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かわいい夫 の商品レビュー

3.5

38件のお客様レビュー

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2023/12/30

流産の喪失感は何事でも埋められないというのに共感。父を亡くしたこと、子供を流産で亡くし、翌年に最後授かった時期の日常が淡々と、だが強い思いで描かれる。

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2023/05/01

やっぱりノロケは読んでて面白くない笑 読んでて「私の夫は!」って自慢話返ししたくなる。 シラケるのは分かっていても。

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2022/09/17

*お父さんが仮退院した日。病院から家までタクシーで移動した。窓から「あれは梅かな、桜かな」とあちこち指を指すと、「まあ、梅だろうね」とお父さんが言った。 p27 数日後、 「良かったねえ、あの日は晴れて」 と雨に降りこめられた部屋の中で言うと、 「梅が見えたからね」 と父が言うの...

*お父さんが仮退院した日。病院から家までタクシーで移動した。窓から「あれは梅かな、桜かな」とあちこち指を指すと、「まあ、梅だろうね」とお父さんが言った。 p27 数日後、 「良かったねえ、あの日は晴れて」 と雨に降りこめられた部屋の中で言うと、 「梅が見えたからね」 と父が言うので、ああ、良かった、と思った。 この世に、梅と桜という気があって、それが少し時期をずらして咲いてくれるおかげで、この科白を言い合うことが可能になっている。良かった。

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2022/04/21

初めて山崎ナオコーラさんの本を読んだけど、考え方に芯があって、素敵だなと思った。夫婦の形も色々あって、このように発信してくれることでもっと色々な人が生きやすい社会になっていけばいいなと共感できた。自分の考えはしっかりあるけど、押し付けがなく、もっと作品を読みたいなと感じた。

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2022/02/05

タイトルは「夫」だけど、作者と夫と実家の家族の話だった。 淡々と綴られている言葉には熱い思いが感じられる。 ところで、この作者の各エッセイで毎回思うのだけど、今回も「自分が大黒柱」「自分の容姿が優れないが気にしていないこと」「社会を信じている」が繰り返し出てきた。 仮に、たとえ本...

タイトルは「夫」だけど、作者と夫と実家の家族の話だった。 淡々と綴られている言葉には熱い思いが感じられる。 ところで、この作者の各エッセイで毎回思うのだけど、今回も「自分が大黒柱」「自分の容姿が優れないが気にしていないこと」「社会を信じている」が繰り返し出てきた。 仮に、たとえ本当に宿題を忘れていなくても「忘れてないよ。本当だよ。本当に忘れてないんだ!」などと繰り返し言えば実際には忘れたのではないかと疑われる。 同じようにこれだけ繰り返されれば、山崎ナオコーラという人はあの三点にものすごく引っかかっていて、常に頭を離れないほど囚われているのではないかと邪推してしまう。 人間の脳は繰り返し語られることを記憶に残しがちなので、彼女のどのエッセイを読んでも、夫に関してあれだけ何度も自分の方が稼いでいると繰り返すのは、結局それがすごく嫌なんだなということばかりが印象に残ってしまった。

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2021/12/02

どんな夫婦のかたちも素晴らしいと思わせてくれるエッセイ。ナオコーラさんのことをもっと知りたくなったし、憧れの夫婦だと思った。

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2021/07/31

やわらかな文体の中に生きる姿勢や覚悟が垣間見れるエッセイ集。 生きづらさや社会を否定するでなく受け入れ、心地よい生き方、捉え方を模索されている姿に胸が熱くなりました。

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2023/07/09

旦那さんのことだけでなく、親との向き方や、出産に対する考え方、容姿に対する作者さんの考え方が語られていました。はっきりとした自分の考え方や意見を持っていらっしゃるけど、かと言って他の意見を否定したりすることもなく、あくまでご自身の価値観を誤解なく丁寧に伝えようとしていて、尊敬でき...

旦那さんのことだけでなく、親との向き方や、出産に対する考え方、容姿に対する作者さんの考え方が語られていました。はっきりとした自分の考え方や意見を持っていらっしゃるけど、かと言って他の意見を否定したりすることもなく、あくまでご自身の価値観を誤解なく丁寧に伝えようとしていて、尊敬できた。 こんな風に、自分は自分という柔らかくて強い心を持ちながら、旦那を始めとした家族、社会と付き合っていければなと思う。

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2021/02/02

「たまたま側にいる人を、自分がどこまで愛せるかだ。夫が世界一自分に合う人かどうかなんてどうでもいい。ただ、側にいてくれる人を愛し抜きたいだけだ。」 「人間というのは本来ひとりきりで生きるものだ。たとえ親になっても、誰かと渾然一体となって、ひとつの親という存在になることはできない。...

「たまたま側にいる人を、自分がどこまで愛せるかだ。夫が世界一自分に合う人かどうかなんてどうでもいい。ただ、側にいてくれる人を愛し抜きたいだけだ。」 「人間というのは本来ひとりきりで生きるものだ。たとえ親になっても、誰かと渾然一体となって、ひとつの親という存在になることはできない。親になっても、私はひとりだ。その覚悟を持つ必要がある。もちろん、夫もひとりで親になるのだ。」 「結婚や出産は双六のマス目ではない。進んだ、だの、戻った、だのと捉えたくない。どのような状況でも幸せになれるし、どのような生活を送っても成長できる。人生を作っていくという風には気負わずに、ただ生きていきたいな、と思う。」

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2019/12/02

明確な理由は分からないけど、不思議とずっと読みたかった本。 柔らかくてほのぼのしてて、でも芯がある生活を送っていて読んでいて気持ちよかった。 読み終えてタイトルが、より素晴らしいと感じた。色んな夫婦があっていいと思う。 こんな関係性の夫婦になれたらいいな。

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