背表紙より) 風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元...

”ぶんこでいず”でおススメの一冊。なるほど、不思議でほっこりの大満足でした。 あらすじ(背表紙より) 風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。

Posted byブクログ

2016/04/08

本を治す職業、ルリユール。瑠璃は祖母の家の近くに住むルリユールのクラウディアと出会う。 本好きにはこの職業がたまらなく魅力的ですね!大学で装丁家の方の講義を聞いたところだったので花布とか寒冷紗とかがわかって嬉しかった笑

Posted byブクログ

2016/04/06

中学生の瑠璃が出会ったのはルリユール(本の修復や作成をすること)職人のクラウディア。本の修復だけでなく心の修復もするみたい。本にまつわる思い出をふうわりとほぐしてくれる。 沢山の本たちが目に浮かび、素敵な曲が聞こえ、不思議なシーンが見える。一度目は夢中になって読み、二度目は少し...

中学生の瑠璃が出会ったのはルリユール(本の修復や作成をすること)職人のクラウディア。本の修復だけでなく心の修復もするみたい。本にまつわる思い出をふうわりとほぐしてくれる。 沢山の本たちが目に浮かび、素敵な曲が聞こえ、不思議なシーンが見える。一度目は夢中になって読み、二度目は少しゆっくりとかみしめて読んでみました。また読み返す気がします。そして二巻が待ち遠しいのです。

Posted byブクログ

2016/04/01

最後は予想以上に、ファンタジー的なゴールだったけれど その人にとって大切な本、ボロボロになっても大切な本 それを本だけでなく、その人の思い出ごと大切に修復してくれる 素敵な職業「ルリュール」…こんな工房が近くにあったら幸せだな~

Posted byブクログ

2016/03/30

風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいは...

風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。

Posted byブクログ

2016/03/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「たそがれ…」シリーズを2作まで読んで 読むのをやめた作家さん。 ルリユールという言葉の響きと仕事に心惹かれ つい衝動買い。 主たるモチーフのはずのルリユールが 「魔法」の扱いで その職人の技が描きこまれていない。 素敵な名前を持つ瑠璃と同じ音を持つルリユール。 その名前の絆に触れるところが見当たらない。 500年を生きてきた魔女の名前…もっと 似つかわしいものはなかったろうか。 本当の母と瑠璃の絆。 魔女と瑠璃の絆。 ほかにもたくさんの絆があちこちに見られるのに ほとんどがいつの間にか何事もなかったかのように 物語の向こうに消えていく。 物語のメインストリームは、本当の母と瑠璃との関わり… そこからの瑠璃の成長と見るべきなのだろう。 しかし その母のストリームと魔女のストリームは どちらも欠かすことのできないもののはずなのに 交わることも溶け合うこともない。 ルリユールは断じて魔法ではない。 人間が生んだ人間だけの尊い財産である書物。 その本を愛する者の強い気持ちと類まれな手技が 本の世界を守り続ける。 そんな物語であってほしかった。 そうして瑠璃と本当の母の見えないけれども深い絆は そんなルリユールの美しい仕事との関わりの中で 少しずつ見え始めてくる…そんな物語が読みたかったな。 ストーリーそのものを魔法にすがってはいけません。 魔女も魔法使いも 苦悩するひとりの人間として描かれ 多くの人やものたちとの触れ合いの中で その生の意味に 自ら目覚めてゆく…それでこそファンタジーだと思うのです。

Posted byブクログ

2016/03/16

最近読んだ中では最高。 とても面白く、魅力的な文章、キャラクターは最後まで飽きさせない。設定も秀逸で、児童文学の括りに収まらない素敵な本。せっかく「ルリユール」なのだから、文庫版も特装版を作って欲しいなと思うほど。

Posted byブクログ

2016/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本が好きで、大切で仕方ない人たちの、とても素敵なお話。 ネタバレになってしまいますが・・・。 クラウディアさんの、「ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない、もろくも貴重な存在。失われはいけない、奪われてはいけない」という言葉が胸に響いて、新たな涙が・・・。 続編が今から楽しみです。 そして、一応、生きてはいないのですが、おばあちゃんの食堂にいる、キジムナーとシーサーが可愛いので、彼らのひそかな活躍も読みたいです。

Posted byブクログ