また、同じ夢を見ていた の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
優しさがじわじわと押し寄せてくる、という表現が合う気がする。幸せは人によって違うと思うけれど、おばあちゃんが言うように「自分が幸せと思えること」は頷くしかなかった。 前作も今作も思ったけれど、住野さんは名前を物語の重要な要素として取り入れるのがうまい。アバズレさんはもちろん、最後のページの桐生くんの名前を明かす場面は今世紀最大の「おおお!」が出たと思う。 また絶対、この人のを読みたいと思えたことが今の私にとっての幸せだと思う。
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二作目の作品。 あったかかった。 たくさんの言葉が、一人の少女を包み込んでいた。 学校で起こっていることの現実感と 放課後の少女をとりまく不思議な世界 その繰り返される対照的な日常が 少女を幸せについて考えさせる。 幸せじゃない状況と幸せな状況 嫌いな人達と大好きな人達 ...
二作目の作品。 あったかかった。 たくさんの言葉が、一人の少女を包み込んでいた。 学校で起こっていることの現実感と 放課後の少女をとりまく不思議な世界 その繰り返される対照的な日常が 少女を幸せについて考えさせる。 幸せじゃない状況と幸せな状況 嫌いな人達と大好きな人達 どちらも幸せな人生を歩むためには 必要なものなのだろう。 これはまた、三作目を待ってしまいそう。
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個人的には前作よりも好きだと思った。 少し生意気で、友人のいない小学生の少女と、その(大体はよく目にするような)日常。 幸せとはなんなのか。それぞれの導き出された答えと、それらを聞いて出した少女の答え。 終始とても暖かく優しく綺麗なのだけれど、ただそれだけではなく、ワガママだっ...
個人的には前作よりも好きだと思った。 少し生意気で、友人のいない小学生の少女と、その(大体はよく目にするような)日常。 幸せとはなんなのか。それぞれの導き出された答えと、それらを聞いて出した少女の答え。 終始とても暖かく優しく綺麗なのだけれど、ただそれだけではなく、ワガママだったり意地を張ったり間違えたりしてしまう姿もあって、だからこそより綺麗に感じた。 できることならば、いろんな情報を全く仕入れないまま読んでもらいたい。少女の日常と成長を見守るような気持ちで。そのほうがきっと、作者さんの伝えたかったことをストレートに受け取れるような、そんな気がする。 (ラストの会話がとてもかわいかったなあー)
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幸せとは、人生とはってその気がなくても考えたくなるような内容だった。 所々しっくりこないところもあったから近々また読み返そう。 と、いうよりどうしても読み返してしまいたくなるような気がする。
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一人の少女が出会う人達とのやりとりの中で見つけていく“幸せ”。 不器用にしか振る舞えない少女が、様々なできごとの中で少しずつ成長していく。 現代版『星の王子さま』(荒み系)。 ラストに向けて、少しずつ霧が晴れていく。
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なんだろう、この「わかる」感じ。 同じクラスのみんなと自分は違う、と思って生きてる小学生。その、自分は周りと違うという感じ、すごくよく分かる。ちょっと前にみんなが怖れた「KY」や「浮いてる」というバッシング。その違和感の中で生きている毎日はやはり心のどこかで寂しさが伴う。どんなに...
なんだろう、この「わかる」感じ。 同じクラスのみんなと自分は違う、と思って生きてる小学生。その、自分は周りと違うという感じ、すごくよく分かる。ちょっと前にみんなが怖れた「KY」や「浮いてる」というバッシング。その違和感の中で生きている毎日はやはり心のどこかで寂しさが伴う。どんなに一人で大丈夫、友だちなんて必要ない、と強がっても、そこは小学生、やはりそばにいてくれる「誰か」を切望しているわけで。しっぽがちぎれた小さな友だちや、リスカの高校生、春を売る女性、そして一人で暮らす老婆。奈ノ花の一人きりの毎日を支えるみんながある日突然いなくなってしまう。切ないなぁ。でもいなくなるべきときにいなくなったそのタイミング。子どもの成長、階段を一つのぼる変化が別れの切なさの意味を教えてくれる。 たった一人で人生とは、幸せとは、という命題を求める彼女はその風変わりな心の友だちとの交流でもって、大きな壁を乗り越えていく。読みながら奈ノ花の成長と変化を祈るような気持ちで見守る。「大丈夫、私がついてるから」とそっと奈ノ花に微笑みかけたくなる。奈ノ花は私であり、私の過去であり、そして未来でもある。自分の人生を自分の力で生きていく、そんなたくましさを身に付けたこの一人の少女を私は全力で応援する。
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住野よるさん待望の二作目! 今回も最後の最後でそうだったのかぁ…と言う展開が。 話の基本となる幸せとは?と言う正直禅問答みたいなこのテーマ。 あんまり熱く気持ちの持ちようだどうだこうだスピリチュアル的な事が書かれてしまうと、引いてしまうことがあるテーマを小学生が主人公、それも結構小生意気でませた女の子だからこそなんだか微笑ましくと言うか、あー自分も少なからず学生の時にこう言う気持ちとかあったなぁ、と思いつつ読んでいける。 なんで南さんやアバズレさん、おばあちゃんが消えてしまったのか不思議で、まぁでもそういうちょっと不思議な話なのか?と読んで行ったら最後でまさかの今までのこの話が夢! しかも 「また、同じ夢を見ていた」 読んでいる本のタイトルが、読み進めていった先でそうか、だからこのタイトルなのか!と理解出来たあの感覚が凄く好きなのだけれど、まさにこの本もそれだった。 終わり方も凄く主人公のなのからしくちょっと洒落っ気を出した感じがあえて漂っていてよかった。
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