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天才 の商品レビュー

3.3

188件のお客様レビュー

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2016/03/10

著者が生前政敵であった田中角栄の伝記を「俺」という一人称で書いた.角さんの独善先行がアメリカに嫌われたため葬られたというのが全体の流れだが,角さんを綺麗に描きすぎている.もっとカネのばらまきのからくりなど突っ込んで欲しかった.

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2016/03/09

一人称で書かれているのが,効果的だったと思われるが,後書きを読んで納得.生き生きとした田中角栄がそこにいた.

Posted byブクログ

2016/02/26

田中角栄は、明治初期から昭和にかけての近代日本を発展ならしめ、世界の中で確たる国家たらしめるためにまさに政治家そのものであった。リーダーシップ、ビジョナリー、決断力そして民衆の心を掴む力が傑出しており、故にたたかれた。政治屋ではなかったのである。越山会そして木曜クラブと圧倒的な一...

田中角栄は、明治初期から昭和にかけての近代日本を発展ならしめ、世界の中で確たる国家たらしめるためにまさに政治家そのものであった。リーダーシップ、ビジョナリー、決断力そして民衆の心を掴む力が傑出しており、故にたたかれた。政治屋ではなかったのである。越山会そして木曜クラブと圧倒的な一党支配の政党にあり、なお最大派閥を、主催する求心力は、おそらく、アメリカ中枢に危機感を惹起させ、巧妙な工作活動により一国のリーダーが表舞台から消し去られた。その後、ロンヤスの時代が来たことからも親米いや忠米首班と親米政策が続いたことからも如何にアメリカが田中角栄という日本のリーダーを怖れていたかがよくわかる。本書の著者が石原慎太郎氏であることも注目に値する。彼は、若かりし頃、田中角栄の閥には属さず、むしろ糾弾する一派と思えたからである。石原慎太郎氏もまた、本当の意味で日本を考えている政治家である。惜しむなくは、政治屋でも本種本流ではないので一国のリーダーにはなることがなかったが。それでも尖閣を買うという気骨のあるアクションをとった。その精神が、本書を書き起こしたのであろうか。北海道新幹線がこの春開通する。列島改造論は50年たった現代でも十分に通用する政策なのである。

Posted byブクログ

2016/02/20

石原慎太郎が書いた田中角栄の自伝。 アメリカによるロッキード事件の陰謀。実業家上がりの稀な政治家。このような人は今後出てこないであろう。 イノベーションが求められる現代で、このような政治家がまたでてくることを期待する。

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2016/02/23

2016/02/19-2/23 ①石原慎太郎の仇敵とも言われる、田中角栄の自叙伝を第一人称で記述する表現方法に驚く。 ②角栄は私腹を肥やしたり権力欲を満たすために金権政治を行ったと批判されるが、たかだか「角栄個人の数十年の好み」の問題である。彼が政治家として行った「高速道路網・新...

2016/02/19-2/23 ①石原慎太郎の仇敵とも言われる、田中角栄の自叙伝を第一人称で記述する表現方法に驚く。 ②角栄は私腹を肥やしたり権力欲を満たすために金権政治を行ったと批判されるが、たかだか「角栄個人の数十年の好み」の問題である。彼が政治家として行った「高速道路網・新幹線網・教員の待遇改善など」と比べてなんと小さなことか。我々日本人は、アメリカの逆らい虎の尾を踏んだ角栄をアメリカのしたたかな謀略と安っぽい正義感から葬ってしまった。日本の官僚もしたたかだがアメリカはその数倍したたかだ。

Posted byブクログ

2016/02/15

反田中の急先鋒だった石原さんだからこそ書けた作品。一人称で書かれており、自伝のように感じる。 ロッキード事件については異なる見方もあるようだが、田中角栄の人となりはよく分かる

Posted byブクログ

2016/02/07

長い後書きを書きたくて書いた?一人称は沢木耕太郎と同様、対象が近くなりノンフィクション感が強くなる。

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2016/01/28

石原慎太郎による角栄の一人称の自伝。ロッキード事件がアメリカの謀略によって嵌められた等目新しい話ではなかったが、改めて稀有な政治家であり、もう二度とこういう人は出てこないだろうことを強く認識させられた。

Posted byブクログ