認知症をつくっているのは誰なのか の商品レビュー
2026.3.7 読了。 介護の問題は突き詰めれば、認知症の問題となり、認知症の問題は突き詰めれば、薬害の問題となる。 うつ病の薬ができたことにより、うつ病の患者が増えた。同じように、認知症の薬ができたことにより認知症の患者が増えた。 認知症は国や製薬会や医学会が手を組んで作...
2026.3.7 読了。 介護の問題は突き詰めれば、認知症の問題となり、認知症の問題は突き詰めれば、薬害の問題となる。 うつ病の薬ができたことにより、うつ病の患者が増えた。同じように、認知症の薬ができたことにより認知症の患者が増えた。 認知症は国や製薬会や医学会が手を組んで作り上げた幻想のやまいである、という。 介護保険のサービスを受けるためには、要介護認定が必要だ。そのため、家族やケアマネージャーなど周りがこぞって、認知症だとしてしまう。 病気にしてしまわないと、介護サービスが受けられない。 病院に入院すると老人は認知症になってしまうと本書はいうが、では老人は病気でも入院させられないことになってしまう。 介護に必要なのは、生活習慣を壊すような特別なやり方ではなく、生活習慣を続けるための特別の工夫なのである
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『認知症をつくっているのは誰なのか』 著者 村瀬孝生 東田勉 SB新書 2016年 この本は宅老所よりあいの代表の村瀬孝生さんと介護の著作を多く出版しているライターの東田勉さんの認知症に関する対談本である。 認知症そのものというよりはどのようにして社会的に認知症が生まれるのか、...
『認知症をつくっているのは誰なのか』 著者 村瀬孝生 東田勉 SB新書 2016年 この本は宅老所よりあいの代表の村瀬孝生さんと介護の著作を多く出版しているライターの東田勉さんの認知症に関する対談本である。 認知症そのものというよりはどのようにして社会的に認知症が生まれるのか、そして宅老所よりあいの歴史や取り組みなどを紹介しています この本では、主に認知症というのは個人が「なる」ものではなく、社会的に「作られる」という視点において、じゃあ、この社会ではどのように認知症が作られているのかという観点を主に話し合っています。 例を挙げると、介護保険、病院の体制、家族自身、医学会と製薬会社、介護を知らない介護現場、これらが認知症を作っているとしています。 この本の認知症を作っているのは周りの環境であるという視点はとても重要であり、これからの超高齢社会に向けて、覚えておきたい考え方の一つになると思います 個人的にためになった数箇所を引用します 村瀬 えぇ、類型化して「こうだ」と言われれば、そういうふうに見えてきますけど。でも、どうご飯を食べるか、どう排泄するか、どうお風呂に入るか、どう季節を楽しむのか、どう人との関係をつくり、一人ぼっちじゃなくて豊かに暮らしていくのか、孤立しないで暮らしていけるのか、を大切にするよう支援しています。ピック病の人のお風呂の入り方とか声のかけ方とか、「アルツハイマーの人はこんなふうな声のかけ方とやり方があります」とか、そうはならない。共通しているのは、タイミングを見るってことしかない訳です。 それなのに、抗認知症薬には図2のような増量規定があるのです。たとえば、アセリプトであれば、1日3mgから服用を開始して、3週目からは5mgに増量しなければなりません。約20%出ると言われている易怒にはお構いなく、医者は規定通りに増量しようとします。(規定以外の処方をすると、診療報酬がカットされて、保険診療にならず、薬代が病院や医院の自腹になる可能性があるため) 東田 認知症の薬に限らず、お年寄りにはなるべく薬を使わない方がいいという考え方がある訳ですが、現実は逆行していますね。80歳、85歳、90歳のお年寄りが片方の手のひらに乗せると、山盛りになるくらいたくさんの薬を飲んでいます、医者はアルツハイマー型とか脳血管性とか原因疾患で認知症の名前をつけますが、それに倣って言えば、私は薬剤性認知症が全体の3割くらいはあるのかなと思います。
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介護の問題は突き詰めれば認知症の問題となり、認知症の問題は突き詰めれば薬害の問題となる。認知症は、国や製薬会社や医学会が手を組んでつくりあげた幻想の病。事態を好転させるには、認知症を正しく知ることと、薬物療法に頼らなくても済むような介護のあり方を知ること。 この本のような、優れ...
介護の問題は突き詰めれば認知症の問題となり、認知症の問題は突き詰めれば薬害の問題となる。認知症は、国や製薬会社や医学会が手を組んでつくりあげた幻想の病。事態を好転させるには、認知症を正しく知ることと、薬物療法に頼らなくても済むような介護のあり方を知ること。 この本のような、優れた介護のノウハウが広まっていけばよいのに。薬の方がラクなんだろうな。
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【ぼけは良きもの】 「認知症」はそもそも病気ではなく「老化に伴う人間的変化」である。 では認知症を「病気」にしているのは? 診断名をつけた時に病気になるのだから「医者」が正解。 クスリを出された時点で立派な病人扱いです。 その人が「快」な生活を一緒考えて伴走するのが介護なんだ...
【ぼけは良きもの】 「認知症」はそもそも病気ではなく「老化に伴う人間的変化」である。 では認知症を「病気」にしているのは? 診断名をつけた時に病気になるのだから「医者」が正解。 クスリを出された時点で立派な病人扱いです。 その人が「快」な生活を一緒考えて伴走するのが介護なんだいう想いをさらに強くした。 病気ではなく「人」を観る。 治すのではなく「暮らす」お手伝いをする。 ぼけることが悪いことという「信じこみ」を捨てることで「快」に生き続けることができるんだ。
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〜〈宅老所よりあい〉をつくるきっかけとなったノブヲさんのおっしゃった言葉が、「いらんこったい(余計なことだ)」でしたからね。 〜介護職はときおり、一方的に混乱をなくす努力を始めることがあります。ぼくらにできるのは、混乱をなくす努力じゃなくて、混乱に付き合う努力です。本人は受け入...
〜〈宅老所よりあい〉をつくるきっかけとなったノブヲさんのおっしゃった言葉が、「いらんこったい(余計なことだ)」でしたからね。 〜介護職はときおり、一方的に混乱をなくす努力を始めることがあります。ぼくらにできるのは、混乱をなくす努力じゃなくて、混乱に付き合う努力です。本人は受け入れがたい現実と折り合おうとしているんですから。 (本文より引用)
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老人性の認知症は脳の病気ではなく、老化として捉えるべき。薬による治療は無効で、むしろ副作用により周辺症状(問題行動)の引き金になるリスクが高い。そうではなく、認知症であっても暮らせるような環境を整えることにお金をかけるべき。そのお金が医療費に行くことにより、介護現場の疲弊がある、...
老人性の認知症は脳の病気ではなく、老化として捉えるべき。薬による治療は無効で、むしろ副作用により周辺症状(問題行動)の引き金になるリスクが高い。そうではなく、認知症であっても暮らせるような環境を整えることにお金をかけるべき。そのお金が医療費に行くことにより、介護現場の疲弊がある、と言う主張である。また、適切な介護そすれば問題行動は起こらない、と言う筆者の主張は、原則論としてはそうなのだろうと思う。しかし、それが現場に下りてきたら、介護のハードルを上げる、厳しい言葉だろうとも思う。
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認知症に関して、介護の現場の方とライターの立場から、見解を述べている本です。パーソンセンタードケアなどと言われ、それを実践しているようで、大筋は同意できる内容ですが、人員が不足した現場では、ある程度介護者目線で、病状をコントロールするのもやむをえないのではないかという印象は持ちま...
認知症に関して、介護の現場の方とライターの立場から、見解を述べている本です。パーソンセンタードケアなどと言われ、それを実践しているようで、大筋は同意できる内容ですが、人員が不足した現場では、ある程度介護者目線で、病状をコントロールするのもやむをえないのではないかという印象は持ちました。認知症という言葉ができて悪くなったなど、批判的内容です。認知症という言葉ができ、みんな病気にされるようになってよくないというのですが、自身のイズムにより、ぼけという言葉はいい言葉だなど、言葉狩りがよくないといいながら、変に言葉にこだわりがあり、???という印象でした。医療者としては、治療は脳の病理メカニズムから生まれますので、介護現場には介護現場の見方があってもいいと思いますが、脳の病理メカニズムに基づいて、診断していくことを続けていくことは重要ではないかと思います。介護現場の方は、それほどじゃない印象ですが、ライターの人が、もっと周りを批判しろ、俺たちのみが正しいと、煽っている印象でした。
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