インフェルノ(下) の商品レビュー
世界の人口爆発を食い止めるため、ある天才遺伝子工学者がとった手法は未知のウイルスをばら撒く事⁈ 記憶の無くなったラングドンが医師シエナと共に探るのは、ダンテの神曲に関わるもの達。絵画、デスマスク、そして自身を追っているのは何者か? 謎が解き明かされて行くと共に、パンデミックを引き...
世界の人口爆発を食い止めるため、ある天才遺伝子工学者がとった手法は未知のウイルスをばら撒く事⁈ 記憶の無くなったラングドンが医師シエナと共に探るのは、ダンテの神曲に関わるもの達。絵画、デスマスク、そして自身を追っているのは何者か? 謎が解き明かされて行くと共に、パンデミックを引き起こす何かのありかに近づいていく。 WHOは?機構は?シエナは?誰が味方なのか、なんのために狙われてるのか? 全てが繋がった時、人類は救われるのか? 映画は改変が多かったようで、突拍子もない事についていけず、理解に苦しんだが、本は丁寧に描かれており、楽しかった!これぞ、ラングドンシリーズ!
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映画は2度ほどみていたが、改めて原作を読んでみた。 映画と異なるラストや人の出入りに驚きつつとても楽しめた。 特にラストが全く違うことに驚愕した。映画では、大衆受けのするハッピーエンドであったが、原作は、異なりどちらかというとバットエンド、または作者からのメッセージ性の強い終わり方であった。
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人類による人類存続計画は、人類の未来がインフェルノへ向かわないようにするためのものなのか。インフェルノを予測するゾフリストによる、地下からの手がソレなのか。
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ミステリー好きにはたまらない謎に満ちたストーリーに読む手が止まらなかった。 特に下巻、大・どんでん返しがあった以降の展開は本当面白い! こんな仕掛けがあったなんてと、思わず唸る展開に、なんとも言えない爽快感を感じました。 ただ面白いだけじゃなくて、人類が今直面してる「人口爆発問題」という世界規模の問題に、真正面から向き合って、自分なりの評価をしている。 それがダン・ブラウンの凄さだと思います。 日本では「子どもができない」と悩む方がスポットライトを浴びる機会が多いので違和感があるけど、世界的に見れば人類は増えすぎてることこそが問題なんですよね。 「インフェルノ」では、この人口爆発問題に堂々と向き合った孤高の天才がいました。 それが今回のヒール、ゾブリストです。 悪役なんだけど、なんとも魅力的でクール。何故か惹きつけられる。 未来が見え過ぎてるだけに孤独で、闘い続けた男。 でも、やり方がなぁ。。。 物語は、ある意味完結しないまま幕を閉じます。 その後、世界はどうなったのか。 人口爆発の問題に終止符が未だ打たれないように、この物語にも解決的な終わりがない。 作者の意図を感じずにはいられませんでした。
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現世界が抱える終末的問題が動機であり,それを安易に解決しない結末を本作では選んだ.エンターテインメントとしての物語ではあるが,提示された問題は虚構の世界のものではない.物語世界を構成する街や美術品,建物が全て実存するものにすることで,虚構でありながら現実的問題として読者に突き付け...
現世界が抱える終末的問題が動機であり,それを安易に解決しない結末を本作では選んだ.エンターテインメントとしての物語ではあるが,提示された問題は虚構の世界のものではない.物語世界を構成する街や美術品,建物が全て実存するものにすることで,虚構でありながら現実的問題として読者に突き付ける方法論は,言うは易く産むは難し.
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2023.08.03 ★3.9 上・中・下まとめての感想。 いや、最初から走り回ってくれた。 某探偵アニメの少年並に危機と殺人事件に遭遇するラングドン教授。 読んでいるこちらも心の中で石畳を走り回り、息切れしそうだった。 スリリングで、ガイドブックのような知識もたくさん詰...
2023.08.03 ★3.9 上・中・下まとめての感想。 いや、最初から走り回ってくれた。 某探偵アニメの少年並に危機と殺人事件に遭遇するラングドン教授。 読んでいるこちらも心の中で石畳を走り回り、息切れしそうだった。 スリリングで、ガイドブックのような知識もたくさん詰め込まれており、フィレンツェに行きたくなったし、これまでの人生で全く興味のなかったダンテの「神曲」も読んでみたくなった。 惜しいのは、この結末だったこと。 終わり方が違えば星4~5の作品だった。 とりあえず映画も観ておくか。 ↓↓↓内容↓↓↓ 「地獄」。そこは“影”――生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂――が集まる世界。目覚めたラングドン教授は、自分がフィレンツェの病院の一室にいることを知り、愕然とした。ここ数日の記憶がない。動揺するラングドン、そこに何者かによる銃撃が。誰かが自分を殺そうとしている? 医師シエナ・ブルックスの手を借り、病院から逃げ出したラングドンは、ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉に事件の手がかりがあると気付く。 一方、大富豪のゾブリストは、「人類は滅亡の危機に瀕している」と主張し、人口問題の過激な解決案を繰り広げ、WHO〈世界保健機関〉と対立していた。ダンテのデスマスクに仕込まれた暗号に隠された恐ろしい野望。ラングドンは世界を破滅から救うことができるのか?
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下巻で一気に物語が進む。 冒頭の主人公の記憶喪失、相棒だった女性の正体など、ドンデン返しが続く。 小説の結末は、映画と大きく異る。 個人的には、映画の方がスッキリ分かりやすくて良かったかなと感じる。WHOの女性との関係も含めて。 人口爆発は確かに人類存続の危機だけど、子孫を残せない遺伝子操作なんて、あまりにも残酷すぎる。
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上中下巻一気読み。 ダンブラウンの作品は「世界史」や「宗教」的な要素が土台になる為、中々とっつきにくい印象だか、ストーリーはどの作品も秀逸。僕は元々世界史が好きだった為(しかし出てくる用語わわかっていないが)それでも十分に魅力的だ。 そもそもこのシリーズに出会ったきっかけが、何...
上中下巻一気読み。 ダンブラウンの作品は「世界史」や「宗教」的な要素が土台になる為、中々とっつきにくい印象だか、ストーリーはどの作品も秀逸。僕は元々世界史が好きだった為(しかし出てくる用語わわかっていないが)それでも十分に魅力的だ。 そもそもこのシリーズに出会ったきっかけが、何気なくテレビで流れていた洋画が余りにも面白く(映画は一切見ないのだが)原作が気になり、本屋で即日購入した作家である。 この後も様々なシリーズが続いていくだろうが、間違い無く読み続けていく作品であり、ラングドン教授とは長い付き合いになりそうだと予感している。
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遺伝子操作による人工削減計画というテーマが素晴らしい。オチでは実際にウィルスが放たれてるが、めちゃくちゃリアルで怖い。シエナという特殊的なヒロインがめちゃくちゃいい。
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上中下巻を通して 美術、宗教、科学と様々な分野が絡み合い、最後の伏線回収は鮮やかで見事である。ただそこに辿り着くまでが大変だった。エピローグから謎めいており、更にそこから新たな謎が重なってくるので途中から混乱してくる。そして暗号解読の為、フィレンツェ、ヴェネツィアと駆け回るのだが...
上中下巻を通して 美術、宗教、科学と様々な分野が絡み合い、最後の伏線回収は鮮やかで見事である。ただそこに辿り着くまでが大変だった。エピローグから謎めいており、更にそこから新たな謎が重なってくるので途中から混乱してくる。そして暗号解読の為、フィレンツェ、ヴェネツィアと駆け回るのだが、読んでいる途中で何処にいるのか分からなくなり度々迷子になってしまう。作者が好きだから読めるが、彼の作品を読んだことがない方にはおすすめしない。
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