坂の途中の家 の商品レビュー
2歳のイヤイヤ期の娘の扱いに悩む主婦が 赤子殺人事件の裁判の裁判員に選ばれてしまう 犯人と自分をリンクさせ、どんどん自分を責めてしまう主人公のひとり語りが相当しんどかった。 夫婦、親子、ひとつ歯車がずれると、どんどん歪んでいく世界。 リアルすぎて怖い。
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裁判員制度で補欠として選ばれた文香。 子供を殺した母親の裁判への裁判員制度への参画を通じて自分自身の子育てや親子関係を重ねながら考えるというような話。 母乳に必死になる話や母親との関係、夫との関係に自分自身にも重なる思いもある。 起承転結は乏しいが心の中をみるような話だ
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結婚って、子育てって大変なんだな...これがモラハラか...同じ女性として将来が怖くなった(22歳学生) その環境に置かれた自分がどうなるか想像つかない。でも、「自分は理沙子とは違う、ちゃんと意思表示できるし変に夫に尽くしたりしないはずだ」と途中から思い込もうとする自分がいた。子...
結婚って、子育てって大変なんだな...これがモラハラか...同じ女性として将来が怖くなった(22歳学生) その環境に置かれた自分がどうなるか想像つかない。でも、「自分は理沙子とは違う、ちゃんと意思表示できるし変に夫に尽くしたりしないはずだ」と途中から思い込もうとする自分がいた。子どもを産んで育てるって並大抵なことじゃないと改めて気づいた。
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とっても良かった!5歳の女の子の育児中専業主婦の私は正直読んでいて辛かったけれど私も自分の育児、家庭を振り返るきっかけになった。あんなに小さな子供にイライラしたり、夫や義母の言葉に傷ついたり、周りの子供が気になったり‥というのは小さな子供と一日中家で過ごしたことのある人にしかわか...
とっても良かった!5歳の女の子の育児中専業主婦の私は正直読んでいて辛かったけれど私も自分の育児、家庭を振り返るきっかけになった。あんなに小さな子供にイライラしたり、夫や義母の言葉に傷ついたり、周りの子供が気になったり‥というのは小さな子供と一日中家で過ごしたことのある人にしかわからない気持ちだと思う。モヤモヤした読後感が残るかと思ったけれど「白いワンピース姿の水穂にお辞儀をして街へ繰り出す理沙子」というスッキリする終わり方だった。
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読み応えあり。 裁判員制度、幼児虐待をテーマとした作品だが、重すぎず。 主人公が、被告人に自分を重ねていく様子が丁寧に描かれている。 結婚もしておらず、子供もいない私は共感する点はなかったが、それでも読み応えがあった。 角田光代さんの作品は、読み応えがある。 ゆっくり少しずつ読み...
読み応えあり。 裁判員制度、幼児虐待をテーマとした作品だが、重すぎず。 主人公が、被告人に自分を重ねていく様子が丁寧に描かれている。 結婚もしておらず、子供もいない私は共感する点はなかったが、それでも読み応えがあった。 角田光代さんの作品は、読み応えがある。 ゆっくり少しずつ読み進められるが、先は気になる作品。
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誰かにお勧めしたいわけではないけど、確実に私の心にぐにゃりと何かを残したので、⭐︎4 先が気になるのに、なかなか読み進めるのがしんどい。展開が気になる、とは違って、この主人公の気持ちがどこまでどう変化して、それが言葉になって私に伝わってくるんだろうと言う興味。 これ、主人公の...
誰かにお勧めしたいわけではないけど、確実に私の心にぐにゃりと何かを残したので、⭐︎4 先が気になるのに、なかなか読み進めるのがしんどい。展開が気になる、とは違って、この主人公の気持ちがどこまでどう変化して、それが言葉になって私に伝わってくるんだろうと言う興味。 これ、主人公の心の中の気持ちが重すぎるくらい詰まってるんだけど、こんなの自分自身ですら日記にしたとしてこんなふうに言語化できないよ… 角田光代さんの、気持ちを文字にする力に、ただただ驚くばかりです。 もう何が本当なのか、どの気持ちが本当の自分なのか、感じたことが全て自分の本心なのか、行動にまで移したことが自分自身の思いなのか よく分からなくって、主人公の気持ちに飲み込まれて溺れて、息苦しかったです 出来事に対して、それを表す言葉は人それぞれなんだと改めて気づき、 自分自身の子育ての大変だった時期を思い出し「そういえば、私よくあの狭い空間でやってこれたな」とあのころの自分の危うさに、今更気がつきました。 何が本当か、何も分からなかったです。 主人公の夫が、どう言う人間なのかも全く分からないし、主人公が被害妄想が実はすごく強くて、色んなことに敏感すぎて下手なこと言って、マイナスに捉えられたら嫌だなぁ気を使うなぁとか思ったりもするし でもそもそも、考えることを放棄してたなら、実はその方が幸せだったのか? もうだめだ… ここまで、人間の不安定さ、不確定さ、を書かなくてもいいのに!と言いたくなります笑 こんなわけわからない自分も他人もいて、よく私は今この家族でやっているなぁと、ポカンと思ったりもしました笑 なんか、すごいね、誰かと生活することとか、子供を育てることって… そして、人の罪を裁くことの難しさは計り知れず。やはり人間には不可能だよと思いました
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※このレビューにはネタバレを含みます
虐待事件の補助裁判員という主人公の役割を通して、主人公や周りを取り巻く人々の心情などが語られていく。 子供ができる前に思い描いたようには仕事と育児の両立ができない、働けない、社会からも孤立せざるを得ない状況になり、全てが初めての子育てについて「人と比べずに」と正論を向けられたところで、私は間違ってない?どれが正解?と向かう先のない思いが消化不良を起こし、モヤモヤは自分の中に募っていく。 夫(嫁に対して)→いつも穏やかにいてほしい、情緒の浮き沈みに対応するのは面倒くさい、社会進出なんてどうでもいい、家さえうまく回してくれればいい、家の事以外で面倒な事をかかえてほしくない、問題に向き合わない 姑→息子に不利益がでないように、理解ある姑風、自分の考え方生きてきたやり方が正しい、嫁の行動を自分が捉えたいように捉える 君のため思って、よかれと思って、、 まず話を聞けばいい、そのままの真実を知ったらいい。向き合う努力をしてほしい。 そんなモヤモヤがいつの間にか膨れ上がった後々の事件だったのかもしれない。 子育てしながら湧き起こる行間の思いを言語化してもらって、自分は救われた感覚にすらなった。
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この本を読んで、主人公の心理状態を自分のことのように感じない、結婚している女性はどれくらいいるのだろうか、というのが一番の感想だった。 読み進むに従い、主人公の女性が最後どのような決断をするのかが気になり、この最後の描き方でこの本の印象は大きく変わると思いながら読み終えた。 納得...
この本を読んで、主人公の心理状態を自分のことのように感じない、結婚している女性はどれくらいいるのだろうか、というのが一番の感想だった。 読み進むに従い、主人公の女性が最後どのような決断をするのかが気になり、この最後の描き方でこの本の印象は大きく変わると思いながら読み終えた。 納得のいく最後だった。
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人は忘れる。渦中にいる時の気持ちと過ぎ去った気持ちは、まったくの別物だ。読みながらいろいろなことを思い出した。母乳が思う様にでなかった。発達の遅れを指摘された。悩んでいると「もっと大らかに!お母さんの気持ちは子供に伝わるんだから!」と悪意のない励ましに傷ついた。被告人の姿に自分を...
人は忘れる。渦中にいる時の気持ちと過ぎ去った気持ちは、まったくの別物だ。読みながらいろいろなことを思い出した。母乳が思う様にでなかった。発達の遅れを指摘された。悩んでいると「もっと大らかに!お母さんの気持ちは子供に伝わるんだから!」と悪意のない励ましに傷ついた。被告人の姿に自分を重ねる里沙子と、あの日の自分が重なる。今、私も経験者としてわかったような助言をしてしまうことがある。でも、あの時、そんな言葉がなんの意味ももたなかったことを思いだした。辛い読書だったけれど、大切な気づきをもらえた。読んでよかった。
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おどおどしている主人公、どんどん悪くなる状況にイライラしながら読んだ。それでも、確かな気付きを境に自分の意思を取り戻す主人公の姿をみられてよかった。最後の里沙子と水穂の空想の会話は、なんかジーンとしてしまった。ただ話を聞いて、「本当に大変だよね、よく頑張ってるね」「赤ちゃんとっても可愛いね」って言ってもらえたら、それだけで救われるんだよね。
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