教場(1) の商品レビュー
警察学校って怖い場所なんだなぁって感じた。こうした中で警察官になった人が地域を守っていると思うと複雑な心境です。小説としてはまとまりがなく感じた。ただ私に合わなかっただけかもしれない。それでも最後まで興味深く読んでしまった。
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2014年本屋大賞 『教場』長岡弘樹 ――人を削ぎ落とし、人間を残す試練の場。 警察学校という「閉鎖空間」を舞台に、そこに集う訓練生たちが心身ともに追い詰められながら、警察官としての覚悟を問われていく。 長岡弘樹『教場』は、ミステリの形式を借りつつも、本質的には“人格の矯正装置”としての警察学校を描いた群像劇である。 本書は連作短編の形で進み、各話が一人の訓練生を主人公に据える。物語を通して、白髪の義眼を持つ教官・風間公親の存在が一貫した軸となる。彼は一見冷徹で非情な人物だが、その厳しさの根底には「命を預かる職への責任感」がある。 風間は生徒を救わない。だが、見放しもしない。ただし「生き残れる者」だけを導く。そこにこの作品の倫理がある。 風間は、いわゆる「正義の教師」ではない。 彼は生徒を追い詰めることで、彼らの“人間の根”をあぶり出す。 嘘、恐怖、保身、憎悪、復讐──その全てを曝け出した上で、それでも立ち上がる者だけが卒業できる。 彼の義眼は、「人の本性を見る眼」の象徴だ。 片目を失ったことで、もう一方の眼(洞察)が異常に研ぎ澄まされている。 風間が求めるのは完璧な警察官ではなく、欠落を自覚した人間だ。 つまり『教場』とは、**“正義を学ぶ場”ではなく、“人間の限界を知る場”**なのだ。 「教場」とは、警察官以前に“人間”を選別する場所 『教場』は、警察学校を舞台にしたミステリとして読めるが、その本質は哲学的である。 それぞれの物語で問われるのは「正義」でも「友情」でもなく、**“現実の重さに耐えられる人間か”**という一点だ。 長岡弘樹の筆致は感情を排し、淡々とした観察者の視点を保つ。 しかし読後には、倫理や人間の弱さについて深く考えさせられる。 警察学校を舞台にしていながら、実は「社会の縮図」そのものを描いているのだ。
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以前読んだ教場2の前の作品。2と比べて最初は暗い印象を受けたがやはり風間の魅力は存分に描かれていておもしろい。警察官にはなりたくないけど…
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短編のように章立てがあり誰目線で語られてるのかを探りながら読み進めた。ドラマを先に見てるだけにキャスティングを知りたくなる。常にキムタクは頭によぎりながら。ドラマは録画していたけどすぐに観れる環境にないからムリだけど機会があったら見直したい。小説ではどういうこと?と読み直して確認...
短編のように章立てがあり誰目線で語られてるのかを探りながら読み進めた。ドラマを先に見てるだけにキャスティングを知りたくなる。常にキムタクは頭によぎりながら。ドラマは録画していたけどすぐに観れる環境にないからムリだけど機会があったら見直したい。小説ではどういうこと?と読み直して確認できるけどドラマは観てすぐに理解できるようにできてる分簡潔で分かりやすい。それにしてもキムタクはドンピシャだったと思う。
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リアリティに欠けると感じた。 風間教官はこんな細かなところまで見抜いてすごいという結末ありきの展開が続き、楽しめなかった。ブックオフでシリーズをまとめ買いしたが、続編を読む気が中々湧かない。
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警察学校を舞台にした小説。教官も学生にも不信感というか苛立ちを感じさせる行動に読み進めるのが嫌になりました。
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いやいや、さすがにここまでヤバくないよ警察学校! 体罰教官もヤベェ学生も全員辞めろとしか思えなかった。
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警察学校を舞台にしたお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 君には、警察学校をやめてもらう。 この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。 警察学校初任科第九十八期短期課程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状...
警察学校を舞台にしたお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 君には、警察学校をやめてもらう。 この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。 警察学校初任科第九十八期短期課程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状態の中、異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒してゆく。 必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩、それが警察学校だ。 週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位、 宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位、 2014年本屋大賞第6位に輝き、 80以上のメディアに取り上げられた既視感ゼロの警察小説! ---------------------- ドラマを見ていたので、各エピソードをほぼネタバレした状態で読んだわけだけど、それでも面白かった ドラマでは風間教官に対して最初は不信感があったけど、小説だとそんなでもなかった 正当な対応に思えたからか? ただ、そこまで篩にかける必要があるのか疑問に思う部分もあった まぁ、明らかに不正を行っている生徒は、警察に求められる倫理観として不適切だとして 能力が足りないだけなら、それなりの部署で役に立つ場合もあるわけで 特定の技能が劣っているからといって退校を迫るのはやり過ぎなんじゃなかろうか? ただ、素質のある人を覚醒させるための行為でもあるように思える このままでは凡庸な警察官になるところを、負荷をかけて研ぎ澄まされた人材にするための試練 そう考えると、あながち間違いではないかもとも思える あと、最後の文集の話 もし結果的に嘘になってたら退職せざるを得なかったのだろうか?
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前にドラマで見て、書店で本を漁っていたら偶然この本が目にとまり購入して読んでみて感じたことは 警察官になるために簡単な憧れだけでなれるものではない。過去に自身であったきっかけで覚悟決めて警官になると志した生徒達の奮闘に感心しました。 また読みたいと思いました!
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不思議な警察小説、全知全能の風間教官だが 昔のSFショートショートみたいな悲喜劇を 傍観する(介入する・しないの差が激しい) 警察学校にくるヤツは精神のねじ曲がった系 が多くて警察不信になってしまう
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