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新訳 弓と禅 の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2025/06/30

ほんのれんラジオきっかけで気になっていたら、お気に入りの本屋さんで見つけたので連れて帰った。 ドイツの哲学者、オイゲン・ヘリゲルが、日本の禅に興味をもち、そのことから東北帝国大学講師として来日した際、「不立文字」の禅を西洋人、しかも哲学者が理解するのは難易度が高すぎるから、とり...

ほんのれんラジオきっかけで気になっていたら、お気に入りの本屋さんで見つけたので連れて帰った。 ドイツの哲学者、オイゲン・ヘリゲルが、日本の禅に興味をもち、そのことから東北帝国大学講師として来日した際、「不立文字」の禅を西洋人、しかも哲学者が理解するのは難易度が高すぎるから、とりあえず弓道からどうか、というアドバイスに従って「弓禅一味」を信条とする弓聖、阿波研造を師として習い始める。 来日中の数年をかけて、無心になって的を射るその本髄を獲得していく過程が作者の素直な文章で描かれている。 言葉も通じない師とのやりとりもドラマチックで面白いが、やはり、日本の「道」が、禅に通じているという解釈、弓を射る際の心もちの描写がとても興味深い。また、この弓道を通じて得たヘリゲルの体験と、それが本になった時代背景も考えると、内容以上にいろんな切り口で面白い本だった。 さて、 この話を自分ごとに引き寄せてみる。 わたしはたぶん集中力があまりない。 特に誰かと会話している時、自分が話すターンでは特に、全然集中せずに話すものだから、途中で自分が何を言っているのかわからなくなる。 これ、禅以前の話なのかもしれない…。 たまに思いついて瞑想してみようかと、何も考えず呼吸だけに集中してじっとしていることがあるんだが、 「何も考えないぞ!」 ということを考えては、 あ、あれはやらないと…とか、 これってどれぐらいやってればいいんだろう…とか、 なんだかずっと頭の中で喋っている気がする。 身体と精神を合一して、「自らする」ではなく「自ずから成る」…という体験。 聞き齧った独学の瞑想ぐらいしかやったことのないわたしにとっては、説明言語の枠で止まっていて、身体経験としては全くピンとも来ない。 それはそれとして、 少し前にYouTubeで高橋慶彦さんが、走塁のお話をされていたんだが、あの言語化には経験こそないが、聞いていてとても納得した。 すなわち、 塁に戻る力と、進塁しようとする力、 それが塁上の自分の身体でせめぎ合って、何かの拍子にどちらかへ傾く。 それまでは静止しているように見える…というもの。 ただこの力加減、抜き具合にしても、身体が覚えている型のようなものがあって、ヘリゲルが習得していったのも、力のベクトルの向きこそ違えどそのようなものなのかな、と思ったりした。 どのみち頭で考えすぎても、バカの壁はこえられないんだろう。 弓道を習うのはハードルが高いから、 自分なりの瞑想を続けてやってみるか。

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2025/04/17

新訳版なので幾分か読みやすい印象で、『日本の弓術』もよりも具体的なやりとりが記されているが、何度読んでも暗闇の道場での逸話は震える。 「師から何度も繰り返される答え、「質問なんかしないで、稽古しなさい」という以外に聞かせてもらえないことに納得していたからである。それ故に、私は問...

新訳版なので幾分か読みやすい印象で、『日本の弓術』もよりも具体的なやりとりが記されているが、何度読んでも暗闇の道場での逸話は震える。 「師から何度も繰り返される答え、「質問なんかしないで、稽古しなさい」という以外に聞かせてもらえないことに納得していたからである。それ故に、私は問うことを止めた。」

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2025/03/08

禅についての理解が薄かったのだが、弓道と結びつけたこちらの書により理解が深まった。 まるで漫画の登場人物のような弓道の師匠。 日本古来からある「◯◯道」というのは、今ではスポーツの印象だが、本来はその名の通り、道。人としてより洗練されるために自分自身と向き合う崇高なもの。 「道」...

禅についての理解が薄かったのだが、弓道と結びつけたこちらの書により理解が深まった。 まるで漫画の登場人物のような弓道の師匠。 日本古来からある「◯◯道」というのは、今ではスポーツの印象だが、本来はその名の通り、道。人としてより洗練されるために自分自身と向き合う崇高なもの。 「道」はどの世界にもあると僕は思った。 僕はなんの道を極めていけばいいのか、改めて考えてみようと思った。

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2025/03/08

これでもやはり禅の世界の理解は難解に感じる。的に当てることが弓道の目的ではなく、自己と世界を一体化させることに理想の境地がある。呼吸や姿勢を整えて擦り切れるほど自分の心を鍛錬すればいずれは道を極めらるのだろうか。

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2024/11/14

「禅」という体感しないと分からないものを「知識」として理解しやすい本です。 著者がまさに言語化しないと理解しないタイプの人で、理解までの苦悩経験をストーリーとしてまとめているので、「禅」の入門書としてオススメのものだと思います。 ( オンラインコミュニティ「Book Bar f...

「禅」という体感しないと分からないものを「知識」として理解しやすい本です。 著者がまさに言語化しないと理解しないタイプの人で、理解までの苦悩経験をストーリーとしてまとめているので、「禅」の入門書としてオススメのものだと思います。 ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )

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2024/03/19

スティーブ・ジョブズが愛読していたとどこかで知り購入。 初めは日本語訳が私には難解で、 2年程前に購入してから積読になってしまった。 初めは内容が入ってこずに淡々と読み進んでるうちに著者が困難しながら禅に入っていく過程がとても面白いと思いました。 また師匠と弟子の関係性など現代...

スティーブ・ジョブズが愛読していたとどこかで知り購入。 初めは日本語訳が私には難解で、 2年程前に購入してから積読になってしまった。 初めは内容が入ってこずに淡々と読み進んでるうちに著者が困難しながら禅に入っていく過程がとても面白いと思いました。 また師匠と弟子の関係性など現代では考えられない事など、 時代背景なども考えさせられた。 私自身、武道ではないですが格闘技を習い,指導,嗜んでいる傍ら通ずるところが多々あり勉強になりました。

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2023/10/20

禅。 なかなか理解できない世界のことだったけど、禅や無心は経験しないことにはわからない、とのことなので読む時点ではそれでよいのかなと。 座禅?は心だけで行うので難しく、禅に至るにはヘリゲルさんが本書で習っている弓道をはじめ、剣道、華道、茶道…日本の道からは開けるし、それらは心と身...

禅。 なかなか理解できない世界のことだったけど、禅や無心は経験しないことにはわからない、とのことなので読む時点ではそれでよいのかなと。 座禅?は心だけで行うので難しく、禅に至るにはヘリゲルさんが本書で習っている弓道をはじめ、剣道、華道、茶道…日本の道からは開けるし、それらは心と身を使うのでまだ入りやすいんだそうだ。 とにかく阿波師範が教師として優れているのはわかりました。 その言葉一つ一つに感じるものがある。 色々と思う1冊なので感想を書くと大変なのでこのへんで。この時点でわけわかんない文章になってるので(^^; ちょくちょく再読してみたいと思います。興味深かった。

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2023/08/29

ジョブズの愛読書だったと知って興味を持ちました。 弓道の経験はなく、中学生の時に剣道部に所属していたのですが、この本に書いてあることを少しでも理解できていたらもっと上達したかもしれないなと思ったりもします。当時の部活では呼吸法なんて習わなかったと思いますが、今ピラティスをしていて...

ジョブズの愛読書だったと知って興味を持ちました。 弓道の経験はなく、中学生の時に剣道部に所属していたのですが、この本に書いてあることを少しでも理解できていたらもっと上達したかもしれないなと思ったりもします。当時の部活では呼吸法なんて習わなかったと思いますが、今ピラティスをしていて呼吸の大切さを実感しています。

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2023/05/23

戦前に禅を知るために弓道を学び始めたドイツ人哲学者の回想で、むしろヘリゲル側になってしまった現代日本人にとっても学ぶところが大きいのではないか。弓道は禅よりも神道や儒教の影響が色濃いが、戦後に阿波が開いた大射教道が全日本弓道連盟に合流し、禅的な考え方も包摂されたと言えるかもしれな...

戦前に禅を知るために弓道を学び始めたドイツ人哲学者の回想で、むしろヘリゲル側になってしまった現代日本人にとっても学ぶところが大きいのではないか。弓道は禅よりも神道や儒教の影響が色濃いが、戦後に阿波が開いた大射教道が全日本弓道連盟に合流し、禅的な考え方も包摂されたと言えるかもしれない。

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2023/05/07

哲学者のヘリゲルが日本の禅を弓を通して知る 西洋的な思想でテクニックに走りがちだが、弓は人が考えて射るのではなく 「それ」が射る 離見の離に通じるものがある 詳しくはこちら https://takeoido.hatenablog.jp/entry/2023/05/07/0845...

哲学者のヘリゲルが日本の禅を弓を通して知る 西洋的な思想でテクニックに走りがちだが、弓は人が考えて射るのではなく 「それ」が射る 離見の離に通じるものがある 詳しくはこちら https://takeoido.hatenablog.jp/entry/2023/05/07/084554

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