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僕は君を殺せない の商品レビュー

2.6

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    15

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2017/08/07

だれが「僕」で、だれが「君」でしょう この煽りにつられて手に取ったが、正直、ちょっと納得のいかない答えだった。 「僕」が「君」を殺せない理由が、いまいちぴんとこないし、言うほど新感覚でもなかったし… ストーリー性としては、標題は「うーん?」という感じだった。 でも、語りは、とて...

だれが「僕」で、だれが「君」でしょう この煽りにつられて手に取ったが、正直、ちょっと納得のいかない答えだった。 「僕」が「君」を殺せない理由が、いまいちぴんとこないし、言うほど新感覚でもなかったし… ストーリー性としては、標題は「うーん?」という感じだった。 でも、語りは、とてもいい。 脈絡だった丁寧な語り口なのに、どこか「ここではない何か」を見つめているような、そんな揺蕩うような文調が不思議な雰囲気を作り出していて、引き込まれるままに一気読みしてしまった。 個人的には、最後の短編「春の遺書」が、少し綺麗な話すぎるけど、冒頭の寂しい怖さを壊さない最後で、一番好きだなぁ…

Posted byブクログ

2021/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

会社の後輩が「二度読み必至!イニシエーションラブみたいな感じです!」と貸してくれた。 「いきなりネタバレか!」と笑いながら有難く借り受け取り、何気なくひっくり返すと裏表紙には「だれが僕でだれが君でしょう」の煽り文句が。これは面白そうだ。 君は誰で僕は誰なのか…はやる気持ちを抑えながら読み進め、第一章の「僕は君を殺せない(以下、僕君)」を読み終え、続けて第二章「Aさん」に入る。 しばらく読み進めているとどうも違和感を感じる。なかなか「僕君」と繋がらないのだ。前フリにしては長すぎる。…もしや「僕君」はさっきので終わりなのか?! 不安になってしまったので一旦「Aさん」を中断してパラパラと「僕君」を読み直してみる。やはりまだ多くの伏線が回収されていない。謎も明らかになっていない。 良かった、やはりまだ「僕君」は終わっていないのだ。今はまだ一見なんの繋がりもない「Aさん」だけど、このあと巧妙に僕君と繋がっていくのだろう。 登場人物がリンクしていくのか、それとも場所か。どのように話が繋がり、展開していくのだろうか。あれこれ考えながらページをめくり続けた。 結局「Aさん」と「僕君」は別の話だった。 まさかあれで終わりとは…。 二度読み必至ってそういう意味なの?

Posted byブクログ

2017/07/05

長編だと思って買ったので、短編が三つ入っていて驚いた。 驚愕のラストではなかった。 読んでいけばいろいろ察せるが、その文章が読みづらいのでがんばって。 春の遺書はまあまあ好き。

Posted byブクログ

2017/07/05

なんていうのか… 思っていたよりも、ホラーでグロくてなんとも…。 最後の話は哀しい物語で、他の2作より軽めでよかったけど、あんまり好む作品ではなかっあ。

Posted byブクログ

2017/06/13

長編だと思って読んでた! 最初の方は誰が誰なのか分からず、戸惑いながら読んでいたが、最後は面白かった。何かちょっと物足りない気持ちになったのは、なんでだろ?キャッチコピーに負けてるのは否めない。

Posted byブクログ

2017/06/12

短編3つ収録の小説。 タイトルとなっている短編が一番よくわからなかった。。 オレって誰やねん。。

Posted byブクログ

2017/06/05

タイトルとオビにつられて購読。 …うん、普通。期待ほどではなかったし、読み返したいというようなこともなく。でも「僕」の語りは好きでした。 表題以外の2作はあまり。

Posted byブクログ

2017/05/25

長編小説かと思いきや、三編からなる短編集だった。 表題作『僕は君を殺せない』が個人的にはいちばん良かったし、この話をもっと膨らませたらこれだけで一冊に出来たんじゃないかなとも思う。 父の残した殺害リストの通りに忠実に殺人を犯していく「僕」。作中で、さらっと実は母親を殺したのは自分...

長編小説かと思いきや、三編からなる短編集だった。 表題作『僕は君を殺せない』が個人的にはいちばん良かったし、この話をもっと膨らませたらこれだけで一冊に出来たんじゃないかなとも思う。 父の残した殺害リストの通りに忠実に殺人を犯していく「僕」。作中で、さらっと実は母親を殺したのは自分であり、父親がその罪をかぶって自殺したことが描かれているが、それ以外に父の意思を引き継いで殺人を犯す動機が見当たらない気がした。 他にも清瀬の家で「僕」がどんな目にあっていたのか、一馬とはどのように共犯関係になったのか、「オレ」との結びつき、レイとの出会いなどもっと読んでみたいと思うところが多々あった。 だが、レイと誠の関係は特にラストシーンなど切ないけれど素敵だと感じた。独特の文体や世界観に惹かれ、これ以降の作品も読んでみたいと感じた。

Posted byブクログ

2017/05/08

そもそも実家に帰省した時に、私の机にぽんと置かれていたものを勝手に持ち帰ったのがきっかけだったため、あまり気乗りがせず、結果読了まで数か月を要してしまった。 意外だったのは、実はこれ3作の短編集。表題の『僕は君を殺せない』がメインで、ページの8割を占めているのだが、その後、『A...

そもそも実家に帰省した時に、私の机にぽんと置かれていたものを勝手に持ち帰ったのがきっかけだったため、あまり気乗りがせず、結果読了まで数か月を要してしまった。 意外だったのは、実はこれ3作の短編集。表題の『僕は君を殺せない』がメインで、ページの8割を占めているのだが、その後、『Aさん』と『春の遺書』という短編が収録されている。残ページを意識しながら読み進めていると、「ここからもうひと捻りあるのかな?」というところで唐突に終わった感じがしてしまうので、注意が必要だ。はじめから「ここまでがメインのやつね」と、ドッグイヤーでもつけておいたほうが良い。 『僕は君を殺せない』 一見接点のない二人の少年の独白が交互につづられる。片方はぶっきらぼうな物言いをし、もう片方は変に丁寧な言葉遣いなので、どちらが喋っているのかはわかりやすく、ストレスなく読み進められる。 一人目の語り手、友人の代理でミステリーツアーに参加することになった「おれ」は、そこで連続猟奇殺人を目の当たりにする。犯人が近くにいるかもしれない恐怖、次殺されるのは自分かもしれない恐怖の中、一人なんとか現場を抜け出し逃げるが、犯人と思われる男に見つかってしまう。……なのに次に気づいた時には解放されていた。なぜ犯人は自分を見逃したのか。 二人目の語り手「僕」は、最近周囲で葬式が相次いでいる少年。美人で料理上手、且つ強気で気性が激しい同級生の女の子が、頻繁に「僕」の家に勝手に上がりこみ泊まっていくという、ラノベっぽいうらやま設定。 猟奇殺人はなぜ起きたのか。タイトルの「僕」と「君」とは誰なのか。語り手の「おれ」と「僕」の接点は?読み進めるごとに少しずつ見えてくる事実に、背筋が凍る。 この作品は「集英社オレンジ文庫」。わたしには全く縁のないレーベルなので知らなかったのだけど、ラノベメインの文庫群らしい。『ダメな私に恋してください』や『オオカミ少女と黒王子(映画ノベライズ)』なんかも出ており、乙女好みのかわいらしい書籍が多い印象。 それを鑑みると、本作品は集英社オレンジ文庫の中で異色の作品なんじゃないだろうか。なにせ殺人描写がえげつない。爪をはいだり、ナイフで抉ったり、ウジがわいたり。(ちなみに、収録された2作目の『Aさん』も同様に人殺しモノである。) ただ、凄惨な殺人表現があるからこそ、クライマックスはあんなにも切なくて静謐で、無音のすごみのようなものがでているのだろう。長谷川夕さんはこの作品がデビュー作なのだが、次回作も読んでみたいなと思う。 収録された3作目の『春の遺書』が、わたしは一番すきだった。祖父から亡くなる直前に遺言で遺品を譲り受けた少女のもとへ、祖父の後を追うように自死した祖父の弟が幽霊となって現れるようになる。なぜ祖父の弟は毎夜少女のもとへ現れるのか。彼ら兄弟の秘密を探る物語。 温かいラストはやはりほっとする。 『僕は君を殺せない』と『Aさん』はひとりで夜読み進めるのが困難なくらい怖かったけれど、『春の遺書』は哀しいながらも心が温かくなる読後だったので、3番目に持ってきてくれてよかったな。

Posted byブクログ

2017/04/29

うーん、、、無。 帯に書いてある通り、 読み返したくなった。 だってよく分からなかったから。 読み返したら書いてあるの?? 謎が謎のまま終わった、、、。 父親の遺志を継いだ復讐。 らしいけど違うよね? 途中から自分の意志での復讐にすり替わっている。 文章は簡単なのに、...

うーん、、、無。 帯に書いてある通り、 読み返したくなった。 だってよく分からなかったから。 読み返したら書いてあるの?? 謎が謎のまま終わった、、、。 父親の遺志を継いだ復讐。 らしいけど違うよね? 途中から自分の意志での復讐にすり替わっている。 文章は簡単なのに、いったりきたり、コロコロ変わる描写がとっても読みにくくて疲れた。 どんでん返しあったのかな? もやーんとしている。

Posted byブクログ